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「見える化」で全社の生産性を向上
基幹から業務データまで、全社のデータをWebFOCUSで活用

株式会社日阪製作所

導入製品/サービス…
WebFOCUS  DataSpider Servista  Oracle Database  

日阪製作所様_メインアイキャッチ画像

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「スピード感をもちユーザー視点で現場業務の改善を進める私たちにとって、アシストは重要なパートナーです。営業、技術全員が「裏切らない」。いつも期待以上の結果を出してくれます」

株式会社日阪製作所
   情報システム部 デジタル推進課
課長 佐々江 宏明 氏

課題/背景

  • システム部門と現場部門が協働し、デジタル技術を活用した業務改善を実施
  • 基幹システム更改時、現場から求められる情報が提供できないことが判明
  • 幅広い要望に対応できる仕組みが必要な一方、運用管理やコストの負荷増は避けたい

対策

  • リアルタイムに柔軟な検索・分析が可能で、内製化にも適したWebFOCUSを採用
  • 基幹システムを含む全社の情報を統合的に活用できるよう全社共通データベースでデータを一元管理。データ連携にDataSpider Servistaを活用
  • 業績管理、営業活動、生産業務などで利用する様々なレポートやダッシュボードを提供

効果

  • 全社員が同じ基準で現状を正確に把握。的確な意思決定を実現
  • 内製化で現場部門の要望に柔軟に対応。迅速な業務改善に貢献
  • 情報を基にした計画立案や対策強化に活用。顧客対応の品質向上や問題の未然防止を実現




デジタル化で全社の生産性を向上


日阪製作所は、ビルの空調や船舶、発電所などで利用されるプレート式熱交換器や、食品加工の殺菌装置、医療用滅菌装置、染色仕上機械、ボールバルブ等を製造・販売する産業機械メーカーです。「衣・食・住・医薬・環境・エネルギー」と多岐にわたる産業分野に製品を提供し、社会と暮らしを支えています。

同社では、デジタルに強い企業への進化を目指し、「守り」と「攻め」の両輪でIT戦略を強化しデジタル化を推進しています。情報システム部 デジタル推進課 課長の佐々江 宏明氏は、取り組みについて次のように語ります。


佐々江宏明 氏

佐々江氏  まず、企業活動の基盤を支える「守り」のITを確立することが重要だと考え、基幹システムを強化し、標準化された業務プロセスを安定的に運用できる環境を整備しました。しかし、基幹システムだけでは対応しきれない業務も多く存在します。例えば、業務部門では、資料作成、情報検索、ファイル管理などが日々発生しており、こうした業務の効率化なくして全社の生産性向上は実現できません。そこで、デジタル推進課では現場の課題を踏まえ、様々なITツールを組み合わせた「日阪デジタルプラットフォーム」を構築しました。

取り扱うツールは、情報を「いれる・つなぐ・ためる・みる」といった機能に強みがあり、組み合わせることで、どのような要件にも柔軟かつ迅速に業務のデジタル化を推進できる環境を提供しています。


日阪デジタルプラットフォームの中でデータ活用を担っているのがアシストから導入したWebFOCUS、DataSpider Servista(以下、DataSpider)、Oracle Databaseです。


ERPパッケージだけでは業務に必要な情報が「見えない」


WebFOCUSを導入するきっかけは、基幹システムの刷新に向けた要件定義の終盤でのことです。ERPパッケージに統合しても、現場の求める情報が「見えない」という懸念が持ち上がりました。

佐々江氏  パッケージの帳票機能や汎用出力機能では、現場から求められる要望とギャップがありました。自社に合ったレポートをアドオン開発するのは現実的ではありません。そこでBIや帳票ツールを色々探したのですが、ユーザーからの要望を全て満たすツールはありませんでした。要件ごとにツールを導入するとコストや運用管理の手間が増えてしまいます。

解決策を模索していたところ、アシストからWebFOCUSの提案を受けました。内製化できること、ユーザー全員にとって操作性が良いことを評価し、採用を決定しました。


WebFOCUSで全社員が必要な情報をいつでも「見える」環境が整備


同社では、経営層から現場まで誰もが必要な時に、必要な情報を参照できる環境を整備しました。

佐々江氏  現場層はリアルタイムな情報が必要なため、WebFOCUSから基幹システムのデータを検索し、期間・部門・担当者など自由な条件で絞り込んで、見積り、売上げ、在庫などの最新の情報をいつでも入手できるようにしました。

