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2024.12.25

AWS re:Invent 2024参加レポート#1 ~イベントの魅力や会議の様子、次回参加時に気をつけたいポイントなど~

AWS re:Invent 2024

今年もラスベガスでAWS re:Invent 2024が開催され、アシストからはクラウド技術本部のメンバーが参加しました。

連載1回目の今回は、AWS re:Inventの魅力や会場の様子、次回参加される方に気を付けていただきたいポイントなど、イベント全体の概要について、ご紹介します。

※本イベントで発表された技術的な情報(新サービスや技術アップデート、データベースが得意な弊社が特に注目しているOracle Database@AWSなど)の詳細は、次回以降でお伝えしますのでお楽しみに!



AWS re:Inventとは?

AWS re:Invent(アマゾン ウェブ サービス リインベント)は、Amazon Web Services(AWS)が主催する年次カンファレンスで、主にクラウドコンピューティング、最新技術、イノベーションに関する情報を提供するイベントです。

2012年から始まり、現在ではAWSにとって最大規模のイベントです。

今年のre:Inventの現地参加者は約60,000人(日本人は約2,000人)、オンライン参加者は約400,000人、3,000を超えるセッション数と、400を超えるExpo出展がありました。


AWS re:Inventの構成

大きく分類すると、以下の構成となっています。

・KeyNote
・セッション
・Expo
・イベント系(Sports Forum、Sustainability Challengeなど)


1)KeyNote

AWS上層部の方が最新情報やトレンドなどについて話します。

新サービスや機能追加の発表時には大きな歓声が上がりました。

トレンドである生成AIの話題に限らず、システムの根幹となるコンピュート(Amazon EC2)、データベース(Amazon Aurora)、ストレージ(Amazon S3)から話を展開していかれたことが印象的でした。

※新サービスや機能追加に関する情報は、後日公開のブログで解説します。


2)セッション

個別のテーマに沿ったセッション(約3,000!)が用意されています。

数個ではあるものの、日本語セッションもありました。日本語のセッションは貴重なため、英語が不得意でない筆者のような方は受講することをおすすめします。

新サービスのセッションはイベントの直前・開催期間中に追加されます。注目度の高いサービスはすぐに埋まってしまうため、こまめにセッションの追加が無いか確認しましょう。


また、英語のコミュニケーションに自信のある方は、ミッション達成形式のWorkshopや少人数でホワイトボードを囲むChalk Talkへの参加もおすすめです。

セッション会場の様子


3)Expo

AWSとAWSパートナーが個別のブースを構えます。

様々な製品やサービスを知ることができます。日本語対応ブースもあるため、英語のコミュニケーションが不安な方でも問題ありません。


「Expoは初日だと混雑するから、後半に行くと良い」という事前情報を得ていたため、筆者は最終日にExpoへ行きました。ぬいぐるみやTシャツなどのノベルティをもらうことができるブースでは品切れも多数‥‥

最終日のブースは空いているので、ブース担当の方とのコミュニケーションは多くとることができます。前半にノベルティをもらいながら全体を見学し、その中で特に情報収集したいブースは後半に行くことをお勧めします。

Expoの様子

こちらの画像は、弊社も取扱いをしているオラクルのブースです。Oracle Database@AWSのリリースがあったため、情報収集をしてきました。

正式リリース前ということもあり、未確定なことが多いのが現状でしたが、こっそり検討中の構成図を見せてもらうことができました(最前線の情報が得られるのが現地参加の醍醐味ですね)。

データベースに強いアシストとしては、引き続きOracle Database@AWSの情報を収集し、皆様にフィードバックしていきます!

Expoの様子(オラクルブース)

Expoの入り口には弊社も取扱いをしているSnowflakeのブースがありました。訪問したのは最終日でしたが、多くの人で賑わっていたことからも注目度が伺えます。

Expoの様子(Snowflake ブース)


4)イベント系

今回はSports Forumという、スポーツにちなんだエリアがありました。

AWSの技術が使われているゲームや、AWSに関係なく体を動かすことができるエリアです。

Sports Forumの様子

こちらは、Sports Forum内にあった、レーシングコースを作成することができるシステムです。レーシングコースを走るのにどれくらいの時間がかかるか、最高時速何km/h出せるかをAWSの生成AIサービスであるAmazon Bedrockを用いて計算しているとのことです。

Sports Forumで作成したレーシングコース


会場内の指定ポイントをめぐるSustainability Challengeも実施してきました。

水のタンクを人力で運んだり、Sustainabilityに関するクイズを解いたりして回ります。

最終的にお土産もGETできました。

Sustainability Challengeのクリア画面


夜のイベント

re:Invent開催期間中、夜もAWS公式のイベントは続きます。


1日目-①)Visionaries in the Stadium

アレジアント・スタジアムで開催されたイベントです。スタジアムのフィールドでAIに関する今後の展開や事例について説明がありました。

イベントの締めくくりには、グラミー賞受賞アーティスト、マレン・モリスの特別ライブが行われました。


1日目-②)APJ on Tour Kick Off Party

re:Inventに参加しているアジアの方が集う賑やかなイベントです。

お酒・食事も無料で提供されます。

APJ on Tour Kick Off Partyの様子


アジアの各国から参加しています。

居住地・名前を登録する端末が設置されており、筆者も登録しました。様々なところからre:Inventに参加していることが分かります。


2日目)Japan Night

近畿日本ツーリスト主催のイベントです。

re:Inventに参加している日本人と最もコミュニケーションが取れる機会でした。

情報システム部門で勤務されている方、SIerの方、開発者の方など、様々なバックグラウンドをお持ちの方と交流することができました。


3日目)公式イベント無し

3日目の夜は、AWSの公式イベントがなかったため、アシストのメンバーのみで食事に行きました。 この日以外はイベント会場での食事だったため、アメリカらしくステーキをチョイスしました。



