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2016.12.19

アシストのワークライフ・バランスについて考える(第二回)~在宅勤務/育児休暇&時短勤務@中日本<後編>~

アシストのワークライフ・バランスについて考える(第二回)<後編>


前編では、在宅勤務の利用について語ってもらいました。後編では、育児休暇/短時間勤務について、上司として柔軟な勤務体系をどう捉えるかご紹介します。

参加者紹介

大橋 寛

大橋 寛(サービス事業部 中日本サポートセンター 課長)

市ヶ谷の本社サポートセンターから中日本サポートセンターへ赴任して5年目に突入。通勤時間は、東京で通勤していた際の90分から現在では15分圏内ととても快適に。表向きの趣味は、ゴルフ。「リゾートゴルファーとしてスコアアベレージ100切りを目指して早20年が経ちました(笑)」とのこと。

川東 健吾

川東 健吾(サービス事業部 中日本サポートセンター)

新卒で入社後から現在までサポートセンター勤務で、現在の担当は仮想化分野。趣味は大学時代から続けている映像制作。通勤時間は片道2時間少々だが、電車内では愛用の Mac Book Pro を開き趣味の映像制作等をして通勤時間の長さを感じないようにしているそう。

駒田 信人

駒田 信人(サービス事業部 中日本サポートセンター)

入社後、一貫してセキュリティ製品のサポートを担当。プライベートでは、イクメンパパとして子育てに奮闘中!

大藪 日登美

大藪 日登美(サービス事業部 中日本サポートセンター)

2009年に入社し、1人目の出産を期にフィールド技術からサポートセンターへ異動。現在は2人の子育てと家事、日々の仕事に奮闘中!

小笠原 宏幸

小笠原 宏幸(サービス事業部 教育部 2課 ※中日本勤務)

入社後、勤務地は幕張→市ヶ谷→名古屋と変われど、一貫して教育部配属。コーヒーは、エスプレッソマシーン×2台、サイフォンも保有するこだわり派(特に機械)。

育児休業&短時間勤務については?


──次に、短時間勤務を利用されている大藪さんにお話しをお伺いします。子育てという点で色々とお話しをお聞きできればと思いますが、今、全国的に保育園に入れないため退職を余儀なくされたり、一人目と二人目のお子さんで別の保育園になってしまうなど、色々と話題になっていますが大藪さんはいかがでしたか。

大藪:育児休業は、1人目は1年、2人目は1年半取得しました。私は名古屋市より少し離れた地域なので、保育園事情も少し違うかと思いますが、私のいる地域は0歳児を預かる保育所は町内で1箇所しかなく、0歳児から預けることは難しいです。1歳児になると保育所も多くなるため、1歳児に関しては待機児童もあまりいない状況でした。私自身は待機児童になってしまうことが心配だったので、実家の近くに住み、保育園に入るまでは実母に預けて出社していました。

──都内では、0歳児から預けた方が待機児童になりにくいといった話も聞かれますが、地区によっては、0歳児の預かりが可能な保育園の方が少なかったりするのですね。大藪さんは2回育児休業を取得されていますが、以前に東京でパパ・ママ座談会を実施した際に、復帰に際して子どもから離れる不安や、仕事についていけるか不安だったという話がありました。

大藪:私も不安はありました。1人目の時は、仕事についていけるかというよりも、子どもと離れるということが不安でした。子どもが1歳で復帰しましたが、まだ卒乳できていなかったので余計に不安があったのかもしれません。2人目の時はあまり抵抗はなかったので、慣れですね。

