アシストのブログ

  • 鴨川だより
2019.01.24

鴨川だより~過ぎたるは~

株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン


京都は穏やかな年明けとなりました。冬の間の家庭菜園はあまり虫がいないので手入れをすることもほとんどなく、作業といえば晩秋に植え付けた寒さに強い野菜の収穫くらいです。

冬の畑

河原

凧あげ


ウサギを飼い始めてからウサギの糞を堆肥として使い始めたのですが、植物の成長がいつにも増して早くなった気がします。ウサギの糞はそれまで使っていた馬や鶏よりも栄養素が豊富なのでしょう。しかし問題も発生しました。ブロッコリーの葉が大きく育ったのはよいのですが、私たちが食べるのは花の部分です。蕾はできたものの、葉に比べると見劣りする大きさです。

ブロッコリー01

ブロッコリー02

ブロッコリー03


調べるとすぐに原因がわかりました。肥料の三大栄養素は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)です。家庭菜園をする方はご存知かと思いますが、市販されている肥料の袋に書かれたN7-P7-K7といった文字は三大要素の配合比率を表しています。そして茎や葉の生長を促す主な養分は窒素で、ブロッコリーの茎葉が成長しすぎたのは窒素が多すぎたからだったのです。兎糞はNPKの割合が2.4-1.4-0.6であるのに対し、鶏糞は1.1-0.8-0.5、馬糞は0.7-0.3-0.6と、兎糞の栄養価は鶏や馬よりも高く、中でも窒素が豊富に含まれていたのです。おそらく使うのはもっと少量でよかったのに、堆肥の代わりとしてそのまま利用したので、ブロッコリーの茎葉が成長しすぎたのでした。

窒素の足りない畑には追加すればよいですが、多すぎる場合はどうすればよいか調べたら、おがくずなど炭素の多い有機物で土壌を覆うか、成長する際に大量の窒素を必要とするブロッコリーやキャベツを植えれば過剰分を吸収してくれるとありました。つまり今それをブロッコリーやキャベツがしてくれているというわけなのです。

キャベツ

葉


化学肥料でないからと油断していました。ウサギたちが、臭いの少ない豊富な栄養を提供してくれると喜んでいましたが「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。今年はもっと時間をかけて発酵、完熟させ、適量を畑に撒こうと思います。

ウサギとトッテン

ウサギ小屋

ウサギとニワトリ


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