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PostgreSQLの拡張機能「system_stats」のご紹介
EDB社が提供するPostgreSQLの拡張機能「system_stats」はPostgreSQL ユーザーがパフォーマンス問題に取り組む際の非常に強力なツールになります。SQLクエリでOS情報を取得できるため、DBエンジニアにとってはパフォーマンスの監視が格段に簡単になります。テストした結果をご紹介します。
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オープンソースデータベース「PostgreSQL」の開発を行っているコミュニティ本部である PostgreSQL Global Development Group(以下、PGDG)のPostgreSQL Sponsor一覧にアシストが掲載されました!
▼Sponsors掲載サイト
https://www.postgresql.org/about/sponsors/
せっかくの機会なので「実際に中で活躍する田中・喜田の両名に話を聞いてみよう!」と始めた本企画。前回は日本PostgreSQLユーザー会
(以下、JPUG)の文書・書籍関連分科会座長である田中さんに話を聞きました。そして今回は、JPUGの理事長を務める喜田さんに話を聞いてみたいと思います。
※前回のインタビュー記事はこちら
アシストがPostgreSQLグローバル開発グループのSponsor一覧に掲載されたので、中の人に話を聞いてみた!(前編)
1996年にJPUGの初代理事長である石井達夫氏がPostgreSQLのメーリングリスト(pgsql-jp)をスタートしたことに始まり、1999年に同氏のメーリングリストへの呼びかけで任意団体としての活動を開始したJPUG。同会のWebサイト にはJPUGの目的として以下が掲げられています。
本会は日本におけるPostgreSQLの普及と発展を主な目的とします。具体的には以下の活動を行います。
1.PostgreSQLの研究開発および普及促進
2.PostgreSQLに関する情報の公開
3.会員相互および外部との技術的・人間的交流
では、現在のJPUGが実際にどんな活動を行っているのか、喜田さんにもう少し噛み砕いたお話を聞いていきましょう。
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―― まずは「JPUGってどんなとこ?」というところからお聞かせいただけますか?
喜田:JPUGをひとことで言い表すなら
「日本国内におけるPostgreSQLの普及促進を担う集団」
ですね。「日本PostgreSQL普及推進委員会」とでも言えばしっくりくるでしょうか?
黎明期には世にPostgreSQL製品のノウハウはほとんどなく、製品の利用者同士が集まって、お互いの持つ情報を交換していくような、ある意味コアな集まりでしたね。でも今ではそんな先達たちの弛まぬ努力の甲斐もあってベーシックなノウハウは揃ってますので、
安定的な情報発信の主体を担う集団
になりました。
―― 安定的な情報発信ですか。具体的にはどんな情報を発信しているのでしょう?
喜田:現在、JPUGの主な情報発信要素は以下の4つです。
1.日本語マニュアル
2.ニュースリリース
3.カンファレンス
4.イベント、勉強会
まず、
日本語のマニュアルは日本でのPostgreSQL普及の要
と言えます。これがあるからこそ、ベーシックなノウハウが世にあるんです。また、毎年リリースされる新バージョンの情報をニュースリリースとして発信しています。これもマニュアルと同様、翻訳して発信してます。
また、カンファレンスやイベント、勉強会といった場を提供することもJPUGの重要な活動です。
開発中の最新情報だったり、日本国内の先進事例だったりが集まる場を提供し、間口の広いところでノウハウの発信やPostgreSQLの啓蒙活動に努めています。
―― JPUGがどんなところか、今何をやっているのかは理解できました。今後新たに取り組もうとしていることってありますか?
喜田:はい。ありますよ。先ほど情報発信要素のひとつに「カンファレンス」があるとお伝えしましたが、中でも
評判が良いのは「チュートリアル」
です。こういった情報は1回限りではなく、これからPostgreSQLを学ぼうとする方がいつでも視聴できるコンテンツとして整備していきたいと考えています。
それと、「テーマ別の勉強会」を開催するのも面白いなと考えています。
―― テーマ別…ですか。具体的にどんなテーマを考えてたりしますか?
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喜田:そうですね。言うなれば
PostgreSQLの利用用途別の勉強会
ですかね。PostgreSQLは毎年新バージョンがリリースされるのはご存知ですよね。年々製品機能が強化され、これまではできなかったことも色々とできるようになっています。そんな中、新たな領域でのPostgreSQL利用、例えば「IoT機器からのログ分析のような用途で利用されている」なんて話を耳にする機会が増えてきました。
そんな用途別に勉強会を開催することで、「最新バージョンならここまでできる」とか、「実装言語側の工夫」、「運用の工夫」など、テーマ別ならではのノウハウが出てくるんじゃないかなと少し期待しています。
―― チュートリアルを常時視聴できるコンテンツに利用用途別の勉強会ですか。いいですね。
喜田:ですよね。これらはぜひとも2022年中に実現していきたいですね。
―― JPUGがどんなものか、だいぶ理解できました。喜田さん、ありがとうございます。最後に、このブログを読んでいるであろうPostgreSQLユーザーの皆さまに向けてひとことお願いします。
喜田:JPUGでは今後も皆さまにとって有益な情報発信を続けていきたいと考えています。PostgreSQLをこれから学習する方、PostgreSQLの応用的な使い方を学習していきたい方など、色々な視点での「こんなレベルの情報がほしい!」に応えていきたいと思っています。お気軽にコミュニティ活動へ参加し、皆さまが欲しい情報をリクエストしてください!
また、PostgreSQLをビジネスで利用している企業が発信している情報などについても、JPUGが後押しできないかなとも考えています。情報の拡散力は十分にあると自負していますし、
もっとJPUGを(いい意味で)使い倒してもらえたら
と思います。PostgreSQLを扱う企業の皆さま、我々コミュニティと一緒に裾野を広げていきましょう!
以上、日本におけるPostgreSQLのコミュニティ活動について、実際に中の人に話を聞くかたちで2回にわたってお送りしてきました。いかがだったでしょうか?皆さまのPostgreSQLのコミュニティ活動に対する疑問が少しでも解消できれば幸いです。
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