SAP接続不要!DataSpider 5.0新機能「テストモード」で開発効率アップ
DataSpider Servista 5.0のSAPアダプタに、待望の「テストモード」機能が追加されました。 これまでは実環境のSAPへの接続が必須でしたが、この新機能によりSAPと接続せずにスクリプトの実行が可能になります。 「開発環境からSAPに接続できない」「テスト用のデータを用意するのが大変」といった課題を解決する、開発効率を大幅に向上させる機能について、具体的な使い方とポイントをご紹介します。
第一章:テストモードとは?:SAP接続なしでの開発を実現
テストモードを有効にすると、SAPへ実際に接続する代わりに、あらかじめ指定したファイルを読み込んで出力データとして処理を行います。
これにより、SAPへ接続できない外出先やリモート環境でも、スクリプトの動作を確認しながら開発を進められるようになり、開発のスピードと柔軟性が向上します。
第二章:「テスト実行設定」タブの追加
DataSpider 5.0では、ビジネスメソッド実行処理のプロパティ画面に「テスト実行設定」タブが新たに追加されました。
旧バージョンにはこのタブが存在しませんでしたが、5.0からは設定画面上で直感的にテストモードの切り替えやファイル指定が可能になっています。
設定画面:
第三章:実践!テストモードの動作確認
実際に「BAPI_BANK_GETLIST」を実行するスクリプトで動作を確認してみました。
1. テストモード無効(デフォルト)状態での実行
まずはテストモードをデフォルト設定のまま、テストモード無効の状態で実行し、SAPから正常に結果が取得できることを確認します。
実行スクリプト:
テスト実行設定画面:
結果データ:
2. テスト用XMLファイルの準備
次に、SAPから出力された結果を元にテスト用のXMLファイルを作成します。
今回は取得元の違いを分かりやすくするため、ファイル内のデータを手動で「アシスト千葉銀行」から「アシストテスト銀行」に変更します。
実行スクリプト:
変更前ファイル:
変更後ファイル:
3. テストモードの有効化
プロパティ画面でテストモードを有効にし、作成したXMLファイルを指定して実行します。
スクリプト:
テスト実行設定画面:
4. 結果の確認
実行結果が「アシストテスト銀行」に変わっており、SAP上のデータではなく指定したXMLファイルが読み込まれていることが確認できました。
結果データ:
なお、テストモードを無効に戻せば、パスが指定されていても通常通りSAPからデータを取得する動きに戻ります。
第四章:運用で役立つ活用ポイント
環境変数の活用:
テストモードの有効/無効設定には環境変数を使用できます。 たとえば、環境変数を開発・テスト環境では
「true」、本番環境では「false」に設定しておくことで、スクリプト本体を書き換えることなく、環境を移行するだけで自動的に接続先を切り替える運用が可能です。
まとめ
SAP連携における開発環境の制約を解消する「テストモード」は、よりスムーズな開発体制の構築にご活用いただけます。
詳細な仕様については、製品ヘルプをご確認いただくか、弊社担当までお気軽にお問い合わせください。
DataSpider 5.0.0 ヘルプ:
また、アシストではDataSpider のバージョンアップ支援を実施しておりますので、ご希望の場合は弊社担当までお問い合わせください。
DataSpiderバージョンアップ参考ブログ:
執筆者情報:
大藪日登美
入社以来、DataSpiderをはじめとするデータ連携製品の技術を担当。
趣味:ドラマ/アニメ鑑賞、旅行
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