アシストのブログ

  • 社員紹介
2012.08.07

仕事と仕事以外の活動にも打ち込む社員(松田 圭祐・技術)

[掲載媒体]INSIGHT NOW!
[日付]2012年8月7日



学生時代に熱く打ち込んでいたものがある人は、就職に際して、その道へ進むか、それとも普通のサラリーマンになるのか、悩んだことがあるだろう。

仕事と仕事以外の活動にも打ち込む社員

株式会社アシスト
システムソフトウェア事業部
松田 圭祐(まつだ けいすけ)

2009年入社、運用ソフトウェア事業部(現システムソフトウェア事業部)配属。以来JP1のフィールド技術を担当。2011年よりJP1のプリ/ポストセールス活動に加え、ENISHIソリューションの開発・展開チームに所属し、セミナー等でのソリューション紹介の販促活動も担当している。




アシストで技術を担当している松田圭祐も、その一人だ。松田は大学時代、映像研究会という自主映画制作サークルに所属し、就活の始まった3年の時には会長(リーダー)を務めていた。

「映画制作は、私にとって学生時代の青春そのもの、と言っていいかもしれません。映画制作の場は、俳優、脚本、カメラ等メンバー持ち回りでやっていましたが、主に私は監督として活動していました」。映画監督として、大学在学中に自分の作品を10本撮ると宣言し、卒業ぎりぎりまでになんとか目標を達成したという。

「映像研究会は入部当初からメンバーが少なく、一時は廃部の危機にさらされた時期もありましたが、地道な自主映画制作・上映の活動を通じて、卒業時には30名弱の集団になり、今も存続しているようです。この活動では本当に色んな仲間にめぐり合うことができました」

松田が就職活動をしたのは2007年。リーマンショックが起きたのはアシストへ入社が決まった大学4年生の頃で、一昔前の氷河期に比べればそれほど熾烈な時期ではなく、団塊の世代が次々と抜けていく頃でもあり、松田自身それほど就職活動が厳しかったという意識はないという。そのためか映像関係の方面にいくか、普通に一般企業にサラリーマンとして勤めるか、最後まで悩んだという。

「経営学部だったこともあり、ビジネスの世界にも興味がありました。アシストに決めたのは、創業者(現会長)であるビルさんの存在でした。IT企業ではアシストしか受けていませんが、入社を決めたのは『哲学と信念』に代表されるアシストの経営理念や考え方に強烈に惹かれたからです」と松田は当時を振り返る。

当初営業を希望していた松田が配属されたのは、システムの稼動状態を監視したり、異常が発生した時に関係者に通知するためのソフトを扱う運用システム部門の技術職だった。

「営業希望といっても深く考えていたわけではありません。色々な人に出会い色々なことにチャレンジしてみたいという気持ちが強かったので、むしろ、今やっているフィールド技術という職種は、元々やりたかったことのイメージに近いです。プリセールスで営業に同行しヒアリング・提案する日もあれば、ポストセールスで、実際のサービスを身をもって提供する日もある。またある時は、セミナーなどのイベントを企画し、多くのお客様相手に語る日もある。こんな幅の広い職種ってなかなか無いんじゃないかと思います。もちろん、イチからそれぞれの業務を覚えるのは大変です。苦労することは多いですが、やりがいは感じてます」

今年、松田は期に一度、各事業部の優秀な社員に会社から贈られる「アシスト・チャンピオンクラブ」賞に選ばれた。表彰理由の一つは、パートナー企業経由で獲得したある案件で起きたトラブルでの適切な対応だった。

「先期は多くのパートナー様企業向けのプリセールス活動や支援を担当しました。そのうちの一つで、週明け月曜にカットオーバーを控えた金曜日の夕方にトラブルが発生し、担当営業経由で緊急のコールが入ったのです」

規模の大きなシステムではなかったが、導入から本番稼働までの期間が短かったために、とにかくスピードが求められる案件だった。お客様が直前に行ったテストでエラーが発生していたため、フィールド技術ではなく、すでにアシストのサポートセンター側で対応中だった。まずは調査状況をサポートセンターの担当者と共有し、電話で今後の体制や本番稼働までのスケジュール等の状況を確認し、アシスト側では緊急用のサポート体制をたてることにした。

「カットオーバーまでの期限が迫るなかで、技術的な話もできるフィールド技術である私がフロントにたった方がいいと判断し、お客様とサポートセンター担当者、担当営業の橋渡し的な役割で、トラブル対応にあたりました。サポートセンター担当者の調査のおかげで金曜の深夜に何とか解決に至りましたが、お客様側のテストが残っていたため、保守契約の時間外対応として、土日もサポートできるよう担当営業に窓口になってもらい、担当技術の私とサポートセンターにも問題発生時は連絡がくるような体制をとりました」。結局、土曜日にテストを終え、週明け月曜には無事カットオーバーにいたって事なきを得た。

「できた、という報告をもらった時は安堵の気持ちで一杯でした。サポートセンター担当者の高い技術力、その後の担当営業のお客様への厚いフォロー、暖かく見守ってくれた上司のおかげで、何とかなった案件だと思います。本当色んな方に支えられていい結果になったので、私だけ表彰されていいものかという思いもありました」

