
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
仕事柄、会食は多いのですが、先日は食文化をテーマにした雑誌の取材で、イタリアンレストランでランチをとりながら対談をするという機会に恵まれました。
私の母は食事に関してとても厳しく、例え明日は試験だから勉強をしなければいけないという日であっても、お皿に盛られたものをすべて食べ終わらなければ、子供たちは食卓を立つことを許されませんでした。そのおかげか、私には食べられない食材も、好き嫌いもありません。和洋の料理を問わず、もちろん美味しいものは大好きですし、特に洋食ではイタリア料理が一番好きなので、とても楽しく、美味しい時間を過ごさせていただきました。
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私を対談相手に指名してくれたのは、オリックス株式会社のシニア・チェアマン、宮内義彦さんです。
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アシストが創業間もない頃、取り扱っていたパッケージ・ソフトウェアはすべて販売、つまり買い取りだったのですが、途中から米国のソフトウェア会社にならってレンタル契約の販売方法を採用しました。しかしレンタルだと期間が比較的短くなるため、長期にわたって利用していただけるよう、それをリース契約にしたいと思いましたが、当時日本ではまだソフトウェアのリース契約に応じてくれるリース会社がありませんでした。その時に相談に行ったのがオリックス(当時オリエント・リース株式会社)でした。アシストがパッケージ・ソフトウェアを日本に持ち込んだように、リース・ビジネスを日本で始められたのが宮内さんのオリックスで、それ以来、本当に長いお付き合いをさせていただいています。そんな昔の話にも触れながら美味しいイタリア料理をいただきました。
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イタリアと日本は、ともに南北に縦長の国で、海に囲まれて、野菜や魚をたくさん食べること、ファストフード中心ではなく郷土料理のように地域で特徴があることなど共通点がたくさんあります。特にワインは地元で生産されたものが好まれ、素朴な食堂ではその土地での郷土料理と地元のワインが供されるというのは日本の地酒と良く似ています。平均寿命が日本もイタリアも先進国の中でも長寿なのは、そんな健康的な美食と美酒にあるのかもしれません。
東京での対談が終わり、金曜日だったのでその足で京都へ帰りました。週末、家庭菜園でネギを植える仕事が待っていたからです。楽しい会話をしながらお客さんとしてレストランの美しく盛られた美味しい料理を味わうのも、生産者として我が菜園で採れる野趣にあふれる野菜たちにかぶりつくことも、共に人生の喜びです。結局、仕事と同じくらい食べることが好きなのかもしれません。
宮内さんとの対談は雑誌『味の手帖』12月号に掲載されます。少し先ですが機会があればぜひお読みください。
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