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「守り」の業務の標準化・効率化と「攻め」の業務の高付加価値へのシフトをWebFOCUSで強力に支援

KDDI株式会社

導入製品/サービス…
WebFOCUS  

KDDI株式会社:WebFOCUS 導入事例

KDDIグループでは、経営環境の変化に柔軟に対応できる基盤作りを目指し、新経営管理システム「WARP」を構築。これまで2系統あった情報系ツールを「WebFOCUS 」に統合し、グループ全体で業務データを効率的に活用できる基盤として整備しました。これにより、「守り」の業務の標準化・効率化を推進するとともに、グループ全体の統合データを横串で俯瞰し、KDDIグループ全体の高付加価値な「攻め」の業務を強力に支援しています。

KDDI株式会社

導入のポイント


1.2系統あった情報系ツールの統合に成功、データ活用の促進に大きく貢献
2.内製化によりユーザーからの要望にも迅速に対応可能になり、運用コストも大幅に削減
3.グループ全体の会計データを横串で確認できるようになり、「攻め」の業務へのシフトを支援


課題

  • グループ全体のデータが利用できないため、連結データの確認や分析などが実施できない
  • 情報系ツールが2系統あり、会計データの利用にはツールの使い分けが必要
  • 追加開発の外注コストや要望実現の時間が増大し、運用コスト削減と変化への対応が難しかった

対策

  • 一般ユーザーからパワーユーザーまで、幅広いニーズに対応できる機能が豊富なWebFOCUSを導入
  • 情報系システムをWebFOCUSに一本化することで、操作の効率化と統一化・帳票の標準化を図る
  • WebFOCUSで開発工程の半分を内製化し、要望にも迅速対応できる体制を整備

効果

  • グループ全体の会計データを統合し、付加価値の高い「攻め」の業務へと加速
  • 業務プロセスに沿った画面や機能で操作を効率化。帳簿の統一で「守り」の業務効率化を推進
  • ユーザーの要望に迅速対応できる内製化で運用コストを削減し、情報系システムの利用率向上も実現

システム概要



激しい競争環境で勝ち残るため、経営管理システムを刷新


国際通信のパイオニアとして世界190ヵ国以上をネットワーク網でつなぎ、日本における大手通信事業者の一角を占めるKDDI株式会社。激しい競争環境にある通信業界において、経営環境の様々な変化にも柔軟に対応できる経営基盤が求められていた同社では、旧態依然とした会計システムの刷新を計画。財務会計や管理会計、購買の3領域を中心に、WARP(Wizard at Accounting, Resource management and Procurement)と銘打った新たな環境への移行をスタートしました。「現行ルールの破壊と創造」「高付加価値業務へシフト」などWARP導入に向けた5原則を基軸に、守りの業務から攻めの業務へ移行していくことを目指しました。

── WARPにおける情報系システムにはどのような役割が求められましたか。

BIツールをはじめとした情報系システムでは、連結情報を横串で活用できる環境の整備が求められました。以前から情報系システムは整備していたものの、過去の企業合併から2系統に分かれており、使い勝手に課題がありました。そこで、グループ全体に適用できる基盤作りに向け、情報系システムを1つに統合し、さらなるデータ活用を目指したのです。

具体的には、財務会計のデータを扱う情報系システムと、管理会計や購買管理のデータを扱う情報系システムがあり、管理会計から財務会計上の明細情報にまでドリルスルーを行うことが難しい状況でした。また、新規要望に伴うレポート作成は外部に委託せざるを得ず、内製化に向けた環境作りも求められました。


豊富な社内実績とサポート力、使い勝手の良さからWebFOCUSを情報系システムに採用


── なぜWebFOCUSを採用されたのですか。

実はKDDIグループでは、以前から経営層や営業関係者へのレポートをはじめ、法人向け料金明細レポート、障害/計画断レポートなど社内にある様々なシステムのレポート作成業務にアシストの「WebFOCUS」を導入していました。新たな情報システムを模索する過程でWebFOCUSに注目したのは、その稼働実績はもちろん、アシストのサポート体制が十分に整備されている点を高く評価したのです。また、多彩な表現力や柔軟性の高さ、開発工程の約半分を内製化できること、そして参照ユーザーへの操作教育が不要で、データを柔軟に活用できることも選定したポイントです。

