EAI/ETL技術者のブログ

  • クラウドサービスとのデータ連携
2018.05.30

「駅すぱあと」と「Google Map」をSFAと連携し、次の商談への最短ルートを自動的にお知らせする仕組みを開発!
-新人のアイデアを“形”にできるEAIツールのチカラ-

メインビジュアル

こんにちは。DataSpider技術担当の三村です。

前回の記事で、EAIツール「DataSpider」を使って、身の回りで自動化できたらうれしい業務を“ハッカソン”してみた記事をお届けしました。
(まだ読まれていない方はぜひ上のリンクよりご覧ください!)

今回のハッカソンで一番印象的だったのは、入社1年目の新人チームが優勝したということでした。実務経験が浅い新人たちが、なぜ優勝することができたのか!?
今回の記事では、その答えを、本人たち(新人2名)にインタビューしながら探ってみたいと思います。

  • インタビュアー

    「よろしくおねがいします。」
  • インタビュイー

自分たちの身近な「あったらいいな」を形に

今回ハッカソンで開発したアイデアが生まれた背景は?

アシストの技術活動は、お客様先を訪問して製品のご紹介をしたり、支援サービスを提供したりしますので、必ず移動が発生します。日に1件、多い日では3件、顧客訪問がある日もあり、いままではその度にスマホで経路を検索していました。新人としては資料を印刷したりと訪問準備にも時間がかかりますので、経路検索の時間も惜しいくらいだったんです。

そこで、次の商談に行くには、何時にどの電車に乗れば良いのか、自動で経路を事前にお知らせしてくれる仕組みがあれば、と考えたのがきっかけでした。今回のハッカソンでは「グループウェアのスケジュールが入っているデータベースから翌日アポの時間や場所を読み取り、乗り換え検索結果をメールで送信する処理」を作成しようと考えました。

私もそんな仕組みがあったらいいな、と普段から思っていました。
自分たちだけでなく、社内のいろんな人の役に立てる仕組みにはるはず!
とピンときました。

個人的には、「駅すぱあと」や「Google Map」など、APIを使って外部アプリケーションとの連携が必要だったので、これを機にREST APIを使った連携処理の作成にチャレンジしてみたいと思っていました。

処理のイメージ

ハッカソンなので、まずはみんなで悩みや要望を出し合って、次の3つを要件として定めました。

①「何時に出発すれば良いか、自動で事前にメール通知する」
②「乗り換えがある場合、複数の経路から最適ルートを表示する」
③「訪問先住所を元に最寄り駅から目的地までのルートを表示する」

3つの要件それぞれを実現するためには、出発駅や出発時刻、目的地住所などの情報が必要であることが分かったため、まずそれらをDataSpiderで抽出する手段を考えました。
検索に必要な情報はすべて全社の顧客支援システム(Oracle)で管理されていますので、そこからデータをSelect文を実行して取得しました。
それぞれのデータをDataSpiderから「駅すぱあと」と「Google Map」と連携し、取得できた経路情報ををまとめてユーザーにメールで通知するという仕組みを作りました。

メールは訪問日の前日夜に自動配信されるように設定しました。前日のうちに経路と目的地周辺の地図情報を入手しておくことができます。最寄駅から目的地までは、地図で徒歩ルートを表示するようにもしました。都会の電車は出口によって全然違う場所に出たりしてしまうので、出口も含め徒歩ルートがあると方向音痴の方にも安心して使っていただけると思いました(笑)

素晴らしいアイディアですね!私は茨城出身なので、最初東京に出てきた時はこちらの移動に慣れるのに大変でした…
ちなみに「駅すばあと」と「Google Map」との連携はどんな感じで実装したのですか?

「駅すぱあと」のWebAPIを利用しています。DataSpiderでDBから抽出した出発駅、到着駅、出発時刻の情報をRESTアダプタを使いGET処理で連携し、経路情報を取得しています。

同じように目的地周辺の地図も、「GoogleMap」に対して目的地の住所を連携し、「GoogleMapのURL+住所」という形式でDataSpiderからリクエストを投げています。
どちらのGET処理もDataSpiderのRESTアダプタのおかげて初めてWebAPIを触る私たちでも簡単に実装することができました。

EAIツールがあれば、開発未経験でも複数人での開発を短納期で実現!

新人チームでもハッカソンで優勝できた秘訣は、
ずばり何だと思いますか?

ずばり「DataSpider」のインターフェース、生産性があったこそだと思います!
チームのメンバーは全部で4人いたのですが、まずはジョブ毎に担当を分担して開発し、それを最後にがっちゃんこしました。それぞれが開発したジョブを簡単に結合できるのはDataSpiderならではだと思います。

処理内容がGUIの画面でグラフィカルに可視化されて一目瞭然なので、お互いに処理内容がとても共有しやすいという点もとても良かったです。

今回のハッカソンはまさに「アジャイル開発」を体験できた場でもありました。
開発途中で意見を取り入れながらそれをすぐに処理に反映して試すの繰り返しををその場で直感的に実装できましたから。

入社1年目の私たちでも、身近なアイデアをとても手軽に実現してしまったDataSpiderはとにかくすごいです(笑)。優勝したことで、私たちでも「できる」という自信にもつながりました!とても良い機会と経験を与えてくれたDataSpiderに感謝です。

まとめ

本当にそんなに簡単なの?と思われた方、必見!
DataSpiderの開発体験ができるセミナーを全国各地で実施中です

https://www.ashisuto.co.jp/product/category/etl/dataspider/contact/info/seminar.html

ぜひお気軽に体験しにいらしてください!

三村 高広 (みむら たかひろ)

東日本技術本部 情報基盤技術統括部

2015年株式会社アシストに入社。
入社以来、EAI/ETL製品の担当部署に配属し現在「DataSpider」の担当として活動中。
「EAI技術者のブログ」を通し、皆様に様々なEAI製品導入のメリットや効果をご紹介します。

関連している記事

  • クラウドサービスとのデータ連携
2024.03.11

~iPaaSの新たな選択肢~HULFT Squareとは

アシストではHULFT Squareの取り扱いを開始しました!クラウド間のデータ連携も、クラウドとオンプレミス間の連携も、データ連携ならアシストにおまかせください!

  • クラウドサービスとのデータ連携
2023.06.16

Salesforce導入が決まった!Salesforceと既存システムとの連携はどうする?

Salesforceとその他周辺システムの連携について記載した記事です。

  • クラウドサービスとのデータ連携
2023.03.10

AWSをもっと活用していきたい!AWSと他システム・サービスとの連携で活用加速!

AWSと他システム・サービスとの連携についてご紹介いたします。

ページの先頭へ戻る