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新ツール Postgres Workload Report によるパフォーマンス診断~データベース管理の未来を共に創る!~
EDB Postgres Workload Reportsは、Postgresデータベースのパフォーマンス診断とトラブルシューティングを強化する新しいツールです。OracleのAWRに似た詳細なレポートを提供し、データベースの問題を迅速に特定・解決できるようサポートします。本記事では概要と利用手順をご紹介します。
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「ポスグレ学園」連載 第5回目。今回は、アシスト研修コースの「OSS-DB Silver試験対策 」を作ったプロジェクトの主管である 小笠原 宏幸 にインタビューしました。
Index
―― 日頃はどのような業務に従事されていますか?
小笠原:中日本支社でOracle Database/EDB/PostgreSQLのフィールドエンジニアを担当しています。それまでは東京本社で研修講師を中心に活動をしていました。
最近は、お客様先での作業だけでなく、プリセールスとしての提案活動にも力を入れています。
―― ポスグレ学園に入ったきっかけや動機を教えてください。
小笠原:PostgreSQLの基本的な知識は何となく理解しているつもりでしたが、近年PostgreSQLに関するお客様からのお問合せや支援が増えており、今のスキルでは厳しいな、と思ったのが入学のきっかけです。
―― ポスグレ学園の雰囲気や感じたことはどうですか?
小笠原:普段あまり接することのない「他部署」や「他地域」の方との交流が多く、良い刺激を受けています。
メンバーの課題への取り組み方や考え方なども千差万別で、なるほど!と勉強になることが多くあります。
―― ポスグレ学園ではどのような活動をされていますか。
小笠原:PostgreSQL習得の一環として、OSS-DB Silver 、Gold資格取得のワークショップに参加しました。みんなで資格取得ノウハウや疑問点を共有しながら仲間と一緒に取り組むことで試験本番はどちらも一発で合格することができました。
その流れで、自分たちが蓄積したノウハウや経験をお客様にも活用いただきたい、ポスグレ学園から新しいサービスを立ち上げよう!という声があがり、今年から「OSS-DB技術者認定 Silver試験 対策研修 制作プロジェクト」が発足しました。現在は、主管兼メンバーとして活動しています。
―― ワークショップではなく、プロジェクトなのですね。
小笠原:そうなんです、ワークショップはメンバーのスキルアップが主な目的ですが、今回はノウハウや経験を最終的に「新サービス」としてお客様に提供したいという目的があったため、高品質な成果物が求められる「プロジェクト」として活動することにしました。
最近、PostgreSQLを積極的に採用しようとしているお客様も増えています。
DX推進の一貫で、PostgreSQLを社内浸透させるためにはスキル習得 = 資格取得が適切だと考えているお客様も多いと感じます。
そんな中、私が担当するお客様に本プロジェクトの内容をお伝えしたところ、そのような研修があればぜひ参加してみたい!と非常によい反応をいただきました。
このことも、ワークショップではなくプロジェクトとして活動する強い後押しになりました。
―― プロジェクトの内容について具体的に教えてください。
小笠原:「Silver試験対策コンテンツ」と「問題集」をそれぞれ作成する2チーム(3名ずつ)で進めました。
「Silver試験対策コンテンツ」は、出題範囲の解説テキストです。出題範囲全体を網羅しつつ、試験の頻出項目や難易度の高い箇所の解説を厚くするなど、メンバー間でこだわって作成しました。
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小笠原:「問題集」は出題範囲をカバーした通常の問題と模擬試験、そしてその回答テキストです。出題範囲を漏れなく実試験を意識した内容で問題を作成するというのは当然として、回答の解説文も丁寧さ・分りやすさを意識して作成しました。通常の問題は100問、模擬試験は50問のボリュームです。
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―― 本プロジェクトで大変だったことはありますか。
小笠原:思い返すと2つありますね。
1つ目は、「OSS-DB Silver」の新バージョンである3.0に対応したことです。プロジェクト発足と同時期に3.0が発表されたため、出題範囲を再整理することから始めました。また、作成メンバーが試験自体を詳しく理解しておく必要があるため、旧バージョンの資格取得者も含め、3.0対応の試験をメンバー全員に受験してもらいました。このように、新バージョンへの対応を意識した作業が結構多かったですね。
2つ目は、LPI-Japan(※)の認定を取得するための対応です。認定があることで、お客様により安心してご受講いただけると考えました。しかし、認定を取得するには出題範囲の抜け漏れないカバーや、より高品質な解説が求められるため、認定に詳しいメンバーに追加で参画してもらいながら資料作成を進めました。先日、無事にLPI-Japan認定を取得でき、ほっとしている所です。
※LPI-Japanとは、オープンテクノロジーにおける技術力の認定を行う団体です。OSS-DB技術者認定試験以外に、Linux技術者認定試験なども主催しています。
―― プロジェクトにはどんな参加者がいますか。
小笠原:若手からベテラン、初心者からエキスパートとバラバラです。
ポスグレ学園はプロジェクト、ワークショップ問わず、メンバーは自らの意思で参加しているので非常に意識が高く、主管としては各自のスキルに応じたアサイン調整を行う程度で、全体的に非常に進めやすいプロジェクトでした。
―― 今後どんなことをやっていきたいですか?
小笠原:ポスグレ学園 第3回ブログ「OSS-DB Gold試験対策ワークショップ」 にあるように社内でGold資格取得者が増えており、このノウハウも 研修制作に活かしたいと考えています。
「OSS-DB Silver」の後続の認定資格として、PostgreSQLの運用・開発に関する深い知識を認定する「OSS-DB Gold」があります。現在、そのGold資格対策 研修制作のプロジェクトを計画しています。
私自身 元々は東京の研修講師チームに属していたこともあり、ポスグレ学園の経験を通じて得られたノウハウをお客様の人材育成に貢献できるように、新たな価値を提供して行きたいと思います。
ポスグレ学園の取り組みが、社内育成だけでなく、お客様へ新たな価値を届けるプロジェクトにつながっていることが分かりました。
次回は、オンプレミスからパブリッククラウドへDB移行の体験ができるワークショップをご紹介します。
ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部
2002年に新卒入社。
2002年に新卒入社。教育やサポート部門を経験した後、中日本支社のデータベースの技術部門にて、Oracle Database/EDB/PostgreSQLのフィールドエンジニアとして活動中。 ...show more
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