オンプレミスからのCitrix DaaS移行ステップバイステップ

みなさんこんにちは。Citrix製品のフィールド技術を担当している大西です。

今回は「オンプレミス版のCitrix Virtual Apps and Desktops（XenApp and XenDesktop）からのCitrix DaaS移行ステップバイステップ」と題し、オンプレミスのCitrix Virtual Apps and Desktopsからクラウド版であるCitrix CloudのCitrix DaaSへの移行パターンをお伝えします。

ご参考：Citrix Cloudとは

（１）構成の違いについて
（２）移行方法について
（３）まとめ

まずはじめに、オンプレミス版であるCitrix Virtual Apps and Desktopsと、クラウド版であるCitrix DaaSの構成について簡単にお伝えします。

オンプレミス版は、管理系、接続先のリソースの全てのマシンを準備する必要があります。
例えば、冗長構成にする場合、以下のように多くのサーバーが必要となります。

一方でCitrix DaaSでは管理系のコンポーネントはすべてサービス提供されます。

管理系コンポーネントをお客様環境に用意する必要はありませんが、クラウドサービス側との仲介のためのコンポーネント「Cloud Connector」が必要となります。

それでは移行方法をみていきます。

今回は2パターンの移行シナリオを紹介します。
いずれも既存Citrix Virtual Apps and Desktops環境、ライセンスをお持ちのお客様が、新規でCitrix DaaSのライセンスを契約された場合の移行方法となります。

まずは「移行シナリオ1：管理レイヤーのみ移行」です。

このパターンは管理レイヤーのみをCitrix DaaSに切り替えを行い、オンプレミスのワークロード(接続先のリソース)はそのまま使用します。

参考：構成のCitrix Cloudへの移行

続いて「移行シナリオ2：すべてをクラウドに移行」です。

このパターンはサイトアグリゲーション機能を使用し、オンプレミスのCitrix Virtual Apps and Desktops環境をCitrix DaaSに追加します。並行稼働をしながら徐々に移行を行います。

※サイトアグリゲーション機能とは
オンプレミスのCitrix Virtual Apps and Desktops環境(サイト)をCitrix DaaSに追加し、Citrix DaaS側からオンプレミスのCitrix Virtual Apps and Desktops環境を使用できるようにする機能です。

今回は2つの移行パターンをご紹介しましたが、いかがでしたか？
上記内容を表にしました。移行パターンを検討する際のご参考にして頂ければと思います

なお、この2つのパターンがすべてではございません。お客様環境に合った移行方法のご相談、ご提案は是非アシストにご相談ください。

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