上司である松坂渉はこう語る。

▲上司の松坂

「アシストで働いていると『哲学と信念』に書かれているような“顧客志向”の考えは普通に身についてきます。でも、実際の行動でそれを表すことができるかどうかがとても重要なこと。彼はお客様がお困りの状況において、最大限自分ができる対応を柔軟に、そして自らの判断で的確に行ってくれました。以前から「熱いモノを内に秘めてるヤツ」だとは思っていましたが、みごとにそれを行動で示してくれました。これからもアシストを代表する技術者に成長していってくれることを期待しています」

松田は、「まだ実力が伴ってないなと感じています。自分は普段、決してスマートに仕事をこなすタイプではないですし、大きな成果もまだ残せていません。ただ3年間自分なりに不器用にも精一杯頑張ってきた自負のようなものはあります。今持っているスキルのなかで、ご相談いただくお客様や営業マン、また仕事を任せてくれる上司や先輩方にできる限り応えようと思って仕事をしてきました。そういった日頃の姿勢を、表彰というかたちで認めてもらえたのかと思うと、素直にうれしいですし、度量の深い会社だなと。なので自分の中では努力賞をもらったと受け止めています」

トラブルが大きかったから目立ったわけで、本当に優秀な技術者ならトラブル自体起こさないはずだから、本来技術者は目立たないほうがいいのだと松田は言う。それでも、トラブル対応は、最中は苦しくてもハッピーエンドに終われば自信につながり、明日への機動力となる。松田にはほかにも忘れられないハードだった案件がある。

「入社2年目の冬から春にかけて半年間、先輩2人とサブとして担当した統合基盤構築支援は今でも強烈に記憶しています。そして、つらくも、自分を大きく成長させてくれた案件だったと思います。プロジェクトの規模も大きく、全体のプロジェクトの進行自体が難航し、常に各構築フェーズの期限に追われた案件でした。そんな厳しい状況下において、休日や夜遅くまで対応する日も多くありましたが、一緒に支援を担当した経験豊富な先輩2人の活躍のおかげで乗り越えられましたし、また当時2年目だったにも関わらず信頼してくれて色々な仕事を任せてもらえ、時に励ましの言葉もくださった先輩の優しさに、本当に感謝しています」。トラブルそのものだけではなく、大変だったこと、そのために努力したことを認めてくれる周囲が、人をさらに成長させるのかもしれない。

コンピュータ・システムを構築して無事にカットオーバーするという工程は、映画制作の工程と似通った部分があると、松田は言う。

「システムの場合、要件定義→設計→導入/実装→テスト→本番稼働となりますが、映画も、企画→脚本/キャスティング/ロケハン→撮影→編集→上映会というサイクルです。ゼロから色々な関係者を巻き込んで一つの作品をつくり、みんなで同じ空間を共有する映画制作という活動にとてもやりがいを感じていましたが、そう考えると、今やっている仕事もまさに同じなんです。思い描いたように案件を進められた時は達成感がありますし、筋書き通りにいかない時、思わぬ展開は、がっくしくる時もありますが、逆にワクワクしてしまう時もあります。映画撮影も予想外の雨が振って、なんとか試行錯誤の工夫をして撮ったりする時は、逆に監督魂が燃えてきます(笑)。そしてそういう時こそ良いシーンが撮れた記憶もあります」。思わぬ創意工夫ができたり、アイデアが浮かぶのは順行ではなく、逆行の時なのだ。

松田が尊敬する先輩の一人にOJTを担当した坂田真也がいる。坂田も会社を離れると劇団の「劇作家/演出家」という、もう一つの顔を持つ。(⇒関連記事「芝居もユーザ会も、コミュニティ作りを楽しむ」)

「1年目の時にOJTをやっていただいた同じ製品チームの坂田さんは、尊敬もしていますし、いち“ファン”です(笑)。尊敬する点としては、どのような仕事も楽しむところ、楽しむ工夫をされてるところと、家庭や趣味(芝居)を両立させながら仕事のパフォーマンスも落とさないところです。OJTとして色々ご指導いただきましたが、いちから手とり足とり教えてくれるというよりも、背中で語るタイプで、私のなかでは実にかっこいい先輩です。自分にとって、まだまだその背中は大きく、遠いですが」

「アシストに勤めてからも映画制作を続けようと最初は思っていましたが、私自身も昔の仲間たちも、新しい社会人生活や仕事に追われて、なかなか皆で集まって映画をつくるといった活動はできずにいます。でも最近ようやく少し落ち着いてきた仲間も増えてきたので、年内にまた集まって映画撮ろうか、などという話が出ています。それ以外にも、友人の結婚式向けに、写真スライドやゴールインまでの再現ドラマを撮って欲しいなどという依頼ももらったので、そろそろ仕事以外の活動もがんばってみたいと思い始めています!」

幅広いスキルが求められるフィールドSEとして、松田は、「誰にも負けない」得意分野といえるものを身につけたい、という。

「フィールド技術という職種は奥が深いなと思います。お客様の声を聴くこと、サービスを提供すること、お客様に伝えること。技術というのはチームで助け合いながらでなければミッションを達成しえないということは身をもって経験していますので、これからは、その中で自分がいかに皆を助ける側に回れるか。そのためにも自分の強みを持ちたいと思っています」

映画を制作するように、仕事においても、色々な人と出会い、協力し、工夫と感動を味わうことができれば、映像関係の道へ進まなかったことを悔いることはない。いや、むしろ、仕事を充実させながら、先輩社員の坂田のように、松田が仕事と映画制作を両立させる日も遠くないだろう。

(文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓)

  • 掲載内容は取材当時のものです。

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