基幹システム以外のデータも統合的に活用できるように、WebFOCUSから全社共通データベースも検索しています。全社共通データベースには業務アプリから日々インプットされるデータをDataSpiderで連携しています。

佐々江氏  以前は、担当者が複数のシステムからデータを取得して手作業で集計していたため、部門や担当者ごとに数値がずれてしまうことがありました。ワンクリックで、いつでも、正確な情報を確認できるようになりました。




業務データの見える化で、戦略立案や問題発生前の対策が可能に


個人の情報検索やチーム内での実績管理の利用から始まったWebFOCUSは、「事業部・部門」単位、「全社」単位と利用範囲は広がり、現在は、組織や用途を問わず様々な業務データを一人ひとりに届けています。可視化は、業務の効率化だけでなく、迅速な意思決定やアクションを支えています。

業績管理や、営業活動での活用例を佐々江氏は次のように説明します。

佐々江氏  経営層やマネジメント層は部門別の受注状況などを確認しています。組織全体で同じ基準で現状が把握できるので、戦略的に意思決定ができます。営業担当者は、「見積りパフォーマンスダッシュボード」で受注確度の高い案件を確認してチームの目標達成に向けた効率的なフォローを実施しています。「得意先パフォーマンスダッシュボード」では顧客の基本情報に加え、納入した製品・メンテナンス履歴・問い合わせ履歴・トラブル履歴などの取引情報を1画面で確認でき、顧客ニーズに沿った精度の高い提案や、問い合わせへのスムーズな対応で信頼関係の強化につながっています。



工場の仕入れ管理やエネルギー管理にも活用しています。

佐々江氏  部品の入荷予定を見える化し、仕入れ量をコントロールできるようにしました。工場のキャパシティを超える入荷になる場合には、サプライヤーと納期調整をしたり、社員の配置を強化したり、問題発生前に対応がとれるようになり、安定的な生産につながっています。他にも工場の電力使用量のモニタリングにも活用しており、非稼働時の待機電力などの無駄を特定して対策できるようになりました。従業員の節電意識も醸成されています。


こうしたダッシュボードやレポートは全てデジタル推進課のメンバーが開発しています。WebFOCUSの開発柔軟性を次のように評価します。

佐々江氏  情報を活用してもらうには、「分かりやすさ」と「楽しさ」も重要です。自社に合ったUIを開発できるので、ユーザーはスムーズに情報を検索できます。目標を達成した時は実績値の横にメダルの画像を表示するなどの工夫も施せます。また、通常は出力が難しい、捺印欄のあるような複雑な帳票もExcelテンプレート機能を使えば対応できるので、開発コストをかけることなく提供できます。様々な要望やアイデアも、WebFOCUS一つで実現できます。


スピード感とユーザー視点での柔軟な対応で業務を改善


ユーザー視点のきめ細やかな対応ができるWebFOCUSやDataSpiderは迅速な業務改善に欠かせない基盤となっています。

佐々江氏  現場部門からの依頼を基に、WebFOCUSやDataSpiderで1日一つの業務改善を実践しています。改善内容は事例としてまとめて社内に発信し、そこから得た気付きを新しい改善につなげるサイクルを回していきます。

今後の展望とアシストへの期待について次のように語ります。

佐々江氏  現場部門が自分たちで取り組みを進められるよう、デジタルスキル習得に向けた研修を始めました。アシストのデータ活用リテラシー研修の受講も検討しています。一方で、私たちIT部門は付加価値の向上に向けた「攻めのIT」に取り組んでいきます。私たちが抱えている課題に対して営業、技術全員が真摯に向き合い、期待以上のサポートをしてくれるアシストは「裏切らない存在」です。引き続き、情報提供をしてもらいながらデジタルに強い企業を目指して成長を図っていきたいと思います。



[撮影協力]株式会社日阪製作所 情報システム部 デジタル推進課の皆様



  • 本稿は取材時の内容に基づくものです。製品やお客様情報など最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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お客様情報

会社名 株式会社日阪製作所
本社 大阪市北区曾根崎2-12-7 清和梅田ビル20階
創業 1942年5月
URL https://www.hisaka.co.jp/
従業員数 単体 692名、連結 1,011名(2024年3月末現在)
取材日 2024年11月

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