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新ツール Postgres Workload Report によるパフォーマンス診断~データベース管理の未来を共に創る!~
EDB Postgres Workload Reportsは、Postgresデータベースのパフォーマンス診断とトラブルシューティングを強化する新しいツールです。OracleのAWRに似た詳細なレポートを提供し、データベースの問題を迅速に特定・解決できるようサポートします。本記事では概要と利用手順をご紹介します。
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Index
―― 日頃はどのような業務に従事されていますか?
保田:市ヶ谷でPostgreSQL、EDB Postgres Advanced Serverのサポートを担当しています。
―― 最近の問合せ傾向について教えてください
保田:最近のサポート問い合わせ傾向としては、4-5年前の基本的なQ&Aよりも、障害対応が増えています。これは、ユーザー様のスキルレベルが上がり、さらに応用的な問い合わせが増えているからだと思われます。
―― ポスグレ学園に入ったきっかけや動機を教えてください。
保田:先代の校長が退任される際、担当されていたワークショップの引継ぎ先として任命されたことがきっかけです。
任命されたワークショップは、これまで私が業務で携わることが無かった「PostgreSQL DB稼働分析」という分野だったので、自分のスキルアップのために挑戦してみよう!という思いでした。
元々、好奇心が旺盛で、新しい製品や技術がリリースされれば、業務に直接関係のあるものに限らず何でも手にとっては触って(遊んで?)みるような、根っからの技術屋気質なところもあります。また、アウトプットの場まで準備されるのですから、自身の学習機会としても申し分ないと思い、二つ返事でワークショップの講師を拝命しました。
―― ポスグレ学園の雰囲気や感じたことはどうですか?
保田:みなさん自主的に参加されているので、ポジティブなエネルギーをひしひしと感じました。
PostgreSQLに対する学習意欲が高く、学んだことを業務にどう生かすかを考えながら参加しているため、ワークショップの中では質問も多く飛び交いました。このような際には、参加者みんなでディスカッションし、私自身も「お客様のためにこのスキルをどう生かせるのか」を考えさせられることもあり、成長につながったと感じています。
―― ポスグレ学園ではどのような担当をされていますか。
保田:「PostgreSQL DB稼働分析」ワークショップの主管に加え、ポスグレ学園 プロジェクトの「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン作成」にも参加しています。
「PostgreSQL DB稼働分析」ワークショップでは、pg_statsinfo/pg_stats_reporterというツールを使用して稼働状況を分析しています。ワークショップの前半ではこれらのツールの概要、インストール方法、レポートの作成方法を解説しています。そして、後半では、作成したレポートからデータベースの稼働状況を読み解く方法を解説しています。
レポートにはさまざまな稼働状況に関する情報が含まれていますので、これらの情報を分析することで、ボトルネックや障害の原因を特定し、データベース最適化に役立てることができます。
「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン作成」は、ポスグレ学園創設者の森本さんにスカウトされて参加しました。プロジェクトには、フィールドエンジニア、サポートエンジニア、研修担当が集い、それぞれの経験に基づいたチューニングに関する知見を出し合い、チューニングガイドラインを作成しました。
―― ワークショップの具体的な進め方 や 主管を行う際に気を付けていることはありますか。
保田:参加者に役に立つ知識を最低でも1つは共有できるように内容は熟考しています。
サポート業務で培った、稼働分析ツール検証の経験を惜しみなく詰め込めこみ、
ワークショップで使用する資料も理解しやすいように絵を活用しビジュアライズにこだわりましたw
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―― ワークショップにはどんな参加者がいますか。
保田:PostgreSQL経験が豊富な人もいればビギナーの人もいたり、所属されている部署も様々です。
ただ、みなさん共通して「実際にお客様先でDB稼働分析するなら~」といった質問をするので、実践に生かそうとする向上心と共にアシストの徹底した顧客志向を改めて感じました。
―― ワークショップ主管を行っていて、良かったこと、楽しいこと
保田:まずは、ワークショップの開催にあたり、体系的に知識を整理する機会を得られたことが良かったです。サポートでは稼働分析ツールを使うことはあっても、必要な機能だけを局所的に利用することが多く、包括的に学ぶ機会が少ないので自身のスキルアップにもつながりました。
そして、学園に参画している様々な方と交流できたことが一番良かったと感じています。拠点も部署も異なる方とは接点があまり無いので貴重な機会だと思います。
PostgreSQLが全国でもっと普及していけば、業務でご一緒する機会も増えてくるはずなので、そんな日が来るのが楽しみですね。
―― 今後どんなことをやっていきたいですか?
保田:ポスグレ学園をただの学習機会を提供する取り組みだと思っていましたが、参加者はみんなやる気に満ちた人ばかり。実際に参加してみると参加者の成長速度の早さを目の当たりにして戦慄しました。業務の合間に研鑽を重ねていますが、どうしても時間が無いと怠ってしまうので、うかうかしていると勢いのある生徒に追い抜かされ、講師と生徒の立場がすぐに逆転してしまうかもしれないですね。笑
みなさんに負けないように、自分もしっかりと勉強時間を確保して継続的にスキルアップをし、お客様に頼られるデータベースのスペシャリスト集団の一員でいられるように頑張ります。
―― ポスグレ学園で何か企画されていることはありますか?
保田:他にやりたいこともたくさんありまして、PostgreSQL 16 新機能検証、PostgreSQL互換データベースの製品検証、AnsibleやKubernetes(Docker)を使ったPostgreSQL環境の構築、PostgreSQLとミドルウェアの連携に関するワークショップ、、、等、考えていることは本当にたくさんあります。
今回はポスグレ学園によるDB稼働分析体験のワークショップについてご紹介しました。
次回は「PostgreSQL SQLチューニング実践ワークショップ」の担当者にお話を伺います!
ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部
2017年に中途入社。Oracle Database、EDB Postgres/PostgreSQL のサポート経験を経て、2020年からバックサポートを担当。DBとアプリケーションを繋ぐミドルウェア製品のスペシャリスト。トレンドな技術は積極的に触れるほど好奇心旺盛。最近はプロアクティブなサポートを目指して粉骨砕身。趣味はボードゲーム ...show more
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