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JP1ユーザー会発足20周年特別インタビュー

JP1ユーザー会インタビュー


本年20周年を迎えたJP1ユーザー会は、お客様と作り上げていくJP1ユーザー会へと進化させるべく、JP1ユーザー会運営へのご支援やご提言を頂くアドバイザー会を立ち上げました。

今回は特別企画として、2024年アドバイザーをご担当頂いているお二人にJP1ユーザー会の魅力や今後に向けた期待をお聞きしました。

中島 功普 氏
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
DX推進本部デジタル活用推進部
プロセスイノベーション推進課

福西 智 氏
トラスコ中山株式会社
デジタル戦略本部情報システム部
インフラ・ネットワーク管理課



アシストとの接点


アシスト佐野:
本日はお時間いただきありがとうございます。お二方ともアシストと初めて接点を持ったのはいつ頃か覚えていらっしゃいますか。

中島(以下、敬称略):
約20年前だと思います。しばらくはアシストと大きな取引はありませんでしたが、2009年当時他社から購入していたJP1に障害が発生しました。

その際、当時の保守契約先だけでなく、アシストにも同じ問い合わせをしたところ、アシストは質問した当日には回答があり、かつ回答も正確でした。これであればJP1を任せられると判断して保守を切り替えることになりました。ちなみに、当時の保守契約先からの回答は1週間後でした。

アシスト佐野:
はい、私が回答したので良く覚えています。その後、更改間近にサーバートラブルが発生し、夜通しお付き合いしたことも特別な思い出です。

福西(以下、敬称略):
2011年に基幹システムでJP1を採用したことがきっかけでアシストとJP1とのお付き合いが始まっています。2015年に物流システムでシステム障害が発生した際にもアシストにサポートしていただいたという経緯があります。

また当時、Oracleを利用してトラブルが発生した際に、保守契約先とコミュニケーションが上手く取れなかったこともあり、アシストのOracle担当に対応してもらいました。そのトラブル対応をきっかけに、アシストにOracleの保守を切り替えることになりました。

その後もJP1のマネージャサーバのリプレースなどを対応いただき、2020年を越えてから徐々にお付き合いの幅が広がったと思います。


アシスト園山:
トラスコ中山様とは、2025年にお付き合いのきっかけとなった基幹システムの更改でも再度ご支援させて頂く予定になっています。









JP1ユーザー会に参加されたきっかけ


アシスト佐野:
お二人がユーザー会に参加されたきっかけは覚えていらっしゃいますでしょうか。


福西:
構築したシステムが安定稼働している中で、他社がどういう運用をしているか、運用のどこにポイントを置いているのかが知りたいと思っていたタイミングでユーザー会をご紹介いただきました。

中島:
先述の営業からユーザー会のお誘いをいただいたことがきっかけです。

アシスト佐野:
中島様には10年以上前から、福西様には8年ほど前からユーザー会にはご参加頂いています。当時から現在に至るまで、ユーザー会に参加された印象はいかがでしょうか。


福西:
他社と会話して、他社がどういう運用をしているのかを聞けたり、自社の運用の方向性が合っているのかを確認できるのが良いと考えています。また、ユーザー会に参加するとJP1のメーカーである日立製作所から最新情報が聞ける、直接メーカーに要望を伝えることができるので、そういう目的でも参加しています。ただ、ユーザーの意見は聞いて貰える一方で、その後の結果が見え辛いという点もあると感じています。

中島:
私も同意見です。ユーザーの意見に対するリアクションがあると良いです。意見が通らなかったのであれば、通らなかったで構いませんし、製品の改善要望に対する進捗をユーザー会で共有してもらいたいですね。


アシスト佐野:
貴重なご意見ありがとうございます。JP1ユーザー会は開発元の日立製作所様も出席されているので、直接開発元と対話できる機会として活用いただけます。

また、ユーザー会で頂戴したご意見の結果や進捗は、次回以降のユーザー会でご報告することも検討したいと思います。


ご指摘いただいたご意見もある中で、ユーザー会に参加し続けていただいている理由は何でしょうか。

中島:
福西さんも仰ってましたが、他社が考えていることや実際の運用について聞けるからです。
そして、ユーザー会に参加することで、自分自身が日々苦しんでいることが共有できますし、同じような苦しみを実感している方と共感できる点も、参加する理由のひとつです
共感できると社外の方であっても仲間意識が芽生えるので、参加しようという気持ちになりますね。

