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「Citrix Cloud with WVD」の利用をお勧めする3つのポイント
本記事は、WVD(Windows Virtual Desktop)にCitrix Cloudを組み合わせて「Citrix Cloud with WVD」として利用する場合の3つのメリットをご紹介します。
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こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
今回は、タグ機能(XenApp and XenDesktop 7.12以降で使用可能)を使用して、公開アプリケーションを起動するサーバを限定する設定手順の一例をご紹介します。
※公開デスクトップ起動手順の記事でもタグ機能を紹介しています。こちら
もご参照ください。
XenApp7.15やCitrix Virtual Apps 1912の環境で、以下のような場合に活用して頂けると思います。
※タグ機能はXenApp 7.12以降でご使用頂けます。
・特定のユーザに対して特定のVDAサーバ上の特定のアプリケーションを利用させたい
・あるVDAサーバ上の特定の公開アプリケーションの動作が不安定な場合に、管理者アカウントで
同じVDAサーバの同じ公開アプリケーションを起動して調査したい
<利用イメージ>
VDAサーバの2号機上の電卓の動作がおかしいため、管理者はVDAサーバ2号機上の電卓を、動作確認用の電卓として公開アプリケーションに登録します。
標準設定の場合、VDAサーバ3台は同じデリバリーグループに登録されて負荷分散されるため、管理者端末からVDAサーバ2号機上の電卓を意図的に起動できない場合があります。
そこで、管理者はタグ機能を使用して、「VDAサーバ2号機と動作確認用の電卓」を同じタグに紐付けることで、管理者端末から「VDAサーバ2号機上の動作確認用の電卓」を起動することができます。
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設定の流れは以下の3点になります。
・起動対象のマシンに「タグ」を追加
・アプリケーショングループを作成(こちらの作成時にタグを指定します)
・アプリケーショングループに公開アプリケーションを登録
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一方、タグをつけた公開アプリケーションの利用を許可したユーザ(test01)の公開アプリケーション一覧画面は以下になります。
以下でログインしているtest01は、user01が使用できるアプリケーション(ペイント、メモ帳、電卓)のアイコンも表示されるように設定しています。こちらの電卓をクリックした場合は、VDA1号機と2号機のどちらかで起動する動作になりますが、「電卓 タグ動作確認用」をクリックした場合はタグを設定したVDAサーバ(本資料ではVDA2号機)上の動作確認用の電卓を起動できます。
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※手順内の画面ショットはCitrix Virtual Apps and Desktops 1912 にて採取しました。
※DDC1台、VDAサーバは2台の構成です
1.Citrix Studioにて「検索」ノードを開きます。画面中枠の「マルチセッションOSマシン」タブにて、動作確認用のVDAマシン上で右クリック後に「タグの管理」をクリックします。本資料は「VDASrv-02.river.local」のマシン名に対してタグを登録します。
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2.「作成」をクリックして任意の名前でタグを登録します。
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3.任意のタグ名を入力後、「OK」をクリックします。以下の画面は「Tag-Test」をタグ名にしています。
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4.「保存」をクリックします。
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5.上記手順でタグ設定したマシンを選択した状態で、画面下段の「タグ」タブにて、作成したタブが表示されることを確認します。
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1.Studio画面左枠の「アプリケーション」ノードを開きます。画面右枠の「アプリケーショングループを作成します」をクリックします。
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2.「次へ」をクリックします。
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3.「タグでマシンの起動を制限します」にチェックをつけて、作成したタグを選択します。次に、対象のVDAサーバを登録しているデリバリーグループを選択します。「次へ」をクリックします。
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4.本記事では、特定のユーザに対して特定サーバの特定アプリケーションを利用させるため、「このアプリケーショングループのアプリケーションの使用を次のユーザに限定します」を選択後、「追加」をクリックして test01のアカウントを登録しました。
ユーザを限定せずに、特定サーバの特定アプリケーションを利用させる場合は、「選択したデリバリーグループの全ユーザがこのアプリケーショングループのアプリケーションを使用できるようにします」を選択してください。
設定後「次へ」をクリックします。
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5.本記事では説明の都合で「アプリケーション」画面でアプリケーションの登録はしない状態で「次へ」をクリックします。
※「追加」ボタンを押してアプリケーションを追加して頂いても問題ございません。こちらで追加する場合は、公開アプリケーションの名前を登録済みの名前と重複しないようにしてください。詳しくは、「アプリケーショングループに公開アプリケーションを登録」をご参照ください。
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6.「アプリケーショングループ名」に任意の名前を設定後、「完了」をクリックします。本記事は「タグ動作確認用」を入力しています。
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1.作成したアプリケーショングループ名の項目上で右クリック後、「アプリケーションの追加」をクリックします。
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2.「次へ」をクリックします。
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3.「追加」ー「スタートメニューから」をクリックします。
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4.「アプリケーションの追加」画面にて、本記事では「電卓」を選択後に「OK」をクリックします。
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5.「電卓」のアプリケーション名は、本記事の環境では登録済みの名前のため別の名前に変更します。「電卓」を選択後、「プロパティ」をクリックします。
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6.本記事は、「電卓 タグ動作確認用」と入力して「OK」をクリックします。
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7.「次へ」をクリックします。
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8.「完了」をクリックします。
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以上で設定は完了です。
本記事内の「設定後にクライアント端末に表示される公開アプリケーションのアイコン」で記載し「タグをつけた公開アプリケーションの利用を許可したユーザ(test01)の公開アプリケーション一覧画面」と同様の結果が確認できましたでしょうか。
タグと紐付けたアプリケーションを起動すると、タグを指定したVDAサーバ上でアプリケーション起動ができることをご確認頂けると思います。
※クライアント端末のコネクションセンターを開いて接続先サーバを確認できます。
コネクションセンターの開き方は、こちら
をご参照ください。
起動ができない場合、タグを付けたVDAサーバがCitrix Studio上でメンテナンスナンスモードがオンの表示になっていないかどうかをご確認ください。
もし、公開デスクトップに対してタグ機能を使用したい場合は、こちらの記事もご参照ください。
次回は、Workspace app 1912のインストール関する記事になる予定です。
XenApp and XenDesktop 7.15のタグ機能に関する説明
Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 のタグ機能に関する説明
クライアント仮想化の基礎知識から、仮想化製品「Citrix Virtual Apps and Desktops(XenAppおよび
XenDesktop)」の製品概要、導入検討時に注意すべき点などをご紹介します。
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アシスト入社後、テスト系製品のカスタマーサポートを担当後、現在はCitrix製品を担当。シトリックス・システムズ・ジャパンの「2020 2nd Half Partner Award」にて、国内パートナーエンジニアの中から特に技術的な貢献が高い技術者に贈られる「Citrix Best Partner Engineer」を受賞。 XenAppとXenDesktopのトラブルシューティングや運用に役立つ情報を、長年のサポート対応の視点で分かりやすく伝えることを心がけています。学生時代から続けている映像制作の趣味の延長で、以下の動画も制作したのでご覧頂けますと幸いです。
Citrixトラブルシューティング入門動画(初動編) |
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本記事は、WVD(Windows Virtual Desktop)にCitrix Cloudを組み合わせて「Citrix Cloud with WVD」として利用する場合の3つのメリットをご紹介します。
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