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SAP基盤更改に合わせジョブ管理システムを切り替え。"三位一体"体制で、スムーズな移行と安定稼働を実現!

アイカ工業株式会社

導入製品/サービス…
JP1  

アイカ工業様メインアイキャッチ画像


コアテクノロジーである樹脂技術を活かし、化成品事業や建装建材事業など多軸的な製品展開を行うアイカ工業。

SAPを中心とした基幹システムの基盤更改を機に運用管理を見直し、ジョブ管理システムをJP1へ切り替えました。ジョブ管理システムの切り替えという一大プロジェクトを成功に導いた秘訣をお話しいただきました。

アイカ工業

情報システム部長 沖永剛義氏

「当社・アシスト・アプリベンダー、三位一体となって進められたからこそ、プロジェクトは成功しました。アシストの手厚いサポートのおかげで安定かつ変化にすばやく対応可能なジョブ管理基盤を構築できています」

アイカ工業株式会社 情報システム部長 沖永 剛義 氏

課題/背景

  • SAP基盤更改をきっかけに、アプリベンダーに依存しない運用管理の実現や、複雑化したジョブ運用の改善などが望まれた
  • ジョブ管理システムの変更においては、段階的かつ安全に切り替える必要があった
  • 複数のアプリベンダーがジョブの開発・テストを行うため、柔軟な権限設定が求められた

対策

  • 運用管理製品デファクトスタンダードであるJP1を採用
  • アシストの知見と支援を活用し、既存ジョブシステムとJP1の連携や既存ジョブの置換、不要ジョブの洗い出しを実施
  • ベンダー毎にJP1ユーザーを分け、細かく権限設定を行った

効果

  • 安定かつ素早く変化に対応でき、特定ベンダーのスキルに依存しないジョブ管理基盤を構築
  • 入念な事前アセスメントや不要ジョブの洗い出しで、スムーズな切り替えが完了
  • 利便性を確保しつつ、安全に開発・運用を行えたうえ、アシストのJP1ノウハウで各ベンダーを支援し効率的に開発・テストができた



SAP基盤更改をきっかけにジョブ管理基盤変更を検討

アイカ工業では、基幹システムとして2006年にSAP ERPを採用。長きに渡り成長してきたシステムについてサーバの老朽化をきっかけに、2019年にSAP BWとその周辺システム、2021年にSAP ERPとその周辺システムを更改しました。更改は、現行業務機能を踏襲しつつ、ハードウェアとソフトウェアの最新化、セキュリティ対策の向上、拡張性を担保するアーキテクチャ導入の3点を目的に実施。これに関連し、ジョブ管理基盤見直しの要望もあったとアイカ工業株式会社情報システム部長、沖永剛義氏は話します。

沖永氏:
この更改を機に、各アプリベンダーに依存しない柔軟な開発・運用の実現や、短期サイクルでのジョブ実行ができず、複雑になっていたジョブのシンプル化、障害情報の一元管理・通報の実現などの要望に応えられるジョブ管理基盤を作りたいと考えていました。

これらの要求を満たすツールとして、運用管理製品のデファクトスタンダード、JP1を採用。JP1の製品特性を知り尽くし、柔軟な導入支援や手厚いサポートに定評があるアシストを、導入支援先として選定しました。


アイカ工業、SAPベンダー/アプリベンダー、アシストの三位一体で進めたプロジェクト

JP1への切り替えは基幹システムの基盤更改に合わせて段階的に行われました。そして、切り替えるにあたって、
「①既存ジョブシステムとJP1間のジョブ連携方法」「②既存ジョブからJP1ジョブへの置き換え」「③複数のアプリベンダーによる柔軟な開発・テストの実現」という大きく3つの課題がありました。

フェーズ1はSAP BWとその周辺システムのジョブが対象でしたが、一部、既存のジョブ管理システムを継続する必要がありました。そうすると、異なるシステムで制御するジョブの連携が求められます。そこで、連携方法を複数検討しアシストと共同で検証しました。その結果、JP1のエージェントを同居させる方式で両システム間のジョブ連携方式が確立され、段階的な移行が実現できました。

既存ジョブからJP1ジョブへの置き換えは、対象となるジョブの事前アセスメントを行い、変換仕様と懸念事項を洗い出すことで実現性を確認しました。また、不要ジョブの洗い出し・変更は、アイカ工業・アシスト・SAP/アプリベンダーの3社で共通のジョブ定義シートを用いて管理することで各社間の齟齬を減らし、スムーズなジョブの設計・実装ができました。

ジョブ開発・テストについては、複数のアプリベンダーが関わるため、担当外のジョブは参照・実行できないようにするなど細かな権限設定が求められました。JP1は、ログインユーザー毎に細かく権限を設定できるので、各ベンダーに必要な範囲で権限を付与し、利便性を保ちつつ安全に開発・テストを進められました。その際も、各ベンダーからのJP1の仕様確認や不明点の解消にアシストの知見が大いに役立ちました。


安定した、素早く変化に対応可能なジョブ管理基盤へ

2021年5月にフェーズ2であるSAP ERPとその周辺システムのJP1実装を終え、SAP更改プロジェクトは完了しました。JP1+アシストの採用は、当初の狙い通り、特定ベンダーのスキルに依存せず、柔軟な開発ができるシンプルなジョブ運用を実現しています。また運用フェーズでは、障害の一元管理と通報の実現、安定稼働、アシストのサポート対応品質など、運用担当者からも高い評価を得ています。
このプロジェクトを振り返って、成功のポイントを沖永氏は次のように語っています。

沖永氏:
当社・アシスト・ベンダーが一丸となって進められたのでジョブ管理システム切り替えのプロジェクトが成功しました。三位一体の体制と事前の十分な検証、そしてアシストの導入サポートと柔軟な支援対応で、安定かつ変化にすばやく対応可能なジョブ管理基盤を構築できました。


システム概要図

システム概要図


  • 本事例は取材時の内容に基づくものです。
  • 製品内容は、予告なく変更される場合があります。
  • 記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

お客様情報

※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。

設立 1936年10月20日
URL https://www.aica.co.jp/
従業員数(連結) 4,949名(2022年3月末時点)
取材日 2022年5月

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