アシストのブログ

  • 鴨川だより
2025.11.04

鴨川だより~仙台から深圳へ――日本の針路を考える~

株式会社アシスト 代表取締役会長
ビル・トッテン


10月は仙台へ出張、アシストみちのくサロンでスピーカーとして登壇しました。



昨年、米国の覇権に対するグローバルサウス、つまり中国やロシアなどのBRICS諸国を中心とした世界の大きな動きをテーマにお話ししてから、あっという間に1年がたった気がします。激しい変化の中にあっても、相も変わらず戦争に明け暮れる米国の情報を日本のメディアは正しく伝えているのでしょうか。イスラエル・ガザの停戦合意後もイスラエルの空爆は続いています。新しく就任した高市首相は来日したトランプ大統領との首脳会談でトランプ氏をノーベル平和賞に推薦する意向を伝えたというのですから、どこまで米国に媚びるのでしょう。

さらに日米首脳が行った二国間協議での合意事項は、日本が米国の従属国であることをあからさまに示すものでした。米国から2兆5千億円の兵器を購入、米国への80兆円の投資、ボーイングの航空機を100機購入、米国産トウモロコシ・大豆など農産物を1兆2千億円購入、米国のコメの輸入量を75%増加させる等々。これでは日本は増税と国内産業の衰退、そして最悪は戦争さえも覚悟しなくてはならないかもしれません。


話題は変わって、10月には中国出張もありました。今回は深圳・広州・香港で、フィンテック、ハードウェア企業の訪問など、短いながらも充実した旅となりました。また、現地で活躍されている日本人の方を含む交流会では貴重な情報交換をすることができました。


無人運転

深圳では、スマートフォンのアプリで呼び出したレベル4の「完全」無人運転タクシーに乗車しました。運転席に誰も乗っていない車が滑らかに走行し、通常のタクシーより安価な料金で利用できる様子は日本との技術格差を実感させられました。フィンテック企業やハードウェアスタートアップの訪問では、その革新のスピードと熱気に圧倒されました。広州ではハードウェア製造の集積地としての底力を、香港では政府支援のもと活発に成長するスタートアップエコシステムを目の当たりにしました。


そしてアシストが初めて主催した、中国現地で奮闘する日本人の方々との交流会では、日本のメディアを通して見る中国とは異なるリアルな姿を聞くことができました。日本の「失われた30年」の間に中国が遂げたダイナミックな変貌について、改めて考えさせられる出張となりました。




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