Citrixライセンステレメトリデータのアップロードのお願い（1）

こんにちは。Citrix製品のサポートをしている宇津見です。

日本時間 2023年2月8日に、Citrix オンプレミス ライセンス サーバーソフトウェアのアップデート実施についての文書「CTX477636」が公開されました。

今回は、Citrix Virtual Apps and Desktopsで使用するCitrixライセンスサーバーの内容を中心に説明します。

　※NetScaler Consoleを使用しているお客様は、「Citrixライセンステレメトリデータのアップロードのお願い（2）」記事内の「（１２）NetScaler Console の対応について 」をご参照ください。

　※弊社のCitrixヘルプデスク契約があるお客様は本記事についてお問い合わせいただくことも可能です。
本記事は、弊社サポートセンターのFAQ:65122、69696と同様の内容です。

以下の2部構成の記事になります。

１．Citrixライセンステレメトリデータの概要とアップグレード・新規インストール手順
２．Citrixライセンステレメトリデータの自動・手動送信の手順

今回は、上記「1」に関する内容です。
（目次の（１）～（7）になります）

※下記（８）～（１２）の内容は「Citrixライセンステレメトリデータのアップロードのお願い（2） 」記事をご参照ください。
　（８）ライセンステレメトリデータをインターネット経由で自動アップロードする場合
　　　ライセンステレメトリデータの自動アップロード概要
　　　ライセンステレメトリデータを正常にアップロードするための前提条件
　　　アップロードの成功/失敗を確認する方法
　　　失敗している場合の対応方法
　（９）ライセンステレメトリデータを90日を超えない周期で手動でアップロードする場合
　　　ライセンステレメトリデータの自動送信を無効化する方法
　　　ライセンステレメトリデータを手動でアップロードする方法
　（１０）参考情報
　（１１）FAQ
　（１２）NetScaler Console の対応について

Cloud Software Group（注1）では、2023年4月1日よりCitrix オンプレミス製品からライセンステレメトリデータの収集の要求を開始する予定です。

これにより、ライセンス コンプライアンスの問題を回避し、お客様のニーズにより適切に対応できるようにする事ができます。
収集されるライセンステレメトリデータは、ライセンスのコンプライアンスを確認するために必要なテレメトリデータに限定され、Citrixライセンスサーバーを通じて管理されます。

（注1）Citrix はミッション クリティカルなエンタープライズ ソフトウェア企業であるCloud Software Group の一員です。
Cloud Software Group については、こちら を参照してください。

・Citrix社のサポートライフサイクル期間内で、かつ、Citrixのライセンス管理にCitrixライセンスサーバーを使用しているCitrix Virtual Apps and Desktops
　※ Citrix Cloud側でライセンス管理している場合は対応不要です。

・Citrix社のサポートライフサイクル期間内のNetScaler Console
　※ Ver.14.1-25.53 以降、または、Ver.13.1-53.22 以降
　※ Citrix CloudのNetScaler Console Serviceにてライセンス管理している場合は対応不要です。
　※ Fixedライセンス(NetScalerやCitrixGateway上に適用するライセンスファイル)を使用している場合は対応不要です。

【Citrix製品のライフサイクル期間】
ご利用中のバージョンがCitrix社のサポート期間内に含まれるかどうかについては、以下のページをご参照ください。

・11.12.1より古いバージョンの場合は、アンインストールして最新バージョンをインストールしてください。

・新しいライセンスサーバーがリリースされた際には6ヶ月以内にアップグレードを行い、定期的に更新を継続する必要があります。

　※2025年2月現在、11.17.2 Build 49000以降が6ヶ月以内のバージョンになります。
　※2025年2月現在、11.17.2 Build 51000が最新バージョンになります。

Citrix社の製品サポートを利用するための要件を満たすことができません。

　※詳細については、Citrix製品を購入した販売代理店にお問い合わせをお願いします。
　※弊社Citrixヘルプデスクのご契約があるお客様は、ヘルプデスクまでお問い合わせをお願いします。