4日目)AWS re:Play

AWS re:Inventの最後に行われる、ライブやアクティビティを楽しめるイベントです。

今回は、バンド(Weezer)とDJ(Zedd)によるライブパフォーマンスがありました。

ライブパフォーマンスの様子

ライブ以外のアクティビティもいくつかありました。

まさかラスベガスで玉入れをすることになるとは思いもしませんでした。

玉入れの様子

参加時のポイント

来年以降に参加する人へ向けて、「これを持って行って良かった」「こうすれば良かった」などのポイントをいくつか記載します。


1)服装・気候

昨年渡航したメンバーに聞いたところ、「会場は寒いので最大限の防寒対策をしたほうがいい」と共有を受けていました。しかし、今回のre:Inventの開催期間は日中は比較的暖かい時間帯も多く、防寒具無しでも過ごせました。

利用したツアー会社の方によると、今年は昨年に比べてかなり暖かかったとのことでした。


また、湿度の低さにも驚きました。

あまりの乾燥具合に朝に声が出ないことも‥‥。最大限の乾燥対策をして行った方が良さそうです。


参考までに2024年の開催期間中の気温・湿度を載せておきます。

12/2 12/3 12/4 12/5 12/6
天候 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ
最高気温 17.8℃ 19.4℃ 19.4℃ 20.0℃ 19.4℃
最低気温 8.9℃ 8.3℃ 8.3℃ 8.3℃ 8.3℃
湿度 12~24% 12~24% 14~29% 15~34% 16~33%

2)治安について

こちらもよく言われる話ですが、メインストリート以外は危険なので行かないほうが良いです。筆者は道に迷い、夜のメインストリート以外に立ち入ってしまいました。

筆者が迷い込んだ人がいない道


メインストリートも油断はできません。

以下の人に気を付けましょう。話しかけられても基本無視が良いと思います。

・着ぐるみ(マリオ、スティッチ、ミッキーなど多種多様でした)
・謎のチケットを配ってる人
・「写真撮影しますよ」と声をかけてくる人


ラスベガスでは特定の薬物が合法化されているため、公共の場で使用している人を見かける可能性があります。また、独特の香りが漂うと言われており、匂いに敏感な方や不安に感じる方は事前にこうした状況を念頭に置いた上で近づかないなど適切な行動を取ることをお勧めします。


3)会場のアクセス、時間管理

イベントの会場には、6つのホテルが利用されます。

各ホテルは単独でもとても大きいです。ホテル間の移動には、バスなどの交通手段を使う必要があるため、時間管理にも注意を払う必要があります。

日中は道も混雑することもあり、一番距離の長いThe VenetianとMandaray Bay間(3と6)は1時間要することもありました。

※The VenetianとEncoreとWynnは徒歩で移動できます。バス停はThe Venetianのみでした。

セッションによっては、遅刻すると部屋に入ることさえできないこともあります。

弊社メンバーの中には、5分前に到着しても参加を閉め切られていたこともありましたので、時間に余裕をもって行動しましょう。


4)食べ物・飲み物

会場内で、朝ごはん・お昼ご飯・おやつが無料でもらえます。外で食べると高いので、可能な限り会場内で食事をするようにしていました。

更に今回は、筆者の大好きなスターバックスのドリンク・フードが2つまで無料という素晴らしいサービスもありました。


ランチ会場は見たことないくらい大きい会場でした


ある日のランチ。ビュッフェ形式でした。


なんとこれが無料!(二人分)

海外限定のラテ・フラペチーノも選べます。

2024年の開催期間中は、ペパーミント系のラテがありました。


ラスベガスの水道は硬水です。日本は軟水なので、慣れない硬水を飲むとお腹を下してしまう人もいます(筆者は硬水が苦手です)。

evianも硬水でしたが硬度が低くお腹を壊さなかったので、参考までに載せておきます。


さいごに

本稿では、技術要素は全く含めず、re:Inventの魅力と来年以降に参加する方へ向けたポイントをお伝えしてきました。少しでもお役に立てたら幸いです。

次回は、re:Inventにて発表されたOracle Database@AWSに関する情報をお伝えします。お楽しみに!


執筆者情報

さはし たくま プロフィール画像

愛知県の文系大学を卒業し、2019年アシストに新卒で入社。
幼いころから社内SEである父を見て育ち、同じ業界に進むことを決意。配属後は、主にOracle CloudとAWSのフィールド業務を担当している。新人の頃から主にクラウドを担当し、アシスト内ではオンプレミスを触れていない"クラウド世代"の先陣を切っている。...show more


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