Database Support Blog

  • PostgreSQL
  • EDB
2023.09.27

PostgreSQL DBチューニングガイド作成プロジェクト

ポスグレ学園


「ポスグレ学園」連載 第7回目。今回は、「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン」作成のプロジェクトメンバーである 我妻 千妃呂 にインタビューしました。




ポスグレ学園に入学したきっかけ

アシスト 我妻 千妃呂

―― 日頃はどのような業務に従事されていますか?

我妻:市ヶ谷でデータベース(Oracle Database、EDB、PostgreSQL)研修の企画・運営・講師を担当しています。


―― ポスグレ学園に入ったきっかけや動機を教えてください。

我妻:2010年に新卒でアシストに入社した後、2回産休/育休を取得しPostgreSQLから離れていた期間がありました。ちょうど知識の思い出しとアップデートをしたいと思っていた時にポスグレ学園を知り、入学しました。

自分の知識に自信をつけるためにも最初は「OSS-DB Gold試験対策ワークショップ」に参加し、無事OSS-DB Goldの資格を取得しました!


―― ポスグレ学園の雰囲気や感じたことはどうですか?

我妻:明るい!学ぶのが楽しい!という感じです。

今まで資格試験の勉強は1人でしかしたことがありませんでしたが、みんなで学習するとこんなに楽しいんだ!と感じました。有識者から教えてもらったり、自分も発表に向けて準備をすることで知識を深めることができました。
資格試験の勉強は1人で行うと他の業務を優先して後回しにしがちですが、定期的に発表する機会があるため、計画的に勉強せざるを得ない状況にしてもらえたのも良かったです! 今まで関わりのなかった他拠点に知り合いが出来たのも大きな収穫だと感じています。


「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン」とは?

―― ポスグレ学園ではどのような担当をされていますか。

我妻:現在は「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン」作成のプロジェクトメンバーです。「チューニングとは何か?」から実際のチューニング方法まで、広くEDB / PostgreSQLのチューニングについて示したガイドラインを、複数のメンバーで章ごとに分担して作成しました。


―― 本プロジェクトが立ち上がった経緯を教えて頂けますか。

我妻: 近年、企業の基幹システムにPostgreSQL採用が進むだけでなく、パブリッククラウドでのデータベースはPostgreSQLが主流になっています。
それに伴い、 PostgreSQLデータベース・ サーバーにおける高いパフォーマンス要件が求められているため、アシストとしてのガイドラインを作成し、お客様にサービスとして提供することになりました。
ポスグレ学園で「SQLチューニング実践」やPostgreSQLのパフォーマンス分析をするツールである「pg_statsinfo / pg_stats_reporter」のワークショップもあり、その内容を活かす意味でもポスグレ学園のプロジェクトの1つとして発足しました。

ポスグレ学園

ポスグレ学園

ポスグレ学園

ポスグレ学園


全国のアシスト技術者のノウハウを集約!

―― プロジェクトにはどんな参加者がいますか。

我妻:市ヶ谷・大阪のフィールドエンジニアやサポートエンジニア、研修担当が参加しています。各々の経験をふまえて意見を出しながら作成しました。 私は研修担当として今までにテキストの作成も行ってきましたので、その経験もふまえて原稿テンプレートの作成や表記の統一、図の作成などの提案をしました。図があることで視覚的にもわかりやすいガイドラインが完成しました!

EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン

EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン

EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン

アシスト 我妻 千妃呂

―― ガイドラインを作成する上で、工夫した点を教えてください。

我妻:大きく2点あります。
まず1点目は「体系的に理解しやすい資料」を作成したことです。
EDB / PostgreSQLのチューニングについてまとめた資料は実はなかなかありません。
そのため、「チューニングとは?」から始め、パフォーマンス分析ツールの紹介や、パラメータチューニング、運用におけるチューニング、SQLチューニングのポイント等を体系的にまとめました。

2点目は、「検証結果に基づいたアシストならではのガイドライン」を作り上げたことです。
社内検証環境を構築し、負荷テストを行いながら最適なパラメータ指針を検討しました。また、表の設定を変更した場合の処理時間の違いを検証し、その結果をグラフ形式で示しました。これらの検証結果を基に具体的な指針をガイドラインに盛り込んでいます。


―― ガイドラインのおすすめポイントを教えてください。

アシストの「超サポ」の5つの魅力の1つにもある「自社解決力を強化」できることがおすすめポイントです。
ガイドラインのサービス内容は、標準ドキュメントの提供だけでなく、レクチャー(講義)とアフターサポートが含まれています。このレクチャーを通してチューニング方法を習得することで、その後は自社内でパフォーマンス問題に対応できるようになります。
もちろん、サポートセンターに問い合わせたり、ベンダーにチューニング支援を依頼することもできますが、自社内で対応できる方が、よりスピーディに問題を解決することができますよね!


―― 今後どんなことをやっていきたいですか?

研修のプリセールスも担当しているのですが、研修だけの紹介にとどめず、今回作成したガイドラインも直接お客様に紹介し、広めていきたいと思っています!
また、ポスグレ学園の他のワークショップにも参加し、引き続き自身のスキルアップも行おうと思います。




インタビューを受けながら、改めて他部署の方と楽しくスキルアップできる環境があることは幸せだなと思いました!
今回はポスグレ学園から発足したプロジェクト「EDB / PostgreSQL DBチューニングガイドライン作成」についてご紹介しました。
次回は「PostgreSQL DB稼働分析ワークショップ」の担当者にお話を伺います!


執筆者情報

あがつま ちひろ プロフィール

ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部

2010年に新卒入社。市ヶ谷のデータベースの技術部門にて、Oracle Database/PostgreSQLといったデータベース研修の講師/運営/企画を担当。趣味はキャンプ。 ...show more


■本記事の内容について
 本記事に示した定義及び条件は変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

■商標に関して
 ・Oracle®、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
 ・Amazon Web Services、AWS、Powered by AWS ロゴ、[およびかかる資料で使用されるその他の AWS 商標] は、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
  文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

関連している記事

  • EDB
  • PostgreSQL
2024.01.16

EDBがもたらすデータベースの新たな価値 ~ EDB社Field CTO Ajit Gadge氏来日、セミナー講演レポート ~

EDB社のAjit Gadge氏を招き「PostgreSQLユーザーに捧ぐ、EDBを使ったDB機能向上とコスト削減の両立」セミナーを開催しました。DB市場の現状やトレンド、EDBの最新動向について紹介しております。アシストセッションのアーカイブ配信の視聴申し込みも可能です。ぜひご覧ください。

  • PostgreSQL
  • EDB
2023.12.20

PostgreSQLのSQLチューニングを体験してみよう!

35年以上教育事業を展開しているアシストが新たに取り組み始めた「ポスグレ学園」。連載最終回となる9回目の記事では、「PostgreSQL SQLチューニング実践」のワークショップ主管である 田中 健一朗 にインタビューしました。

  • PostgreSQL
  • EDB
2023.10.30

データベースの健康診断! ~ PostgreSQL DB稼働分析体験 ~

35年以上教育事業を展開しているアシストが新たに取り組み始めた「ポスグレ学園」。連載8回目となる今回の記事では、PostgreSQL DB稼働分析ワークショップの主管である保田 公貴にインタービューしました。

ページの先頭へ戻る