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2023.10.24

目利きの力で先駆け!「S.E.E.D.S.」始動

目利きの力で先駆け!「S.E.E.D.S.」始動

2023年8月22日、ついに新事業共創推進室が主導する「S.E.E.D.S.」の活動がスタートしました。
創業以来50年以上、ソフトウェアの専門商社としてビジネスを続けてきたアシストの新たな挑戦についてご紹介します!

「S.E.E.D.S.」とは?

「S.E.E.D.S.」とは、Event、Laboratory、Communityの三つの機能からなる活動の総称です。

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日本未上陸または普及前の優れたソフトウェア・テクノロジーを、ユーザー企業、スタートアップ、そしてアシストの三方共創により評価、発掘することを目的としています。
ちなみに「S.E.E.D.S.」という名前は、Startup Exploration, Evaluation, and Development Studioの頭文字から成っており、「SEEDS of innovation(変革の種)」、未来に向けた革新や成長への期待が込められています。

現在、Webを中心に多様な情報ソースからお客様自身で必要な情報を瞬時に収集することが可能になった一方で、ユーザー企業のビジネスに貢献する優れたソフトウェアを見極める難易度はますます高まっています。
この課題に対して、創業以来50年間、一貫してソフトウェアの専門商社として活動してきたアシストがもっと貢献できるのではないかと考え、S.E.E.D.S.という形で挑戦することにしました。

S.E.E.D.S.では、
アシストが厳選したソフトウェアやテクノロジーの情報をどこよりも早く皆さんにお届けし【Event】
それが本当に自社の課題を解決するものなのかを実際に体験していただき、生の声をスタートアップ(主にメーカー)にフィードバックすることでさらに価値あるものへと昇華し【Laboratory】
コミュニティを通じて検証結果の共有や興味関心の高いテーマを集め【Community】
そのテーマを元にイベントを開催し……といったサイクルを回すことで、ユーザー企業・スタートアップ・アシストの共創によって新しいテクノロジーやプロダクトを見極めるスピードをあげていきたいと考えています。

S.E.E.D.S.全体像

参加するユーザー企業のメリットとしては、最新のテクノロジーをいち早く知ることができるだけでなく自社のビジネスで本当に価値を見出せるものなのかを体験を通じて判断いただくことができます。
スタートアップは、ユーザー企業のキーパーソンと早く出会うことができ、PoVやPoCを通じてお客様の声をもとにプロダクトマーケットフィットをしていくことが可能です。プロスペクトの発掘にもつながるかもしれません。
アシストにとってもユーザー企業とスタートアップの双方に貢献しながら、取扱商材の発掘の精度向上とスピードアップを期待しています。


「S.E.E.D.S.」スタートの経緯

新事業共創推進室のメインミッションは、新製品・サービスの発掘&育成です。
お客様が利用できる状態になっているプロダクトの研究を中心に、Web3やメタバースなどの技術トレンドや要素技術を含め、年間で300程の新技術や製品の研究をしています。
プロダクトの価値を真に見極めるためには、実際に活用されるお客様の声を聞き、確認することが非常に重要になります。

   板木

そこで、2021年からお客様と「トレンド情報交換会」を開催しています。
技術トレンドの価値や実用性を見極めるために、「お客様社内におけるイノベーターやアーリーアダプター」にあたる方々と情報交換をしながら、そういった方々​との出会いを求めて開催し始めました。

2021年9月から試行して4ヵ月で12回/10社、2022年は73回/50社、2023年は半年で83回/42社の実施と、年々、お客様からお声掛けいただく機会も増え、たくさんの方とお話をさせていただいています。
その中で痛感したことは、お客様にとって「ソフトウェア選びの最高の相談相手」になる事を目指すアシストが、お客様をリードし続けるためには、これまで以上に挑戦的な取り組みをしなければならない!ということです。

