EAI/ETL技術者のブログ

  • 業務システムとのデータ連携を学ぶ
2017.10.11

SQLを書かずにテーブル結合!-EAIツールで実装する方法-

こんにちは!アシストのDataSpider担当、三村です。

今回は、データベースを扱えば必ずと言っていいほど出てくるテーブルの「結合」についてのお話です。
データベースを正規化する際にテーブル間の整合性を保ったり、冗長性を除去したりなどの目的でテーブル結合を行うことがありますが、いかんせん手間のかかる作業ですね。
そこで、EAIツールを活用すれば、GUIの分りやすい操作画面でテーブル同士を簡単に結合することができます!SQLを書いたことがない方、書くのが苦手な方もご安心ください。

SQLによるテーブル結合の問題点

テーブルを結合する一般的な方法は「SQL」を書くことですね。

しかし、SQLでのテーブル結合はSQLの構文ルールを把握していることが前提で、SQLについて詳しくない方がいきなりテーブル結合のSQLを記載するのはかなりハードルが高いです。
また、C言語やJavaと言ったプログラミング言語ほどではないですが、書いたコードが属人化しやすいといった問題点もあります。例えば、他の人が書いたコードを修正する際、構文を理解することだけで時間を取られてしまったり、結局構文を理解できずコードの作り直しを余儀なくされたり…そのような事態が起こりがちです。

EAIツールで簡単にテーブル結合ができること、ご存知でしたか?

実は「EAIツール」を使うことで簡単にテーブル結合ができます。GUI画面でテーブル結合処理を設定できるので、SQLの詳しい構文ルールを知らなくても問題ありません。3つ以上の複数テーブルを結合する処理や、JOIN(結合の種類)の設定も分りやすいインターフェースで設定でき、はじめての方でも安心してお使いいただけます。

DataSpiderでテーブル結合の処理を作成する方法

EAIツール「DataSpider」を例に、テーブル結合の設定方法をご紹介します。
どのくらい簡単に設定できるか、ぜひご覧ください。

DataSpider結合処理のプロパティ



既存のSQLも再利用できます

EAIツールは便利そうだけど、既存のSQLリクエストをすべて作り直す必要があるのだろうか…と思われた方、どうぞご安心ください。
DataSpiderにはSQL文を直接入力欄に記述して実行できる機能が備わっているため、既存のSQL文を入力欄にコピー&ペーストするだけで再利用することが可能です。GUIで作成したテーブル結合の処理もSQLが自動生成されるため、このSQLを直接編集することができます。SQLが得意な方はGUI画面で処理を作成した後、直接SQLを編集して調整する、といったいいとこ取りもできますよ。


ファイル同士の結合や、テーブルとファイルの結合も実装できます

今回はテーブル同士の結合をご紹介しましたが、ファイル同士、テーブルとファイルの結合処理もDataSpiderでは作成可能です。また、既に存在するテーブルやファイルだけでなく、新たにテーブルやファイルを生成しつつそれらを結合することも可能です。こういった処理が実装できるのはEAIツールならではの強みです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
EAIツールを使えば、テーブルやファイルの生成から結合までを1つの処理としてまとめることができます。DataSpiderを導入したことで、テーブルの生成から結合までの処理を自動化し、2人日かかっていた作業を30分に短縮したというお客様もいらっしゃいます。この事例からもEAIツールにより大幅な工数削減が見込めることがわかります。
「結合」について課題が挙がった際には、EAIツールの活用もぜひご検討ください。


三村 高広 (みむら たかひろ)

東日本技術本部 情報基盤技術統括部

2015年株式会社アシストに入社。
入社以来、EAI/ETL製品の担当部署に配属し現在「DataSpider」の担当として活動中。
「EAI技術者のブログ」を通し、皆様に様々なEAI製品導入のメリットや効果をご紹介します。

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