
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
大学の先生をしている友人から学生に向けて話をして欲しいという依頼を受け、大学の大教室で700人近い学生を相手に、私が一方的に講義をするのではなく学生が質問をして、それに答えるという形で対話をしました。
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講演をしてよく思うのは、大きな会場で参加者が多いほど質問が少ないということです。少人数でざっくばらんに話をするときは私と違う意見を持っていれば率直にそれを話してくれる人が多いのですが、多くの人の前で発言をすることは憚れるのでしょう。大学生も最初はなかなか手が挙がりませんでしたが、うまく先生が誘導をしてくれ、また前の授業でアシストのことを紹介したということで、「どういう人を社員として採用したいですか」という質問から始まりました。
その質問に対する私の答えは「いい人を採用したい」です。人は一人では何もできません。各人、得意なことは違うかもしれませんが、同じ価値観を持ち、お互いを尊重して仕事をすることで組織はより強靭になり、よい仕事ができると思います。私が一緒に働きたい社員は、正直、わがままでない、怠け者でない、気配りができるといった、友達や配偶者を選ぶのと同じ基準で“いい人”であって欲しいと思います。
私がチームワークの大切さを学んだのは学生時代の運動部です。バスケットボールもボートも一人ではできませんから、チームで成し遂げることの心地よさを数多く体験したことは貴重でした。運動以外にもチームワークの大切さを学ぶ場はありますが、私の場合は、日本に来て仕事を始めたばかりの頃は日本語もよくできませんから「チームで働く」ことができなければ何もなしえなかったし、今のアシストはなかったと思います。現在私は採用にかかわっていませんが、アシストの採用チームはこれを理解して選考や面接をしていることと思います。
8月は一人黙々と草取りです。私の菜園では、土、太陽、湿気が素晴らしいチームワークを発揮して、夏野菜がぐんぐん育っています。
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