アシスト佐野:
ユーザー会に参加されたことのない方に、JP1ユーザー会のメリットをお伝えするとすれば、どのような点になりますか。


福西:
参加して経験できることすべてがメリットだと思います
普段、他社の方と運用について会話する機会も少ないと思いますし、ユーザー会で運用について情報交換をすることで、自社の仕組みとの比較ができます。比較をすることで、自社の何が不足しているかという改善ポイントが見えてくると思います。

それに加えて、製品の使い方についての知見が広がると考えています。
社内SEを担当している場合、社内システムしか見ていないため、情報がアップデートされにくいので、徐々に視野が狭くなっていくと感じます。そのため、システム運用の担当者は、ユーザー会などに自主的に参加して視野を広げることが必要だと思います

アシスト佐野:
JP1ユーザー会がお役に立てていることが分かり嬉しく思います。JP1ユーザー会のメンバーはご担当者のご異動などで、入れ替わりがあるのですが、初めてご参加される方にも気兼ねなく参加頂きたいと思っています。初めてユーザー会に参加することに対するハードルなどは感じていますでしょうか。


中島:
初めて参加される方には、参加することについてのハードルはそこまで感じなくても良いとお伝えしたいですね

参加する目的はメンバーそれぞれですので、「何か自ら発表しなくては」など気負うことなく、話を聞くだけでも参加してもらえれば良いと思います。

JP1の初心者、運用担当者に成り立てであれば、そういうメンバー同士で「分からないこと」を共感し合うこともできるでしょう。システム運用を担当するメンバーが集まれば、様々な解決方法も聞けるので、それを聞いた上で、自社にとって必要な情報を取捨選択すれば良いと思っています。


アシスト佐野:
ユーザー会への参加を重ねられてもその感覚に変化はないですか。


中島:
以前のJP1ユーザー会はセミナーのように固い雰囲気でコミュニケーションがアシストからの一方通行でしたが、最近はユーザー同士のコミュニケーションが出来つつあると考えています
ユーザー会の参加をきっかけにJP1を利用している企業に訪問させていただいたこともありました。IT部門にいると他の製造業を訪問する機会が無いので、貴重な経験ができましたし、自社の運用の参考になりました。

福西:
参加当時はセミナー形式がメインでしたが、今はセミナーの部分を残しつつ、他社交流の側面が強くなっているので、今後はユーザー同士が継続して会話できる今の形をより発展させていくことが理想ではないでしょうか。

アシスト佐野:
最近は情報交換会に加えて、事例発表も実施していますが、その点はいかがでしょうか。


福西:
事例発表はぜひ今後も続けてほしいです。JP1に知見がある方からすると、自社とどう違うかという観点で非常に参考になりますし、これからJP1を習得する方からすると、JP1を利用する上で実績のある運用方法が学べると思います。

アシスト園山:
事例発表がお役に立てているとお聞きできて嬉しく思います。
両社ともアシストフォーラムやユーザー会などで事例発表していただいていますが、事例発表することによるメリットについてはどう考えられていますか?


中島:
事例発表する準備段階での気付きや、発表後に他社からフィードバックを得られることで自社の運用を見つめ直すきっかけになると思います

ユーザー会以外で、他社に自社の運用を知ってもらう機会が無いですし、知ってもらうことで共感が生まれたり、他社から情報がもらえたりします。

そこから詳しく聞きたいという方同士で別途交流会を行うなどの繋がりができることがメリットだと思います。

福西:
事例発表は広く自社について知ってもらうきっかけにもなりますし、アシストと深い相談ができる関係性ができることがメリットだと考えています。あとは、社内SEをしていると発表する機会が少ないので、事例発表の機会は個人の成長にも繋がりますし、個人の成長=会社の成長にも繋がるかと思います

アシスト佐野:
両社にはアシストフォーラム、JP1ユーザー会いずれも事例発表していただいておりますが、また機会がございましたら、ご登壇頂けますと幸いです。


これからのJP1ユーザー会について

アシスト園山:
これまでユーザー会に参加していた時と、アドバイザーとして参加している時とで心境の変化などはありますか。


福西:
アドバイザーだから何か特別意識していることはありません。何かお役に立てることがあるならという考えでアドバイザーをやらせてもらっています

他社で悩まれていることがあるのであれば、持っているノウハウで良ければ提供します、という考えでいますね。

中島:
これまではユーザー会に参加して、何をインプット、アウトプットするのかという視点でしたが、アドバイザーという立場としてこれからユーザー会をどう盛り上げていくかということを考えるようになりました。そこから、ユーザー会の参加者層をどのように定義するか、開催頻度に関する提言、ユーザー同士のグループチャット、ブログなどについて意見を挙げるようにしました。

