
株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン
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京都市内の交通網もマヒするほどの雪が降るなど、寒い2月となりました。広島から始まり、福岡、大阪、名古屋と毎週出張していたこともあって、あっという間に過ぎた1ヵ月でした。気付けば3月、卒業式のシーズンです。ちょうど名古屋に出張した際、定年になった社員をお祝いする会に参加しました。アシストも定年は60歳で一つの区切りとなりますが、多くの社員がその後も65歳まで継続して働いてくれています。またその日は65歳でアシストを卒業するという社員も挨拶にきてくれて、「40年アシストで働けて幸せだった」という言葉を聞いて本当に嬉しく思いました。
2月はまた米国で大きな変化があった月でした。その一つがロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFK Jr.)が保健福祉長官に就任したことです。ケネディ一族といえば民主党で、暗殺されたジョン・F・ケネディの甥で同じく暗殺されたロバート・F・ケネディの息子のRFK Jr.がトランプの共和党に転向したのは異例なことでした。さらに彼の環境保護活動家としての長い経歴から、上院では賛成52票、反対48票という僅差で、民主党議員は全員反対、共和党議員はほぼ全員がRFK Jr.を支持するという結果になったのです。
RFK Jr.の保健長官就任は、製薬業界や食品業界に大きな脅威であると受け止められています。彼はオピオイドの蔓延や肥満の危機といった米国の課題を、企業の不正行為や誤った栄養政策の産物だと位置付けているからです。またワクチンやコロナパンデミック時のロックダウンを含む公衆衛生政策に対する彼の率直な「懐疑論」は、それを推進した民主党から強い反対を招いており、主流メディアはRFK Jr.を陰謀論者と決めつけて報じています。また父親ロバート・F・ケネディの暗殺について、それがより大きな陰謀の一部であったとも主張しています。つまり、ケネディ大統領も父親も、政府が犯人とする人物以外に暗殺されたと言っているのです。イーロン・マスクのDOGEが暴露したUSAIDの資金提供先も衝撃でしたが、ケネディ保健長官、パテルFBI長官、ギャバード国家情報長官らによって、これからより多くの事実が開示されることを期待しています。