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OCIでGPUインスタンスを構築してみた
OCIで提供されている生成AIサービスとGPUインスタンスを前回の記事「生成AIにGPUが適している理由」で紹介しました。本記事では、GPUインスタンスをデプロイして、インスタンス上でLLM(大規模言語モデル)の動作環境を構築する方法をご紹介します。
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今回解説するのは、使えば使うほどお得な「Oracle Support Rewards」です。
「Oracle Support Rewards」は、2021年6月にオラクル社から発表されたサポートプログラムで、昨年2022年より徐々に利用されるお客様が増えてきています。
国内パートナー初の「Oracle Support Rewards」を提供開始したアシストより、まだご存じないお客様に向けて、概要を3分でお伝えしていきます。
Index
- OCIの使用量※に応じて、 Support Rewards(リワード)を獲得できます
(※対象ライセンス: Oracle Cloud Universal Credits Annual Flex)
- 獲得されたリワードは Oracleソフトウェアサポート契約の更新時に利用できます
- プログラム利用にはOCIご契約(新規/追加/更新)時の申請が必要です
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「Oracle Support Rewards」は、
OCIの利用で獲得したポイント(以下、リワード)をOracleソフトウェア保守更新費用に充当できる
、つまりOCIの利用がOracleソフトウェアの保守更新費用の削減(節約)につながるサポートプログラムです。
ただOCIを購入したらすぐにリワードが獲得できるわけではありません。毎月のOCIの使用量に応じて、 リワードを獲得できます。
では、具体的にどのような仕組みでリワードが獲得できるのかを説明していきます。
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「Oracle Support Rewards」は、毎月のOCI使用量の25%がリワードとしてお客様に還元されます。
※「Oracle Unlimited License Agreements(ULA)」のご契約のお客様には33%還元。
例えば、お客様がOCIを月に12万円分使用したとします。この場合、OCI使用量の25%である3万円分を、その月のリワードとして獲得でき、同じペースで5ヵ月間使用した場合、15万円分のリワードが貯まると想定されます。
仮にそのときにOracleソフトウェアの保守契約の更新(更新金額100万円)があり、貯まったリワードの全額を充当した場合は、実質のお支払い金額は85万円となり、お客様はリワード分コスト削減(節約)できたことになります。
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獲得したリワードは、OCIのコンソール画面の「請求とコスト管理」 - 「プログラムとリワード Oracle Support Rewards」から確認できます。お客様は「使用可能なサポートリワード」欄にて、現時点でのリワードの有効保有額を確認でき、毎月どのくらいのリワードを獲得しているか、今までどのくらいリワードを利用(引換)したのか、などを確認できます。
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OCIであればどの契約でもリワードが獲得できる、ということではありません。
リワードを獲得できる条件として、以下の2点が挙げられます。
・OCIの購入形態が「OCI Universal Credits Annual Flex」であること
・発注前に、Oracle Support Rewardsプログラムの事前申請が必要であること
OCIの新規発注、もしくは追加・更新時の発注の前に、オラクル社に『このAnnual Flexで発注するOCIには、「Oracle Support Rewards」を適用します』という申請を行う必要があります。
そのため、「Pay as You Go」でご利用の契約や事前申請されていない「Annual Flex」の契約はこの特典を受けることはできません。
また、ほとんどすべてのOCIサービスが対象となりますが、VMware、Microsoftなどのサードパーティ製品を利用するサービス、およびOracle Cloud Marketplaceは対象外となります。
適用対象サポートサービス
- Oracleソフトウェアの保守サポート更新費
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適用不可対象サポートサービス
- Oracleソフトウェアライセンスおよび保守サポート費(初年度分)
- E-Business Suite等、Oracleアプリケーション製品のソフトウェア更新費
- Oracleハードウェア製品のサポート費
- Oracle アドバンスト カスタマーサービスなど
- パートナーが提供するオリジナルサポートサービス費 など
該当月に獲得されたリワードは、12ヵ月後に消滅します。
契約ごとのリワード利用額の上限は、サポート更新案内時に担当営業までお問い合わせください。
リワードを利用(引換)できるのは、Oracleソフトウェア保守の更新時のみです。初年度の保守費用や、Oracleハードウェア製品のサポート費用などには利用できませんので、ご注意ください。
また、リワードの有効期間は、獲得後、12ヵ月という点も注意が必要です。
そのため、保有されているOracleソフトウェア保守契約をリスト化することをオススメします。リスト化することで、契約更新日が明確になりますので、計画的な「Oracle Support Rewards」利用スケジュールを策定できます。
利用できるリワード額は契約ごとに制限があります。契約ごとのリワード利用上限額など、ご不明点は担当営業までお問い合わせください。
1. プログラム対象者 |
•Oracleソフトウェア保守サポート契約を締結されているお客様 •OCI Universal Credits Annual Flexの新規あるいは更新いただいたお客様 - Pay As You Go (PAYG) のお客様は対象外 |
2. 獲得条件 |
•毎月末にOCI月間使用量 の25%が付与されます
- VMware、Windows等サードパーティ製品を利用するサービス、マーケットプレイスは対象外 - Unlimited License Agreement(ULA)をご契約の場合はレートが33% •リワードの有効期限は獲得後 12ヵ月 です |
3. 利用条件 |
•Oracleソフトウェア保守の更新費用として利用できます
- ソフトウェアライセンス、初年度保守、ハードウェア、クラウド利用には利用不可 ※年間のオンプレ保守契約をリスト化し、利用対象契約の事前確認をお勧めします •Oracle Support Rewards利用額は契約ごとに制限があります ※利用可能な金額については、担当営業までお問い合わせください。 |
「Oracle Support Rewards」をご理解いただけましたでしょうか。
現在、「Oracle Support Rewards」のメリットを享受いただけているお客様は、まだほんの一握りです。OCIを利用すればするほど、大きな効果(節約)が見込めるサポートプログラムです。最近では、2,000万円以上を節約されたお客様もいらっしゃいます。ぜひ、積極的にご利用いただければと思います。
ご興味のある方、ご利用を検討されている方は、国内パートナー初の「Oracle Support Rewards」を提供開始し、すでに数十件対応実績のあるアシストにご相談ください。
※詳しい資料もご用意しています。必要な方はこのお問い合わせフォームからご連絡ください。
次回は、「Oracle Support Rewards」を利用される上で、お客様に「事前にご理解いただきたいこと(注意事項)」などをご紹介します。
Oracle Cloudとはなにか、図解や簡単な言葉でわかりやすく20分程にまとめた動画です。
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1999年入社後、市ヶ谷本社・札幌営業所にて幅広い製品の営業を経験。豊富な営業経験をいかし、現在はデータベース技術統括部にて全社のデータベース事業を推進する役割を担う。
趣味は「海外旅行」、好きな言葉は「ありがとう」
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