アシストのブログ

  • 鴨川だより
2021.06.03

鴨川だより~自然に寄り添う人たち~

株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン


先月、あうん社から「次の生き方 VOL.2 自然に寄り添う人たち」という単行本が出版されました。京都嵐山で「アイトワ」(参考:「鴨川だより ~菜園家族~」)を主宰する森孝之さんが編者となり、そのアイトワとご縁のある人々が14人、それぞれの暮らしや思いを綴った本です。お声がけをいただいて私も日々の一端を書かせてもらいました。

森さんからは家庭菜園はじめ様々なことを教えていただき、本の執筆に参加された何名かを含めいろいろな人を紹介していただいています。本が完成したら皆でアイトワに集まりましょうと言っていたのに、新型コロナによる緊急事態延長のため、多人数で会うことがかなわなくなっていました。そんな中、出版社の平野さんがオンラインでの会合をアレンジしてくれ、ポスト消費社会を見据えて自然と調和した生き方を選択した方々としばし歓談を愉しみました。


オンラインの会合といえば、毎年スイスのダボスで開かれている世界国際フォーラムが今年はコロナのため8月にシンガポールで開催されることになっていたのが中止になったそうです。今年初めに「ダボス・ウィーク」と称してオンラインでアフターコロナの「グレート・リセット」をテーマにイベントを開催していたし、気候変動サミットもオンラインで行われるこのご時世に、もっとも進んだ人たちの集まりであるダボス会議が、なぜ対面にこだわるのでしょう。「加速する気候変動に終止符を打つ」というアジェンダを掲げている人々がプライベートジェットで集まるより、オンライン会合のほうがよほど環境にも良いはずです。実際にきれいな大地や多様な生物を子供たちや未来世代に残したいと自然循環型の暮らしや生き方をしている人たちを知っているだけに、改めて「グレート・リセット」の欺瞞を感じます。

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