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Qlik Automate活用術#モニターアプリを簡単に導入する方法
本記事では、Qlik Automateの「Qlik Cloud Monitoring Apps Installer」テンプレートを使用した、モニターアプリの簡単な初期導入・更新手順をご紹介します。
クロステーブルを作成したとき、実績が無いセルを0と表示したいのに
「-」と表示されてしまう!ことはないでしょうか?
おそらく、それは欠損値です。今回は欠損値について解説します。
※本記事は「2022年9月時点のSaaS」で作成しています。
以下のように、ピボット テーブルでクロステーブルを作成した際、実績が無いセルが
「-」と表示される場合があります。
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上記例で2021年の商品Bの実績が「-」と表示されているのは、元データに商品Bと
2021年の組み合わせが存在しないためです。
このように、組み合わせが存在しないデータのことを欠損値と呼びます。
Null値もチャートで「-」と表示される可能性がありますが、Null値と欠損値は
別ものです。
Null値はデータの組み合わせはあるが、値が無いデータです。
たとえば以下のデータ例の場合、商品Aの2020年の売上がNull値です。
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Null値は集計結果が0になるため、たとえば上記データで「Sum(売上)」を計算すると
2020年の商品Aの「Sum(売上)」は0になります。
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一方、欠損値は組み合わせが存在しないデータです。
上述のデータ例の場合、2021年の商品Bという行が存在しません。
そのため、2021年の商品Bの売上は欠損値となります。
欠損値はデータが存在しないため集計ができず、結果が「-」と表示されます。
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欠損値を解消するには、対象の組み合わせのデータを用意する必要があります。
たとえば2021年の商品Bの売上を0と表示するためには、以下のようなデータを
アプリに追加する必要があります。
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追加するデータは、データ ロード エディタで作成することもできます。
たとえば以下のようにインラインロードでデータを作成し取り込むと、
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2021年と商品Bの組み合わせが作成されるため、クロステーブルでも
結果が0と返ります。
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※インラインロード機能について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
アプリ内にデータを埋め込む!インラインロードで簡単データ作成
他には、Joinを用いてマスタテーブルを作成するという方法もあります。
たとえば以下のように、年と商品をJoinすると年と商品の全組み合わせの
マスタテーブルが作成できます。
※Joinをするとデータの組み合わせ分データ量が増えるため、組み合わせが膨大な
データに対してはお勧めしません。
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<作成されるマスタテーブル>
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なお、マスタテーブルを作成すると、元のテーブルとマスタテーブルに共通する項目が
複数存在する(上記例では年と商品)ことになります。
そのため合成キーができ内部的にデータ量が増える可能性があるため、
以下のように Concatenate で2テーブルを1つにまとめることをお勧めします。
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※ご紹介したJoinやConcatenateについては以下の記事・動画で解説しております。
JOIN(データの結合)で分析しやすいデータに加工する!
Concatenate(連結)で分析しやすいデータに加工する!
BI学校 (set分析や関数について動画で解説)
今回は欠損値についてご紹介しました。もし集計結果が「-」と表示される場合は
欠損値の可能性があります。実績の無いデータには0を表示したいという際は、
本記事を参考にしてみてください。
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