アシストが取り扱う商材は、これまでも時代のニーズに合わせて変化させてきました。

アシストの営業が伺う先は、ユーザー企業のIT部門で、基幹やインフラとなるシステム構築や、その運用・保守を担当される方が多いため、安定性や実績のある製品によって目の前の課題解決や効率化をご提案するケースがほとんどでした。

ところが近年では、お客様の社内にDXを推進する部隊が作られ、求められることも、トライ&エラーをしながら新テクノロジーの実用化に挑戦していきたい!という攻めのIT活用に変化してきています。
また、ツールの提供方法についても、SaaSやサブスクリプションが当たり前の選択肢になる中で、メーカーが代理店に求める要素は変化しています。
パッケージ・インテグレーションや製品サポート以外のアシストの新しい価値も示しながら、メーカーから「市場進出の際に最初に相談したい最高のパートナー」として選ばれなければいけません。

同時に原点回帰し、ソフトウェア商社であるアシストのビジネスモデルは、三方共創の上に成り立っていることを思い出してください。
アシストが提供する価値の中心にはプロダクトがあり、社運をかけてそれらを生み出しているのはメーカーです。
アシストは改めてメーカーをリスペクトし、メーカーのビジネス拡大にどう貢献できるか?を真剣に考えなければいけないと思うのです。

   木村

ユーザー企業、スタートアップ(メーカー)に対する新たな価値提供の場、アシストの商社機能を強化する場として、S.E.E.D.S.が本格稼働を始めたのでした。


8/22の「S.E.E.D.S.」のEventは!?

初回の活動となる8/22のEventは、お客様の関心度が高かった「生成AI時代のモデル運用と合成データ」をテーマに開催し、トレンド情報交換会を通じて出会ったお客様を中心にお声がけし、当日は全国各地から28名の方々にご参加いただきました。

基調講演として「生成AIの活用とその課題:自社データとの融合への道筋」をWeights & Biases Japan カントリーマネージャー シバタ アキラ氏にご講演いただいた後、国内普及前の有望テクノロジーについて3製品をご紹介し、「AIは新たな転換期を迎えているのか?」というテーマでパネルディスカッションを実施しました。
Eventでご紹介した製品に関しては、会場にデモンストレーションブースを設け、実際の動きをご覧いただけるようにもしました。

参加いただいた皆様からは、100%の方に満足・非常に満足のお声をいただき、S.E.E.D.S.の活動についても価値を感じると回答いただけて、初めの一歩は大成功となりました。

今回のEventを通じて、実際に検証したいと複数社からお声がかかり、今後Laboratoryにて検証・体験機会の創出を実施していくことになります。
Laboratoryでの検証結果などは、今後のEventやCommunityにて参加者の皆様にフィードバックできるようにしていきたいと考えていますので、ぜひ楽しみにしていてください!


「S.E.E.D.S.」の今後について

まだまだスタートしたばかりのため、参加者の皆さんにとって価値あるものにしていけるよう走りながら活動の幅を広げていきたいと考えています。
例えば、Laboratoryでは、共通のテーマに対して複数社で取り組み、コスト・リソース・データなど検証に必要なものをお互いに補完し合いながら「共同検証」という形をとったり(もちろん、ビジネス上の影響範囲やセキュリティ面には最大限考慮した上で)、Communityもプラットフォーム上での活動だけでなく、ゆくゆくは参加者の皆さんと海外に行って直接スタートアップ企業の話を聞けるようアシストがコーディネートしたり、などということも考えています。

メーカーの皆さんには新しい価値を生み出す市場を作っていただけるよう、お客様には競争力向上に向けて貢献できるよう、最新のテクノロジーやプロダクトを、ユーザー企業・スタートアップ・アシストで共創し、どこよりも早くこれから先の未来を作っていきたいと考えています。
一緒に新しいテクノロジーの探求ができることを楽しみにしています。
S.E.E.D.S.の今後の活動に、さらにご期待ください!

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