- アシストの視点
Bダッシュ委員会 DAO分科会発信
「DAOをビジネスに適用できるか」社内で実証実験
新商材・サービスの発掘・育成に取り組むBダッシュ委員会活動の中で、分散型自律組織(DAO)のビジネス適用の可能性を探り、アシストのビジネスにどう活かせるかを研究する「DAO分科会」についてご紹介します。
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「動画活用は企業に定着するのか。導入企業3社の推進リーダーが語る 苦労と手応え」と題し、Panoptoを導入いただき現在推進リーダーという役割を担っている株式会社オークネットの段裕之様、鈴与システムテクノロジー株式会社の大橋由規様と、アシスト松山晋ノ助が、動画活用を進めていく上での課題、今現在感じている手応え、今後の構想などを余すことなくお伝えする記事です。今回は後編になります。
▼前編はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/pr_blog/article/20211111_pa.html
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株式会社アシスト |
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株式会社オークネット |
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鈴与システムテクノロジー株式会社
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当社の場合は動画の有効性を検証済ですので、実際にトライしてみましょうというスタンスをお伝えしているんですが、アシストさんと同様「動画のメリットってあるの」という声は実際あります。その他には「見る時間がない」「社内ポータルからのアクセスがしづらいからわざわざ動画を見に行かない」といった声でしょうか。 |
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当社の場合は動画を作成するのに時間がかかるという点と、作成されてもプライベートでは共有するが全社的にはオープンにしない点でしょうか。オープンにすると全社員から見られてしまう。かといって個別に権限を設定すると管理側としては運営が負荷になり肝心の活用が進まなくなる。このバランスの取り方が難しいですね。 |
動画を受け入れたくないという「人の壁」と、自分たちだけで共有したいという「組織の壁」の2軸があるように見受けられます。アシストの場合、最初から動画は全社公開を前提としたフォルダ構成にしたことで、基本は誰でも参照できてしまう環境です。動画を公開した時点である種あきらめのような気持ちでしょうか(笑)。個人や部門に限定したい場合は個人フォルダでやってくださいということにしています。 |
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当社もアシストさんと同様、基本は公開前提で運用していますが、全社公開に抵抗を感じられるのか個別に権限設定して使っている方が一定数いますね。 |
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当社ではSlackを推進した時にも「オープンにする=誰かに見られる」ことに抵抗があるようです。日本企業ではクローズドにする文化が根強いのかな、というところが個人的な悩みです。なるべくオープンな環境で共有しましょうというプロモーション活動は、アンバサダーの方に担っていただければと考えています。 |
アシストの中でもそうなんですが、別に動画だからといってかしこまらなくても思ったままラフに話してほしいと思ったことはありませんか。 |
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当社では「動画はきれいに作らねばならない」という意識が高いように見受けられます。また、業務の共有化だったり、ちょっと話を聞いてみたいという時に、「録画してもいいですか」と言ったとたん、「録画するならもっとちゃんとした資料を作らなければ」「ちゃんとした背景にしなければ」「ちゃんとした服にすればよかった」ということになるんですが、動画で物事を伝えるという目的を考えるとそこは重要ではなくて(笑)。「共有して実際に伝わること」が重要で、そんなに高いクオリティは求めていないんですが、その感覚のすり合わせが大変ですね。 |
動画公開の敷居を下げたり、視聴率を上げるために、アシストではYouTuberならぬ「A-Tuber」というインフルエンサーがシリーズものを公開しています。活性化するために何か効果があったことなどお伺いさせてください。 |
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すでに大きな効果があった施策のご紹介になりますが、上半期に業務改善コンテストという社内イベントをオンラインで実施しました。このご時世なのでリアルでは開催できず、Zoomに加えてPanoptoで動画を作ってコンテストを実施したところ、これが大好評でした。今回の発表だけでなく、歴代の発表についても後から動画をストックしたところ「こういう改善提案があった」「あのコンテストでこんな話があった」を全社員が参照できるようになりました。 |
弊社も営業がお客様にどういう提案をしたのかというコンクールがありますが、昨年から動画にしてストックしています。過去のものは資料しかなく、実際にコンクールで営業がどのようなプレゼンをしたのか、役員や管理職がどういうコメントをしたのかは一切記録として残っていないため最終的な評価がわからない、がきっかけだったんですが、社内イベントの録画は段様のお話でも有効だと感じました。 |
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当社では、働き方改革の一つの施策として、YouTubeのように再生数が多い動画にはポイントが付与されるといったピアボーナス制ができないかを検討中です。実際にピアボーナスを検討しているメンバーの話では積極的にやっていきたいようなので、それをPanoptoとどう結びつけていくかを今、松山さんにご相談しているところです。 |
大橋さんからお話を伺って、良い動画は視聴数が多いという話はできるのですが、もっと褒められてしかるべきかなという思いもあります。Panoptoではスターマークが付けられますが、飲食店の評価に近いものがあり「5じゃなかったらだめなのか」みたいで何か微妙ですよね。 |
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弊社ではSlack上でのスタンプがだいぶ根付いてきたので、どれだけスタンプを獲得できたかコンテストするとか。Panoptoが会社の文化醸成において結構重要な役割を果たすようになると、最初にお話ししたような民主化の話であったり想いを一つにみたいなところに合った形式で動画を活用できるのかなと思いました。 |
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社員に動画をみてもらうという観点からの施策ですが、私から社員に対して毎週メルマガを送っています。今後は推進メンバーを巻き込んでみんなで発信していければと思っています。施策もそうですが、社長をはじめ経営層の想いを伝えるコンテンツを投稿していることから、動画による効果はどう測るかについても検討したいと思っています。 |
