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  • AWS
2025.03.18

Amazon Q Businessの利用状況を分析する方法

Amazon Q Businessの利用状況を分析する方法

はじめに

Amazon Q BusinessはAWSの生成AI搭載アシスタントです。チャット形式で様々な問い合わせをすることができ、ノーコード・ローコードでお手軽に利用することができます。


Amazon Q Businessの利用状況を分析する方法

Amazon Q Businessにはユーザーの利用状況を分析する機能があります。利用状況の分析は、Amazon Q Businessの画面の[Insights] - [Amazon Q Business insights]から実施できます。

Amazon Q Business


よく使う分析指標

本記事ではAmazon Q Business insightsの中でもよく使う分析指標を紹介します。


どれくらいのユーザーが利用しているかを確認する

Amazon Q Business insightsのトップ画面で確認できます。

Amazon Q Business


各指標の意味は以下の通りです。

指標名 詳細
Total users アプリケーションに登録されているユーザーの総数
Average daily active users 日次の平均アクティブユーザー数
Weekly active users
週次の平均アクティブユーザー数
Overview 日次のアクティブユーザー数の合計と、クエリ(問い合わせ)数の合計

どれくらい問い合わせが実行されているのか確認する

こちらもAmazon Q Business insightsのトップ画面で確認できます。

Amazon Q Business


各指標の意味は以下の通りです。

指標名 詳細
Total conversations チャットの会話(*)の総数
Total queries チャットの問い合わせの総数
Queries per user ユーザー1名あたりの平均問い合わせ数
Queries per conversation 会話1つあたりの平均問い合わせ数

(*)「会話」は個々の問い合わせではなく、チャット上で実施された一連のやりとりのまとまりを指します。Q Businessのウェブエクスペリエンスの左上にある三本線をクリックすると表示される「Conversations」が「会話」です。

ユーザーからのフィードバックを確認する

ユーザーはQ Businessからの回答内容に対してGood/Badボタンを押すことができます。

Amazon Q Business


この結果はAmazon Q Business insightsの「Customer feedback」で確認できます。

Amazon Q Business


グラフの項目の意味は以下の通りです。

項目名 詳細
Thumbs down Badボタンがクリックされた回答の数
Thumbs up Goodボタンがクリックされた回答の回数
Without feedback ユーザーがフィードバックをしなかった回答の数

応答に失敗した問い合わせの詳細を確認する

ユーザーが問い合わせをしても回答が見つからなかった場合は「No answer is found」という回答が返ってきます。

Amazon Q Business


Amazon Q Business insightsの「Unsuccessful query responses」を確認すると、どういった質問が返ってこなかったのか確認できます。

Amazon Q Business


この内容を確認することで、同じような問い合わせが散見される場合は、ユーザーからのニーズが高い情報と判断して新たにデータソースに追加するといった改善アクションを起こすことができます。


まとめ

Amazon Q Businessには今回ご紹介したようなダッシュボードがデフォルトで存在するので、自身で作り込みをしなくても気軽に分析できる点が良いですね。


執筆者・シリーズ情報

佐伯竜輔 プロフィール画像

2008年新卒入社。eラーニング製品、MySQL、Verticaなどのエンジニアを経て、 2019年から2年間限定で採用活動を担当。2021年に技術職に戻り、AWSに関する支援や研修の提案に従事している。...show more



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