
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
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今年最後の出張は中国・上海でした。上海を訪れたのは3回目ですが、その度に新たな発見と驚きがあります。今回はアシストのソフトウェア販売ビジネスとは直接関係のない自動運転技術やリハビリ用ロボットを手掛ける企業も訪問し、中国の技術革新の勢いを改めて感じる機会となりました。
自動運転を既に商用化している国は米国と中国ですが、世界各地で公道実証が行われ、世界的に開発が加速しているようです。私が訪問した自動運転スタートアップ企業Momentaはトヨタやボッシュ、ベンツなどから出資を受け、急成長を遂げています。今回、蘇州の街中で自動運転車に乗せてもらいましたが、自動運転レベルでは量産用レベル2でしたが運転座席に座るドライバーは一度も操作をせず、技術の完成度の高さを体感しました。同社は2016年に創業された新しい会社で、その技術力は社員の85%が技術者、社員の58%が博士か院生であることに裏付けられているようです。若い企業ながらも、その確かな技術力と将来性には大きな期待を感じました。
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次に訪れたのは、リハビリ用ロボットとAI技術に注力する新興企業Fourierです。中国はリハビリ医療市場のニーズが非常に高く、Fourierは政府認定の優れた企業として、リハビリ機関へスマートリハビリソリューションを提供しています。また、日本の大学とも共同研究をしているそうです。国際的な取り組みが進んでいる点も印象的でした。特にウェアラブル型のリハビリ歩行トレーニングロボットは、将来的に歩行支援へと応用が期待されています。MomentaもFourierも創業10年にもならない新しい会社で、社員の平均年齢は20代で、勢いと将来性を強く感じました。
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この他にも、アシストが日本市場に紹介できそうなソフトウェア企業を訪問し、ビジネスの可能性を模索しました。また、今回の出張では上海の「旬」の味覚、上海蟹も堪能し、仕事の合間に地元の文化も楽しむことができました。
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10月になっても半袖で過ごせるような陽気が続いていましたが、「アシストみちのくサロン」で訪問した仙台も暖かい好天に恵まれました。