・新しいライセンス サーバーの展開は複雑ではなく、運用システムまたは非運用システムに影響を与えないように設計されています。

・新しくリリースされるライセンスサーバーは、LTSR または CR 展開と互換性があります。

・最新バージョンは、下記参考記事の「Citrix ライセンスサーバーダウンロード」からご確認ください。

・最新バージョンでは、Citrix への自動ライセンステレメトリレポートが有効になっています。

・Citrix ライセンス サーバーがインターネットに接続できない環境については、下記参考記事の「（９）ライセンステレメトリデータを90日を超えない周期で手動でアップロードする場合」をご参照ください。

・オンプレミスのライセンスサーバーを利用していないクラウドサービスご利用のお客様は、本変更において必要なアクションはありません。

Citrix社ドキュメントの「Citrixライセンステレメトリ 」をご確認ください。

黒丸の数字は、本資料の各項目番号で説明をしています。

　※下記「６」に赤字で記載している新しいライセンスサーバーのリリースについて、アシストのCitrixヘルプデスクをご契約いただいているお客様は、毎月発行しているCitrixヘルプデスクメールマガジンに記載の内容をご参照ください。

・Citrixライセンスサーバーの最新バージョンリリースから6ヶ月以内に最新版へアップグレードしている
・手動でアップロードする場合は、90日を超えない周期でアップロードしている

下記URLより、最新のライセンスサーバーソフトウェアをダウンロードします。
　※ダウンロードには、MyAccountでのログインが必要です。

1. 最新バージョンのリンクをクリックします。
最新バージョンは、11.17.2.0 Build 51000です（2025年2月現在）。

2. 「Supported Platforms」に記載のOSを確認の上、「Download File」をクリックします。

3. 「Yes,I accept」をクリックします。

ダウンロードが開始されます。完了後にダウンロードファイルを任意の場所へ格納してください。

ご利用中のCitrix Virtual Apps and Desktops（XenApp and XenDesktop）がEOLを過ぎていないかどうかを確認します。
以下のページをご参照ください。

【EOLを過ぎている製品バージョンを利用している場合】

・ライセンステレメトリデータの観点の注意点
EOLを過ぎている製品バージョンの利用を継続する場合、CTX477636の対応（CitrixライセンスサーバーのアップグレードとCitrixライセンステレメトリデータの送信）は不要です。送信してもCitrixへの調査依頼はできません。
　※ご利用中の製品バージョンは継続してご利用いただけます。
　※弊社Citrixヘルプデスクへのお問い合わせも可能です。

・Citrixライセンスサーバをアップグレードする場合の注意点
EOL終了後のCitrixライセンスサーバーのバージョンから最新のCitrixライセンスサーバにアップグレードする場合は、Windowsの「プログラムと機能」からアンインストールして、新規インストールをお願いします。
　※アップグレードの際には、念のため下記フォルダ内のライセンスファイルをバックアップしてください。
　　・C:\Program Files (x86)\Citrix\Licensing\MyFiles内の.licファイル
　　　（「CITRIX.opt」と「citrix_startup.lic」はコピー不要です）

以下のレジストリ値にてVersionを確認できます。

　HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\LicenseServer\Install: Version

　※11.12.1より古いバージョンを利用している場合は、アンインストールしてから最新バージョンをインストールしてください。

下記サイトをご参照いただき、システム要件を確認します。

　※Microsoft .NET Frameworkの最小要件は、Ver.4.7.2です。
Ver.4.7.2の場合、最小バージョンは下記レジストリの Release値が「461808」になります。
また、Ver.4.7.2のインストール後はOSの再起動が必要です。

　HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full

11.12.1以降のCitrixライセンスサーバをアップグレードする場合は、下記手順をご参照ください。

　※アップグレード作業によるサーバーの再起動は不要です。
Citrix Virtual Apps and Desktops（XenApp and XenDesktop）は、Citrixライセンスサーバーが利用できない状態の場合、720時間は猶予期間で動作するため、ユーザへの利用に影響はありません。

