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AWS IAM Identity Centerとは?~概要と実装の方法を解説~
AWS IAM Identity Centerを利用することで、AWSアカウントやアプリケーションをアクセス先とするIDアクセス制御を一元的に管理できます。本記事では、役割が似ているAWS Identity and Access Management(IAM)との違いも含めて概要や設定例を解説します。
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本ブログではre:Invent 2023参加レポートとしての現地交流の様子や最新のサービスアップデートの情報を取り上げてきました。今回は趣向を変えて海外出張あるあるとも言えるテーマに管理職の立場で(怒られない程度に)踏み込んでみたいと思います。
re:Invent参加レポートはこちら
AWS re:Invent 2023参加レポート#1 「AWS re:Invent とは?その魅力は?」
AWS re:Invent 2023参加レポート#2 現地でしか味わえない交流について語る!
AWS re:Invent 2023参加レポート#3 「お金をかけてわざわざ現地に行く必要があるのか?」に対する答え ★本記事
AWS re:Invent 2023参加レポート#4 今日から使える!AWS re:Invent 2023注目アップデート
Index
re:Invent2023に参加して驚いたのは、日本からの参加者が1,700名以上(!)だったことです。それだけ現地に行く価値があると判断した企業が多いということですね。私は今回re:Inventに参加するにあたり社内で予算をまとめたり参加者を決める立場にいたので、ついつい「1,700人が現地に行くとして合計いくらかかるんだろう?」なんてことを考えてしまいました。
参考までにre:Invent2023のカンファレンスパスは$1,949(執筆時のレートで約28万円)です。これに交通費、約1週間分の宿泊費、飲食費、通信費など諸々が加算されます。円安ということもあり最終的にはかなりの金額になります。
中には毎年自費で参加しているという尊敬するしかない方もいらっしゃいますが、ほとんどの方はこれらを会社の経費として「通す(申請して承認を得る)」というプロセスを踏むわけです。
その際に必要になるのが、タイトルにある「お金をかけてわざわざ現地に行く必要があるのか?」という質問への答えです。もし皆さんなら何と答えるでしょうか?現地で最新の技術情報を仕入れるためでしょうか。「効果を具体的に示して」とか「日本にいながらでも情報収集できるでしょ?」と予算申請の際に言われたらどうしますか?
re:Inventの場合はKeynoteをはじめとして多くのセッションを動画で見ることができますので、現地で参加する明確な理由を見つけなくてはいけませんね。もしかしたらその理由を見い出すのに苦労している方がいるかもしれないので、
今回は
・次回の参加に向けて社内申請をする方
・予算を承認する or 参加者をアサインする方
に向けて私の考えをアウトプットしていきます。
「会社の指示で参加することになったけど、リモートでいいんじゃ・・」と内心考えている方もぜひご覧いただければ幸いです。私もそう思ったことがありますし、気持ちはよく分かります。
画像1:ラスベガスを楽しむことも立派な理由ですが、それはまた別の機会に。
アシストでは昨年約50名の技術者が海外へと渡っています。その目的の多くはre:Inventに代表されるITカンファレンスへの参加です。私は今年でエンジニア歴18年になりますが、はじめて海外のITカンファレンスに参加したのは社会人2年目のときです。自ら名乗り出たとか抜擢されたとか誇れるような要素は一切なく、本来参加するはずだった先輩社員の代打というポジションでした。
「他にも誰か行くだろうし何とかなるだろう」なんて気楽に構えていたのですが、諸々の事情が重なり最終的に私一人で渡米することになりました。結果的にこの経験が後のキャリアにおいて大きな財産となりました。
右も左も分からない私はとにかく日本からの参加者を見つけて声をかけまくりました。当時はSNSでネットワーキングを呼びかけることがまだほとんどなかったので、現地で飲み会に飛び入り参加したりがむしゃらに動きました。
結果として帰国までにたくさんの方と知り合うことができ、会社を超えた情報交換やネットワーキングの重要性を学びました。「会社の外の景色」を知ったことで視野が広がり、また自分と同じ仕事に熱意をもって取り組む世界中のエンジニアを目の当たりにしてモチベーションが上がりました。ただ、自分の未熟さ故に十分な情報を持ち帰ることができず、悔しさも味わいました。なんだか心に火が付いたような気がしました。
現在のアシストでは海外出張が当たり前の文化になり、最新の技術情報収集、ビジネスチャンスの発掘、現地のエンジニアとの踏み込んだ情報交換や機能追加、改善リクエストの伝達など様々な目的で活動が行われています。
また、世界中のエンジニアのスキルや熱量に会社として大きな刺激を受けた結果、同じ会社で働く仲間として様々な国の技術者を迎え入れ、一緒に仕事ができるようになりました。こうした会社の変化も海外出張を長年経験してきた成果と言えます。
1回1回の出張に結果を求めることも必要ですが、現地に行くことを文化として社内に定着させ、継続的に個人、組織を成長させていくことが重要なのではないでしょうか。
画像2:アシストではできるだけ初参加のメンバーだけで構成するようにしています。
こちらはre:Invent2023の参加メンバー
画像3:こちらは2022年の参加メンバー
re:Inventに現地参加した方と会話したり、開催後のブログやLT(Lightning Talk)を拝見すると、「現地ならではの醍醐味」として主に以下の5点が挙げられていました。
・新サービスについてのセッションをいち早く受けることができる
・登壇者もしくはAWSのエキスパートに直接質問ができる
・現地で参加者同士の交流、情報交換ができる
・圧倒的規模のイベントを体感してモチベーションが上がる
・WorkshopやGameDayなど現地でしか味わえない体験がある
また、re:Invent参加を機に大きくステップアップした方のレポートも数多くあり、参加後のポジティブな影響は計り知れないなと感じました。大げさですが、人生が変わるかもしれない体験ができます。
画像4:グランドキャニオンに行って人生観が変わったメンバーもいた模様
ちなみに私は帰国後の社内報告会でre:Inventへの参加理由を以下のように伝えました。
画像5:社内フィードバック時の資料から抜粋
現地ならではの醍醐味もありますが、一言にまとめるならこの表現がいいなと思ったのです。これは参加者自身が「re:Inventの経験を活かして大きく成長してみせますよ」という決意表明でもあります。
きっとアシストでは今後も毎年re:Inventに多くの技術者が参加するでしょうし、成長するためということならきっとお金の心配もいらないでしょう。(そろそろ怒られそう)
とにかく現地は熱気・活気に溢れています。世界中から数万人が集まる会場に足を踏み入れることで、自分と同じクラウドテクノロジーに熱狂する仲間がこれほどたくさんいるんだと驚くことでしょう。
そして自分の仕事を今よりも誇らしく感じられるはずです。
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関 俊洋
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