![](/db_blog/article/__icsFiles/afieldfile/2022/03/08/N0163_thumbnail_list.png)
- Oracle Cloud
- Oracle Database
Oracle Cloud Shellで簡単にOCIのComputeへシリアルコンソール接続する方法!
Oracle Cloudで構築したComputeインスタンスは、ハードウェア等インフラ周りはオラクル社が管理しますが、OSやアプリケーションはお客様が管理する必要があります。今回は、事前準備不要で簡単に操作可能なCloud Shellによるコンソール接続をご紹介します。
|
2015年9月にOracle Database 12.1.0.2 Standard Edition 2(SE2)がリリースされ、Oracle Technology Network、または、Oracle Software Delivery Cloudからダウンロードができるようになりました。
・
Oracle Technology Networkからダウンロード
(ユーザ登録が必要です)
・
Oracle Software Delivery Cloudからダウンロード
(ユーザ登録が必要です)
12.1.0.2 以降のStandard Editionは、従来のStandard Edition One(SE1)、Standard Edition(SE)ではなく、SE2として提供されます。新しいライセンスということもあり、従来のSE1/SEとの違いや新機能についてなど、多くのお客様よりお問い合わせをいただいています。
今回の記事では、特に注意が必要となる「ハードウェア制限」と「サポート期間」の2点についてご紹介します。
SE2では下記のハードウェア制限が設けられており、この制限を考慮したハードウェア選定が必要です。
従来のSEではソケット数は最大4つまでの制限でしたが、SE2で「最大2つ」に変更されています。ハードウェアとして利用できるCPUスレッド数は制限以下でも以上でもライセンス上は問題ありませんが、Oracle Databaseで同時に使用できるのはインスタンスあたり最大16CPUスレッドまでに制御されています。
特に注意が必要なのはSE2でReal Application Clusters(RAC)環境を利用する場合です。SE2でRACを構築する場合には、「搭載可能CPUソケット数が2つまでのサーバで1搭載CPUソケット×2ノード」で構成する必要があります。同時に使用されるCPUスレッドはインスタンスあたり8CPUスレッドが最大です。
▲SE2のソケット数制限 |
▲SE2のCPUスレッド数制限 |
SE2リリース当初、 Database Licensing ではSE2でRAC環境を構築する場合は1ソケットのサーバで2ノードまでと記載されていたため、ソケット数が1つとなるとハードウェア選定を含めて既存のSE RACからの移行は厳しいのではと感じていました 。
Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on servers that have a maximum capacity of 2 sockets. When used with Oracle Real Application Clusters, Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on a maximum of 2 one-socket servers.
「1ソケットのサーバで2ノード」から「搭載可能CPUソケット数が2つまでのサーバで1搭載CPUソケット×2ノード」に緩和されたことにより、敷居は若干下がったと思います。
ただし、従来のSEのソケット制限においてWindows/Linux/Solaris on x86互換CPU またはApple Mac OS では「2搭載CPUソケット×2ノード」や「1搭載CPUソケット×3ノード(または4ノード)」のSE RAC環境を構築することが可能でしたが、SE2では制限に抵触します。現在ご利用のSE RAC環境が該当する場合は、将来12.1.0.2以降へのアップグレードの際に構成やライセンスの検討が必要です。
OSやハードウェアの更改に合わせてOracle Databaseのアップグレードを検討する必要が出てくるケースもあります。Oracle製品はサポート期間によって提供されるサービス・レベルに違いがありますので、この点にも注意が必要です。
2015年10月現在、Premier Support期間にあるのは12cのみですので、移行を検討する場合には必然的に12cが候補になると思います。実際に、12.1.0.2 SE2のリリース後、SE1/SEのサポートは継続されるのか、アップグレードを検討するのにあたりSE1/SE環境がいつまでサポートされるのかといったご質問をサポートセンターに多くいただいています。
Premier Support | |
---|---|
12.1.0.1 SE1/SE | 2016年8月末まで |
12.1.0.2 SE2 | 2018年7月末まで |
12.1.0.1 SE1/SEをご利用の環境は引き続きサポートされ、Premier Supportは2016年8月末までが予定されています。また、Extended Supportの提供は予定されていません。
12.1.0.2 SE2のPremier Supportは2018年7月末までです(12cR1は12.1.0.2が最終リリース)。現在SE1/SEをご利用の環境は、将来12.1.0.2以降を利用されるタイミングでSE2へのアップグレードが必要です。サポート期間についての詳細な情報はオラクル社から公開されておりますので次のエントリからご参照ください。
・
ライフタイム・サポート - Oracle
・
Oracle Lifetime Support Policy - Oracle Technology Products
・
Release Schedule of Current Database Releases (NOTE:742060.1) - My Oracle Support
SE2の価格やSE1/SEからのライセンスマイグレーションの詳細については、弊社の営業担当または
アシストのWebページ
からお問い合わせください。
今後も機会があればSE2に関する情報を紹介していきたいと思います。
SE2への移行によってライセンスコストが大きく膨らんでしまうケースが多々あると思います。アシストではお客様の要件に合わせて別の選択肢も提案していますので、お困りのお客様はぜひ一度ご相談ください。
例えば、コストを維持または削減するためにEDB Postgres(Oracle Databaseと互換性が高い)に切り替えるという事例もあります。また、システム規模の拡大が想定されるのであればOracle Database Applianceを選択したほうが良い可能性もでてきます。
![]() |
---|
サービス事業部 サポートセンター
2007年にアシスト入社後、Oracle Databaseのサポート業務に従事。現在はサポート業務の傍ら、未解決のトラブルを一つでも多く減らせるよう、サポートセンターに蓄積されている調査のノウハウを社内外に伝える活動を行っている。
■本記事の内容について
本記事に示した定義及び条件は変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
■商標に関して
・Oracle®、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
・Amazon Web Services、AWS、Powered by AWS ロゴ、[およびかかる資料で使用されるその他の AWS 商標] は、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Oracle Cloudで構築したComputeインスタンスは、ハードウェア等インフラ周りはオラクル社が管理しますが、OSやアプリケーションはお客様が管理する必要があります。今回は、事前準備不要で簡単に操作可能なCloud Shellによるコンソール接続をご紹介します。
Oracle Database 23aiの新機能であるSQLファイアウォールはSQLインジェクションなど不正なSQLを検知/ブロックすることができます。
今回はOracle Databaseライセンス「クラウド環境編」です。これまでエディション、ライセンスの種類、カウントの方法、という基本的な部分と、構成面の理解として仮想化環境の考え方をご紹介してきました。今回はクラウド環境におけるOracle Databaseライセンスの定義やルールを解説します。