アシストも経営層に投資対効果について定期報告をしています。幸い今は動画数が1万を超えていますが、いつまでも数での評価ではなく、業務に紐づいてどれだけ効果が出ているのかはこれから向き合っていくところです。是非お二人とは効果測定や施策についてアイデア出しや意見交換を今後もやっていきたいですね。 |
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社内に対して今後どうしていかれたいというような構想をお持ちですか |
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まず動画に対する抵抗が完全になくなってほしいですね。また、プロジェクトを推進していると、何がなんでも動画にしなければという「動画原理主義」になりがちですが(笑)、実際に動画作成には時間がかかります。これまでビジネスの場ではドキュメントコミュニケーションが中心で、文面とか紙のほうが伝達も習得も速いという話もあり、ドキュメントと動画をうまく使い分けてコミュニケーションができるようになると、働き方として一段上に上がれるかなという期待があります。 |
私も最初はいかにしてPanoptoを使ってもらうかという気持ちが先行していましたが、この半年は、何がなんでも動画じゃなく、動画に向くもの・向かないものを見極めることが必要かなと感じていますね。 |
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私が今取り組みたいことは、今公開されている動画をきっかけにもう少しコミュニケーションを活性化できないかなという点です。当社では、動画投稿後にコメントが付いても、リアルタイムにコメントに気付かず、コメントした側もされた側もトーンダウンするという課題があがっています。これをPanopto自体の機能強化や我々の運用の見直しで、うまくコミュニケーションを促進化できないでしょうか。 |
コメントやディスカッション通知機能の拡充については、アシストからメーカーのPanopto社に要望として上げています。みなさんから頂く声をメーカーに届けることで、機能が充実していくことに期待したいですね。 |
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当社では動画制作を外注しているケースがありますが、Panoptoのコメント機能がもっと拡充されてくると、これまでドキュメントでやりとりしていた動画編集者さんとの修正依頼や確認がコメント機能だけですみそうですね。動画編集だけでなく他のツールとかマニュアルにも利用できそうで大きな期待が持てます。 |
最近世の中のプラットフォームもだいぶ変わってきていて、ドキュメントを共有した上でスプレッドシートにコメントするみたいなこともありますし、これを動画に置き換えると、動画で話している内容に対してフランクにこここうしたらどうでしょう、とかできたらコミュニケーションプラットフォームにもなりますね。 |
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アシストも今まで様々な製品を取り扱ってきましたが、動画ツールは今まで求められてきたような製品のサポートや教育だけではなく導入後のフォローが重要と感じています。現在お二人とは月1回はミーティングをさせていただいいますが、アシストに期待するところをお聞かせください。 |
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月1回程度、長時間にわたり意見交換させていただいている点や、実際にアシストさんが活用されていることで具体的なアドバイスをいただいたり、要望をメーカーに伝えていただいていることは非常に助かっています。今後ということでは、継続してミーティングはお願いしたいのと、オークネット様とこのようなご縁で知り合えたこともあり、実際に使っている企業様と意見交換がしてみたいです。 |
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1つ目は、実際にPanoptoを導入している企業の1社として、ニュートラルな視点での助言やお話を伺える点、2つ目は、松山さん自身が実際に社内導入での課題や悩み、特に心理的な部分も共有してくれるところがありがたいですね。 |
ありがとうございます。実は、アシストとツール活用に関する会話をするだけではなくて、導入企業の推進者というお立場の方同士が、ツールのだめなところも忌憚なく言い合えるコミュニティを立ち上げたいと考えています。アシストはツール提供側として、最新機能の紹介や他社の活用方法を、さらに1ユーザー企業として、共通のテーマでのディスカッション、個別の困りごと相談、許される範囲でのセキュリティ面での話題などをユーザー様各社と交流を図りながら共有していきたいです。 |
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どのツールでも言えることですが、推進する時には壁にぶつかったり、社内を巻き込んで何かしら変えていかなければなりません。特に社内から反対の声があがったりすると、精神的に辛いものがありますが、会社は違っても同じ立場の仲間がいると心の支えになりますね。 |
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私も心の支えが欲しかったのでコミュニティの設立はありがたいです(笑)。各社事情が異なるので乗り越えなければならない壁や活用方法も異なりますが、より良い活用をしていくためにもコミュニティがあるといいですね。 |
お二人からいただいた部分を早急に実現できるようにしたいと思います。 |
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最後にお二人から、これから動画文化を作っていきたいと思っていらっしゃる企業の方々向けにメッセージをいただけますか。 |
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動画の活用というのは非常に有効だと何となく思いつつも、導入前に定量的に明確な効果が謳えるかというと難しいところがあります。ただアシストさんは事前に価値検証(PoV)活動を実施してくれるので、どんな効果が期待できそうかを肌で感じていただくことが一番かと思います。また活用してからじゃないと分からない課題や有効性は出てきますが、個人的にはPoV後に一度使ってみることをお勧めします。悩みは先ほどのコミュニティの中で分かち合いましょう(笑)。 |
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動画活用を検討されている企業や、動画制作自体にコストがかかり、制作しても活用が進まないというお悩みを持っている企業が多いのではないでしょうか。 |
最初の一歩を踏み出せると意外に社員の皆さんが動画を活用してくれるということは経験済です。今後Panoptoを導入される企業の皆様には、本日ご登壇いただいた先駆者のお二人にもご協力いただき、悩みを一緒に解決できると思います。 |
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(取材日:2021年7月27日)
※本事例は取材時の内容に基づくものです。
※製品内容は、予告なく変更される場合があります。
※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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