アシストのブログ

  • 社員紹介
2012.04.27

資格取得で成長を続ける社員(小牧 健一・スタッフ)

[掲載媒体]INSIGHT NOW!
[日付]2012年4月27日


今年で創立40周年となったアシストでは、創業者社長ビル・トッテンが会長となり、新社長大塚辰男のもとで執行役員制度が導入され、あわせて新しい部署が設立されるなど世代交代が進んでいる。

資格取得で成長を続ける社員

株式会社アシスト
経営企画室 経営企画課
小牧 健一 (こまき けんいち)

2000年4月入社 東日本技術部(プロダクトSE)、2009年5月、東日本顧客支援室(総合技術担当)、2012年1月、経営企画室 経営企画部 経営企画課に配属されて現在に至る。




社長直属の部署として新設されたのが経営企画室で、それまで技術として顧客支援にあたっていた小牧健一は、その中の経営企画部 経営企画課の課長に任命され、新社長のもと進められている中期経営計画「弾丸‐2017」の全体管理を担当している。

入社してから運用管理ソフト、JP1の技術を担当していた小牧は、技術職として不満があったわけではなかった。しかし入社5、6年がたち、一通りのことができるようになると新しいことに挑戦したくなったと、当時を振り返る。

「SEとして誇りを持って仕事をしてきましたが、手詰まり感が出てきました。若くて血気盛んだったこともあり、SEの一人として数えられるのではなく、もっと自分自身の能力を高めて指名をされるようになりたい、そのためにはIT上流(業務コンサル)へのステップアップも考えました」

転職も視野にいれて自分のキャリアパスを考え始めた小牧がもう一つこだわったのは、会社と自分自身とのバランスだった。

「自分の能力を高める努力をしなければ、会社に依存した人生になってしまうと思いました。それを避けるために、20代のうちに会社の名刺以外に自分を証明できる資格を手に入れたいと考えるようになりました。とある方に相談したところ、ビジネスに全方位的に対応できる能力を身につけるという意味で、中小企業診断士の資格取得を薦められました。」

こうして、小牧は土、日曜日に受験機関へ通い、勉強を始める。

「土日はそれぞれ10時間ずつ、平日は出社前1時間と昼休みの1時間、また帰宅後は3時間くらい、毎日勉強に充てました。もちろんSEとしての仕事も、昼夜土日を問わずに全力投球しました。正直、若かったからできたのだと思います」。

診断士の学習は、一次試験8科目、二次試験4事例で多岐にわたる分野を網羅しなければならない。小牧は文字通り寝る時間を惜しんで勉強した。

「とにかくやることがたくさんありました。ビジネスや業務の理論なんて会社では学べませんので正直キツかったです。財務会計は簿記3級からやりました」。

こうして2006年12月、晴れて中小企業診断士試験に合格した。(2007年4月登録)

その後、小牧は総合技術担当として東日本顧客支援室に異動となる。客先での顧客支援業務の傍ら、中期経営計画の重要プロジェクト(商品評価プロジェクト)のメンバーとしてアサインされる。

「この時は重要顧客を担当していましたが、私が診断士資格を持っていることを知っていた理解のある上司が商品評価プロジェクトに誘ってくれました。商品評価プロジェクトは、営業利益ベースで商品の損益を評価するという活動で、いうなればアシストの取扱い商品の採算性管理です。コンピュータがメインフレームからオープン系にシフトしたこともあり、お客様の求める商品は多岐に渡るため、必然的にアシストの取扱い商品数は拡大する傾向にありました。お客様のご要望とはいえ商品にはライフサイクルがあり、赤字の商品をずっと続けることは企業経営にマイナスです。この不採算商品の適切なEXITを促すための基礎データを経営陣に提供するのが商品評価プロジェクトです。診断士の資格が参加条件であったわけではないのですが、見てくれている人は見てくれているんだと嬉しかったです。」と小牧はいう。

▲上司の林昌洋

そのときの上司であり、また経営企画室新設にあたり室長となった林 昌洋はこう語る。

「以前から企業経営、マーケティングについて勉強していることは知っていたので、商品採算性評価にあたり力になってくれるのは小牧さんしかいないと思っていました。彼は期待に応えた結果を出してくれました。結果を出した人は当然、この経験を活かした重要な役割についてもらうべきだと思いました。」