アシスト園山:
いつもお二人にはJP1ユーザー会の発展のためのご意見を頂いており、感謝しています。今後JP1ユーザー会にはどういった方に参加していただきたいなどの思いはありますか。


中島:
ユーザーの年齢層を広げることが重要だと考えています。ベテラン層もいつかは卒業しますので、ユーザー会の発展のためには次の世代に参加してもらうことが必要です。JP1に知見がある方から、初心者の方まで幅広い層に参加いただくのが良いと思っています。

ユーザー会に参加した方が、他社と会話することで自分の視野を広げ、今後、成長していけるような場をユーザー会が提供できると良いでしょうね

福西:
JP1を利用していない方にも参加していただけると面白いと思います。そういう方とディスカッションすることで、気づきが得られるのではないでしょうか。

アシスト園山:
JP1ユーザー会のテーマについてはいかがでしょうか。


福西:
他社製品との比較について会話ができれば面白いと思っています。自社で採用する製品は、新規で導入する際はもちろん、利用を継続するのにもその理由が必要になります。他社製品との比較がそういった際の参考になると思います。

中島:
自社でJP1を採用する際やバージョンアップ、ライセンス追加など、都度稟議が行われると思いますが、どのように社内稟議でアピールしたのか、自社の役員メンバーからの質問に対してどう切り返したのかなどリアルな声も聞いてみたいです


福西:
JP1に限った話だけでなく、保守運用全般、企画、導入などテーマを幅広く設定することで、参加する人の層も変わるでしょうし、その人が会社で持つミッション、目的に応じて参加を検討してもらえるのではないでしょうか。

例えば、運用時のテクニック集なども面白いかもしれません。

アシスト園山:
現状のユーザー会のテーマとしてはジョブ管理製品についてなど、狭いテーマで実施していましたが、頂いたご意見のようにテーマの幅を広げる形で開催を検討していきたいと思います。


中島:
参加されている全員の顔が見える、会話ができるという点においては、現状の規模感(数十名程度)には満足しています。顔見知りが増えることでより深い情報交換ができるようになれば、参加者の満足度も高くなると思います。ただ、毎回が読み切り漫画のように、単発になってしまうと繋がりが見え辛いので、アシストには前回の内容の振り返りや問い合わせの結果などを共有いただけると良いかと思います

福西:
今まで参加されていた方が担当替えなどでいつの間にか参加しなくなっていることがあります。新しい方にとってはユーザー会やその参加者とは関係性が薄いため、気軽にエントリーし辛い側面はあるかと思います。お誘い方法含めて継続してエントリーいただけるような仕組み作りは必要かと思います。担当を外れた方、OB/OGも参加可能として後任の方と一緒に参加してもらうのも方法のひとつかもしれません。

アシスト園山:
最後にユーザー会への期待などありましたらお聞かせいただけますか。


中島:
ユーザー側としては、年に2回は少ないと思いますので、開催頻度を増やして欲しいです。1回欠席すると、その次は1年後になってしまいます。1年後だと自分の担当が変わっているかもしれないので、参加する機会が減ってしまいます。あとは大学のサークルのようにメンバーが楽しく参加できるような会になるといいと思います。

福西:
業務との兼ね合いで参加できない時がありますので、比較的ライトなテーマで回数を増やした方が良いと思います。情報交換会だけとか、1回あたりのセッション数は減らしても構わないので、その分開催頻度を増やして欲しいです。また、年齢別での会などがあれば参加者も参加しやすくなるかと思います。


アシスト佐野、園山:
この度は貴重なご意見を数多く頂きましてありがとうございます。是非前向きに実現に向けて検討したいと思います。
本日はありがとうございました。


JP1ユーザー会は、JP1製品を利用しているユーザー同士が情報交換や交流を行うためのコミュニティです。この会では、JP1の利用方法や運用の効率化についての情報提供が行われるほか、ユーザー同士が実際の運用現場での経験や課題を共有し、解決策を探る機会を提供します。

JP1ユーザー会コミュニティサイト

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