
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
今秋もわが家はイチジクが大豊作でした。9月は一日に80個獲れた日もありました。木からもぎたてのイチジクも美味しいですが、食べきれない分は家人がたくさんイチジクジャムを作りました。
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一方でブルーベリーはすべてヒヨドリに食べられてしまい、3本も木があるのですが人間の口には一粒も入りませんでした。それだけでなくブルーベリーには刺されるとものすごく痛い虫がつきます。イラガという虫で、刺されると電気が走ったように痛みます。イラガは葉をウラから食い、薄皮だけ残すので、イラガがいることは早期に発見できます。一枚の葉に数十匹密集しているため殺虫剤を使えば駆除も可能なのですが、無農薬のわが家ではそういうわけにもいかず、完全に駆除することはできません。ブルーベリーをあきらめ、別の果樹に植え替えることを検討中です。
夏日のような9月末、家庭菜園の師匠であるアイトワの森さんが、4月に撒いた土壌改良剤「バクタモン」の効果を見るために、バクタモンの会社の社長である岡部さんと共に菜園に来てくれました。バクタモンの効果がわかるようどこに撒いたかを記録しておいたので、その紙を見ながら畝ごとの生育をみていきました。すると、たしかにバクタモンを投与した畝のナスは大きく、そればかりか、周囲の草までも大きく育っているような気がします。早速秋野菜用の畝にバクタモンを投入しました。
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岡部さんから農事気象予報というものを教えてもらいました。地球は太陽の周りを1年で、月は地球の回りを約1ヵ 月で公転します。位置の変化が引力と磁束に影響を及ぼすため、それが人間や動植物に影響を及ぼすことは知られていますが、農事気象予報では、それに金星や太陽黒点の増減も加えて気象予報や作物の育て方に応用しているそうです。
家庭菜園を始めた頃、シュタイナーによって提唱された自然農法の一種、バイオダイナミック農法というのがヨーロッパなどで行われていることを知りました。それも天体の作用を農作物の生育に生かし、月の満ち欠けにあわせて種まきや収穫を行うそうで、その農法で作られたワインもありました。農作業は主に週末にあてている私には向かない農法だと思いましたが、たしかに満月の日に収穫するぶどうはよりジューシーな気もします。現代社会で暮らす私は鈍感になっていますが、現代人よりも昔の人たちのほうが、自然界のあらゆるものが月や太陽の影響を受けているということを実感しやすかったであろうことは間違いありません。
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