診断士の資格取得後、小牧の社外ネットワークも格段に広がった。

「IT、金融、製造業、卸売/小売業、プロコンサルタントなど、あらゆる業種の会社、年齢層の方々と診断士という資格で繋がることができました。またプロコンサルタントの先生の事務所で経営コンサルティングのお手伝いをさせていただき、会社では絶対に体験できない知見を得ることもできました。」

小牧がアシストに入社したのは、学生時代から創業者ビル・トッテンの本を愛読し、パッケージソフトウェア市場のパイオニアの会社に入って起業家精神を学びたかったからだ。

「入社当時から、ベンチャー的な雰囲気があり、やりたいことをやらせてくれそうな感じがしましたし、今でもそう思っています。私も、やりたいことをやって来た結果として職種も変わり、新しい仕事をいただいています。」

今、小牧が全体管理を担当する中期経営計画は、組織/経営施策、商品施策、営業/マーケティング施策、社員成長施策、生産性向上施策、CSR施策という6つのカテゴリに分かれ、さらにそれらを各々60の施策に分けて、アシストの更なる発展に寄与していこうとしている。

「これだけにとどまらず、経営企画課は参謀集団を目指して経営陣の意思決定のための新たな企画提案をやって行きたいと思っています。たとえば収益性向上、コスト削減、経営管理体制の確立などです。また、私個人として、堅実かつ持続的な成長のために財務基盤を強化すること、ベンチャーマインドの醸成、そして協力会社とのさらなる連携によるサービス範囲拡充を目指したいです。これらの根本にあるのは、“アシストの本業を中心として、お客様の拡大するニーズにどう対応するか”ということ。一発逆転のようなバクチ的発想はありません。」

また小牧は単なるアイデアはビジネスではないとし、情報収集においては現地リサーチを重視するという。

「仮説は最初に必ず設定しますが、インタビュー、アンケートなどを駆使して現地/現物にアプローチすることにしています。自分で見て聞いたもの以外は信じません。」。徹底的な現場主義でもあるのだ。

今の仕事になんとなく不満を抱き、転職するか別の部署に異動できたらと思っている人は少なくない。その中で、実際に行動に移す人、また、小牧のように目指すものを明確にし、自分の価値を高める努力をする人はどれくらいいるだろう。

そして行動に移して次の段階にいけば、また自分の中に変化が起きる。自分自身の価値を高めることに注力していた小牧も、最近それが変わってきたという。

「20代の頃は、いずれ会社に依存せずに独立することを『働く』ことの最終目標として夢見ていましたが、今はそれが『働く』ことによって仲間と成功を分かち合いたい、という考えに変化してきました。個人の才覚だけで多額の年収を得ることも、やり方によってはできるのかもしれません。でも結局は金銭的収入だけではなく、一緒に成功を分かち合うことのできる仲間の存在が重要だと思います。自分自身の能力をその瞬間瞬間に最大限発揮して、お客様が満足する成果を提供し、仲間とその成功を分かち合うこと。今はそれが私にとって『働く』ことの一番の意義です。『働く』にあたりもちろん辛いこともありますが、そういう時は次の目標を自分の中に設定することで乗り越えるようにしています。」

それでは、資格は小牧にとって何だったのか。

「資格は“足の裏に着いた米粒”ですね。取っても食えない。でも、取らないと気になる(笑)。当たり前ですが、資格は取っただけではダメで、得た知識をもとに何を成すかは自分次第だと思います。」

小牧の座右の銘は、『知行合一』だという。

「これは”知ることと行うことは一体である”ということです。知っているだけでは意味がなく、必ず実践が伴うということ。つまり能力は保有しているだけではダメで、成果を出して初めて意味があるということだと思っています。」

今、小牧は中小企業診断士という資格取得によって得た知識をどこまで活用できるか、実践に移している。単なるアイデアマンとしてでなく、取得した知識が経営企画の業務で本当に役立つのか、仲間とともに会社の発展に寄与できるよう行動している。それが成功した時、小牧の米粒は食えるようになっているに違いない。

(文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓)

  • 掲載内容は取材当時のものです。

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