──誰でもお母さん初心者の時はあるので、やはり最初は環境の変化に不安になりますよね。政府で育児休業2年案も提案されていますが、いかがでしょう。

大藪:個人的には育児休業2年は賛成ですね。大きくは2つあって、1つ目は子どもがある程度成長していた方が病気にかかりにくいので、子どもの看護を理由に会社を休む回数が減ると思うからです。安定的な働き方ができるので、チームのメンバー間での仕事の割り振りや母親としての気持ちの面、子どもにとっても良いのではないでしょうか。2つ目は、待機児童に該当する可能性が低くなることです。保育園の学年は4月2日の時点での年齢が適用されます。そのため、育児休業が1年の場合、5月生まれの子どもが1歳になり、5月に仕事復帰したいと考えた場合、保育園の0歳児の枠に入れないと復帰は叶いません。地域によっては0歳児が入所可能な保育園が少ないこともあります。仮に育児休業が2年となると、1歳児の枠で入園が可能なので、地域によっては待機児童になる可能性も減るのではないでしょうか。

──保育園に関しては、必ず入れることが保障されているわけではないので、もし1年で復帰できなかった場合も、辞めずにもう1年待つことができるので、働き方の選択肢も増えるかもしれないですね。デメリットについてはいかがですか?

大藪:デメリットについては、育児休業中は給与が出ないので、経済的な面ですね。家庭によるかとは思いますが、厳しい状況の場合は、育児休業を1年半と前倒しして復帰するということもできるので、子どもを預けることができれば特に問題は出ないように感じます。2つ目は前回の座談会でも話があったように、仕事についていけるかどうかの不安ですね。この点については、社内の状況の共有や、子どもを含めての社内交流会を実施するなど、会社との関係を維持することで不安の軽減をしていけると思います。

大藪


──アシストでも子ども参観日や、家族を連れてオフィスでの花火大会観戦など、最近は家庭と会社の関係を大切にすることで、相互理解を深めていこうという風潮が出てきています。お互いの状況を知ることで、お互いに働きやすい環境を作っていけそうですね。アシストでは、未就学児を持つ親が、標準勤務(9:00~17:30)の中から指定の時間割で6H~7Hの勤務を可能とする短時間勤務制度がありますが、大藪さんも取得されていますね。仕事上で工夫されている点はありますか?

大藪:自分のできる範囲をきちんと見極めるようにしています。予定時間に終わらないものは、早目に別の担当者に引き継ぎをしたりしています。自分ができる以上のことを引き受けてしまうと、逆にチームメンバーやお客様に迷惑をかける結果にもなり兼ねません。また、子どもの事で急な休みをとることもありますから、別の担当者が見ても分かるようにログを残し、チームメンバーとの連携も計るようにしています。時間が限られているからこそ、プライオリティの高いものから優先順位をつけて対応をすることもこころがけています。

──在宅勤務を取得するメンバーからもありましたが、メンバーとの連携を図ることはかかせませんね。働きながら子育てをすることに色々と課題のある昨今ですが、大藪さんから見て、どういう制度や環境が整っていると働きやすいと思いますか?

大藪:制度という意味では、現状のアシストでも整っていると感じていますし、利用できる風土も醸成されていると思います。さらに高めるという意味では、在宅勤務制度を週1回ではなく2~3回に増やせるといいのではないでしょうか。通勤時間を業務時間にあてられるという点では、時短勤務ではなくフルタイムで働ける選択肢にもなると思います。

個人的には、メンタルケアの部分を強化していくことも大切だと思います。働きながら育児や家事をこなすのは思った以上に大変で、復帰直後は心が折れそうになる時がよくありました。例えば、働く女性のための支援セミナー等を受講する機会を提供したり、社内のロールモデルとなる人にアドバイスを受ける機会を設けたりすることで、悩みが解決できたり、仕事に対する意欲も沸いてくると思います。実は、私は今年のソリューション研究会でワーク・ライフ・バランスの分科会に参加しているのですが、その研究を通して色々な方と出会い、知識を得られたことで救われた部分がとても大きかったです。
※アシストのユーザ様による、10名前後の小グループによる一年間を通しての研究活動です。

──東京でも昨年度女性限定でワーク・ライフ・バランスの分科会を実施しています。時短勤務や育児の関係で時間に制約のある方でも参加できるように、ということで実施したのですが、同じようにおっしゃっている方がいました。昔に比べて女性が社会進出を果たしてはいますが、やはりロールモデルという面では十分とは言えない面があるかと思います。そういう時に、道しるべが少しでも見えることで、自身のライフデザインを描きやすくなりますね。

上司として、柔軟な勤務体系をどう考えるか


──川東さん、駒田さん、大藪さんが大橋さんのチームメンバーですが、メンバーの半分が柔軟な勤務を実践する中で、チームをまとめていく上司としては柔軟な勤務に対してどう考えられていますか?