WebFOCUSは様々な情報をビジュアルに表示させるだけでなく、非定型レポートを作成する機能や、定型情報を出力するレポーティング機能もあります。従来は2つの情報系システムに実装されていたこれらの機能を統合できる点も大きなポイントでした。シンプルなアーキテクチャなので柔軟性が高く、コスト面でもWebFOCUSには大きなアドバンテージがあったのです。

また、新しい情報系システムはグループ全体への展開も視野に入れていました。そのためパワーユーザーや分析者だけでなく、一般ユーザーにも使いやすいツールである必要がありました。WebFOCUSはシンプルなレポート出力利用はもちろんですが、分析者向きの自由検索機能に加え、自由度の高い定型検索画面も作成できます。幅広い利用者のニーズに対応できるため、将来に渡っての拡張も可能だと感じました。


WebFOCUSで「守り」と「攻め」の業務環境を構築


── WebFOCUSによる新しい情報系システムはいかがですか。

情報系システムを一本化したことで、従来の「守り」の業務効率化が実現しました。操作性が向上しただけでなく、快適なパフォーマンスで感覚的にレポート作成できるなど、ユーザーに優しい仕組みになったと現場からは好評です。従来のシステムでは実現できなかった明細情報へのドリルスルーもWebFOCUSで可能になり、情報系システムそのものの利用率が以前に比べて格段に向上しています。加えて、これまでは見ることができなかったグループ全体の連結データや業務データを横断的に俯瞰して見ることもできるようになりました。今後は戦略的な業務データ活用を実践する「攻め」の業務へのシフトを加速していきます。

── 内製化は実現できましたか。

データの取り込みから変換、データマートの作成、レポート開発まで、社内で対応可能な範囲が拡がり、今では、定型レポートを柔軟に提供できる環境と体制が整っています。内製化が進んだことで、要望をもらってからレポート提供までの時間がスピードアップし、運用コストも低減されました。

さらに、専用ツールを使うことなくWebFOCUSの機能を駆使して電子帳簿に対応できたことも効果の1つです。他社からは電子帳簿専用パッケージの導入を提案されていましたが、税理士等の専門家の支援を受けて、WebFOCUSだけで電子帳簿の要件に対応できたのです。新たな専用パッケージを導入してしまうと、運用面だけでなく利用者にも負担がかかります。それが情報系システムだけで実現できたのは大きな効果ですね。


グループ会社への展開も視野に、全社DXに向けたさらなる活用を推進


── 今後の展望について教えて下さい。

新しい情報系システムを浸透させるべく、社内でのレクチャー会を進めています。内製化に携わっている若手社員が、グループ会社のキーマンに対して勉強会を定期的に開催するなど、今でも啓蒙活動を実施しています。すでに数回の勉強会で延べ100名を超えるメンバーが参加しました。現在は2,000名以上がWebFOCUSを利用しています。今後も同様の活動を通じてWebFOCUSの活用方法を広めていきたいと思います。

WARPは今後グループ展開を拡大していく予定です。基幹系システムである会計システムは、他のシステムを継続利用するグループ会社であっても、情報系システムへ全てのデータを集約します。WebFOCUSを軸に情報提供することで、グループ全体の情報を横串で可視化し、分析できる環境が実現できるのではないかと期待しています。過去を分析するためではなく、グループ全体の強みや弱みをしっかりと把握し、これからどの分野に投資すべきなのか、未来を予測するための基盤として活用できるといいですね。全社DXへの歩みを確実に進めていきながら、データで経営を支えていきたいです。


  • 本事例は取材時の内容に基づくものです。
  • 製品内容は、予告なく変更される場合があります。
  • 記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。


KDDI様のインタビュー記事(PDF)はこちら




KDDI株式会社様へお話をお聞きしたインタビュー記事をPDFでお読みいただけます。


 




お客様情報

※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。

会社名 KDDI株式会社
概要 国際通信のパイオニアとして世界190ヵ国以上をつなぐ国際ネットワーク網を強みに持ち、大手通信事業者として、通信を中心に周辺ビジネスを幅広く展開。通信とライフデザインの融合を積極的に推進しています。
本社 東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号 ガーデンエアタワー
創業 1984年(昭和59年)6月1日
資本金 141,852百万円
従業員数 44,952人(連結ベース) 2020年3月31日現在
URL https://www.kddi.com/
取材日 2020年7月

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