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SAP 2027年問題 - S/4HANAへのデータ移行の最適解を考察
SAP 2027年問題に向けて、SAP ERPからS/4HANAへの効率的なデータ移行の方法について解説します!
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<目次>
1.レガシーマイグレーションで最も重要なのは「システムの安定性」
2.システムの安定性を構成する5つの要素
3.バッチ処理の実装方式は”適材適所”
4.抜群の安定性を発揮する「データ加工エンジン」とは
「2025年の崖」や「デジタルトランスフォーメーション」を背景にレガシーマイグレーションを検討するお客様の数は増加傾向にあります。
特に基幹システムはレガシーシステム化が進んでいる傾向が強く、この機会に基幹システムのレガシーマイグレーションの実施を計画しているお客様が多いのではないでしょうか。
ただ、基幹システムは企業活動の基盤。障害が許されないシステムの為、どのように安定したシステムを構築するのかはお客様の悩みの種になっていて、なかなかレガシーマイグレーションに踏み込めないという話をよくお聞きします。
そんな背景から、今回はバッチ処理のリプレース時にシステムの安定性を高めるために重要となる要素にどのようなものがあるかを考察していきたいと思います。
安定性を高めるために重要となる要素はどのようなものがあるでしょうか。
安定性を高める為の要素と各要素のチェックポイントを纏めると以下になると思います。
これらのポイントについて詳しくみていきましょう。
項目だけ見ると当たり前のことのように思えると思います。ただ、実際にどう実装していくか考えていくと、全てを網羅するというのは結構ハードルが高いと感じます。
現実的に考えても、全てを100%満たすことは難しいので、自社の基幹システムでどの要素をどのレベルまで求めるのかを決め、対応する必要があると思います。
レガシーマイグレーションを実施する際に決めなければならないことは色々あります。
たとえば、
などです。
それぞれとても重要な要素ですが、本ブログでは「バッチ処理の実装方式」について考えてみます。
バッチ処理の実装方式には大きく分けて3つの方式にまとめられると思います。
実装方式ごとに、強みと考慮事項は大きく異なります。
この為、1つの実装方式で全てをカバーしようとするとどうしても対応が難しい処理内容が出てきてしまいます。
力業で実装することも可能かもしれませんが、その場合実装時に高いスキルレベルが求められたり、いびつな実装になってしまい属人化を引き起こしてしまったりする可能性があります。
このような背景から、アシストでは1つの実装方式で全てのデータ加工を網羅せず、適材適所で組み合わせて使うことをお勧めしています。
たとえば、単純なデータ移行やデータ加工はETLツールを利用し、ETLツールでは実装が難しい複雑な業務ロジック部分だけ、プログラミング言語を利用するといったイメージです。
安定稼働とデータの処理性能に強みを持つETLツール「DMExpress」をご存知でしょうか。
DMExpressは金融業や通信業での採用が多く、ミッションクリティカルな基幹システムを扱う多くのお客様にて活用実績があります。その安定性はお客様から高い評価をいただいております。
DMExpressは他のETL製品にはない、安定性を担保する独自の機能を多数備えています。
レガシーマイグレーションを検討中のお客様はぜひ一度DMExpressの利用を検討ください。
実際に試していただけると、お客様のバッチ処理リプレースに貢献できることを感じていただけると思います。
中村 遼平 (なかむら りょうへい)
東日本技術本部 情報基盤技術統括部
2008年株式会社アシストに入社。
入社以来、ETL、EAI製品の担当部署に配属し現在「DMExpress」「DataSpider」の
技術担当として活動中。
SAP 2027年問題に向けて、SAP ERPからS/4HANAへの効率的なデータ移行の方法について解説します!
異なるプラットフォームやデータベース間でのデータ移行や、移行時にデータモデルが変更するケースなど、データ移行時によくある課題とその解決策を解説します。