大橋:柔軟な勤務について、利用者メンバー以外の周囲の理解が得られるように支援しています。そのためにも、制度の利用と維持という面に関しては、周囲の理解と利用者本人によるより一層の会社貢献のアピールが必要ではないでしょうか。

──会社貢献のアピールとは実際にはどういうことでしょうか。

大橋:制度の利用者に、本人の業務効率改善活動やプロジェクトへの参加、中日本支社への貢献活動などへの積極的な参加を呼びかけています。メンバーも積極的に活動への参加を行い、良好な実績を上げてくれているので、中日本サポートセンターメンバーにおいては、制度を利用していないメンバーからも柔軟な勤務に対する理解が得られていると認識しています。

大橋


──制度利用メンバーが積極的に周囲との関わりを増やしたり、業務効率を検討したり会社への貢献をすることが周囲の理解を深めるということですね。会社としても制度利用を推進することで、どのようなメリットが得られると思いますか?

大橋:柔軟な勤務に対しては、制度の利用者にとって家族と過ごす時間や休息時間の確保等のメリットがありますが、会社としてのメリットも追求していく必要があります。前提条件として、サポートセンターの業務に関して言えば、お客様対応の観点から常時リモートでの対応が基本となっているため、インフラさえ整っていれば在宅で業務を行っても同じパフォーマンスを発揮できると思います。私達の業務に関して、一番大きな会社としてのメリットはBCP対策でしょうか。在宅勤務では、台風などによる交通機関への影響に左右されることがありません。また、BCP対策としては繰り返し予行演習が大切ですが、日常的に在宅勤務を利用することで、必然的に予行演習にもなりえます。何かあった時に取り組むのではなく、慣れておくことが大切です。BCPの観点や社員のモチベーションが上がることで生産性の向上につながる点など、会社としてのメリットも考えながら、在宅勤務日数の拡大など、働き方の選択肢が増えると良いですね。

──個人のメリットだけではなく、会社としてのメリットも追求していくことで、制度の利活用がさらに進んでいくことを期待したいですね。



「働く」ことに対して、色々な課題がふりかかる昨今、家庭の問題や育児などが原因で退職などが身近な問題となっていくのではないでしょうか。企業としても人材不足に陥る可能性があり、今後を見据えて早目の対策を打つ必要があります。今までと違う考え方を持ち、いかに柔軟に環境の変化に対応し、多様性を受け入れていくのか。アシストでも、引き続き社員の働きやすさを追求し、企業としての力を底上げすることで、その先にいるお客様へその力をどう還元していけるか、今後も考え続けるべき課題として取り組んでいきます。

ちょっと番外編


真面目に語ってもらいましたが、こんなお茶目な一面も!取材しながらも、和気藹々としたチームの雰囲気が伝わってきました。チーム内でのコミュニケーションの状態を良くしていくのも、柔軟な勤務制度をうまく活かしていけるコツかもしれませんね。

川東「肩組んだ感じで撮影してもらおう!」
駒田「こんな感じ??」
小笠原「対談風景としてどうなの?(笑)」

駒田「やぶちゃん、何か大橋さんに言いたいことないの?言っちゃえ、言っちゃえ」
大藪「色々ありますよ!(笑)」
大橋「ちょっと、そういうの困るよ~~~」


  • 掲載内容は執筆当時のものです。
  • 当時の在宅勤務は、制度見直し中のため現在は運用しておりません。

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