　※サーバー稼働中でもアップグレード可能です。
（弊社検証環境でのアップグレード所要時間は5分程度です）

1. ダウンロードしたファイルを任意の場所へ展開し、Citrix Licensing.exeを実行します。

2. アップグレードをクリックします。

3. アップグレード完了まで待機します。

4. 完了をクリックします。

5. Citrixライセンステレメトリデータを手動でアップロードする場合は、「Citrixライセンステレメトリデータのアップロードのお願い（2）」記事内の以下の対応をします。

　（８）ライセンステレメトリデータの自動送信を無効化する方法
　（９）ライセンステレメトリデータを手動でアップロードする方法

11.12.1より古いCitrixライセンスサーバーをアンインストールした場合や、別のサーバーにCitrixライセンスサーバーをインストールする場合は以下の手順をご参照ください。
（弊社検証環境でのインストール所要時間は5分程度です）

　※2025年2月現在の最新バージョン（11.17.2.0 Build 51000）も以下の手順となります。

　※別のマシンにライセンスサーバーをインストールする場合は、以下の対応が必要になります。

　　・ライセンスファイルのリホスト
　　・リホストしたライセンスファイルの適用
　　・Citrix Studioの「ライセンスサーバー」ノードにてライセンスサーバーの指定の変更

1. C:\Program Files (x86)\Citrix\Licensing にMyFilesフォルダがある場合は、こちらのフォルダを別の場所にコピーもしくは移動します。

2. Licensingフォルダを削除します。

3. ダウンロードしたファイルを任意の場所へ展開し、Citrix Licensing.exeを実行します。

4. 「ライセンス契約を読んで・・・」にチェックをつけて「次へ」をクリックします。

5. 「次へ」をクリックします。

6. 「次へ」をクリックします。

7. カスタマーサクセスサービスの更新ライセンスのチェック方法、入手方法を選択して「インストール」をクリックします。各項目に関する説明はこちら の「Citrix Licensing Managerでカスタマーサクセスサービス更新ライセンスを確認してインストールする」の説明をご参照ください。

※本資料では、Citrixライセンスサーバーがインターネット接続ができない環境のため「カスタマーサクセスサービス更新ライセンスを手動でチェックします」を選択しています。

※こちらの設定は、ライセンステレメトリデータの自動送信との関連性はありません。

8. インストール処理が始まります。

9. 本資料は、Citrixライセンスサーバーがインターネット接続ができない環境のため
「上記のどちらでもない」を選択しています。
選択後、「完了」をクリックします。

※各項目の説明は「Citrixライセンスデータ収集プログラム 」をご参照ください。
※こちらの設定は、ライセンステレメトリデータの自動送信との関連性はありません。

10. 手順１でバックアップしたMyFilesフォルダ内の製品版のライセンスファイルを、
「C:\Program Files (x86)\Citrix\Licensing のMyFilesフォルダにコピーします。
　※「CITRIX.opt」と「citrix_startup.lic」はコピー不要です。

11. Windowsのサービス画面にて「Citrix Licensing」サービスを再起動します。

12. Citrixライセンステレメトリデータを手動でアップロードする場合は、以下の対応をします。

　（８）ライセンステレメトリデータの自動送信を無効化する方法
　（９）ライセンステレメトリデータを手動でアップロードする方法
　※新規インストール後に続けて（８）を実施する場合、２日程度経過後にzipファイルの有無をご確認ください。

いかがでしたでしょうか。
次回 は、Citrixライセンステレメトリデータの自動・手動送信の手順をご紹介します。

いつもCitrixサポートブログをご覧いただきありがとうございます。

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・Citrix Virtual Apps and Desktops入門動画
・Citrixトラブルシューティングセミナー

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