JP1ユーザー会特別インタビュー第二弾
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ミドルウェア製品の実装・販売・サポートの業務を遂行する上で心掛けていることや、アドバイザーというお立場でJP1ユーザー会に参加した感想や今後期待することをお聞きしました。
※JP1ユーザー会運営へのご支援やご提言を頂くメンバーの総称
師井 崇 氏
SCSK株式会社
ITインフラサービス事業グループ
1978年山口県生まれ。2008年にSCSKに入社し、2011年ごろからJP1の設計・導入を行うチームに配属。2014年度からリーダーとしてチームの再建を行った。
趣味は子育て(子供と遊ぶ)。

松村 知宙 氏
SCSK株式会社
ITインフラサービス事業グループ
2001年埼玉県生まれ。情報系の大学を卒業後、2023年度SCSKに新卒入社。配属後からJP1の設計・導入を行うチームにて案件を担当。
趣味は週末のランニング。特技は様々なジャンルのパスタを作れること。

SCSK株式会社
アシストとの接点
松坂:
本日はどうぞ宜しくお願いします。まず始めにお二人とアシストとのこれまでのお付き合いから振り返ります。
2011年頃から師井さんとはお付き合いがありますが、当時のアシストとの接点について教えて頂けますか。

松坂:
松村さんとはまだお付き合いの年数は短いと思いますが、どれくらいになりましたか。
松坂:
SCSK様と案件でご一緒する際には密に状況を共有頂けるので、垣根のない関係性ができているのではないかと感じています。
田中:
SCSK様とプロジェクトでご一緒させて頂くときはいつも、「このプロジェクトの成功は何なのか」という点に関して認識を合わせ、同じ方向を向いて仕事をしていると感じていました。
お客様のためにお互い一歩ずつ踏み越えて考えを出し合えていると思っています。
これまでのプロジェクト経験談について
お二人のプロジェクト経験談についてお聞きしたいと思います。これまでに経験されてきた中で印象深いプロジェクトはどういったものだったでしょうか。
田中:
苦労された要因としてはどういった点が挙げられますか。
そのため、このプロジェクトの終了後、早々に組織改革に着手しました。1人のスーパーマンに頼る体制ではなく、ドキュメント類を標準化して属人化を排除していくことを始めました。
当時を振り返ると、ドキュメントなどで不備があった際は、お客様から直接お叱りを頂くこともありましたが、現在は社内のチェック体制が整っていることもあり、上記のような経験が少なくなっていると感じています。
松坂:
重要な場面で失敗されては困りますが、失敗する経験をどう積ませるか、というのは課題ではありますよね。

松坂:
アシストでも手順書やチェックリストがありますが、若いメンバーがその範囲でしか経験をしていないと、いざイレギュラーなことが発生した際に柔軟な対応や判断ができない事がジレンマではあります。
松坂:
松村さんにもお伺いしますが、これまでのプロジェクト経験で印象に残っていることはありますか。
1つ1つ不明点を解消していく事が重要であると認識出来たのが自分の中では大きなターニングポイントで、それ以来「自分事として捉える」よう意識しています。
田中:
「自分事として捉える」という点がどのように芽生えたのか気になりました。
誰かが作成したドキュメントであったとしても、自分の言葉でアウトプットできるくらいに自分事化しないといけないと感じました。

松坂:
その部分に気付かない人が多い中、2年目で既に気付かれているのは素晴らしいですね。
プロジェクト遂行に必要なスキル
プロジェクトの経験談や教訓についてお聞きしましたが、プロジェクトを遂行する上で、必要なスキルなどご自身の考えについて教えてください。
- 自身の課題などに対しての受容や回避も含めて、満足度の高いサービス提供が可能か考えること
- 創意工夫した上でのチャレンジの繰り返し
- 技術スキルや各顧客の特性を知ること
松坂:
「受容」と「回避」というキーワードについて教えてください。
満足度の高いサービスを提供する際、顧客の全ての要望を満たすのは難しいと考えていますが、何かを譲歩した上で、かつ満足度の高いサービス提供を検討するということでしょうか。
松坂:
当たり前のレベルを高く保つとはどのような意味でしょうか。
田中:
創意工夫した上でのチャレンジの繰り返しという点については、業務の振り返りが重要だと考えています。この点について師井さんのチームでは何か取り組みをされていますか。
そのため、ユーザー会が振り返りの場でもあり、自らのアップデートの場になっています。

松坂:
ユーザー会が振り返りの場としてご活用いただけているのですね。ぜひ今後もご参加頂ければと思います。
松村さんにもお伺いしますが、プロジェクト経験から必要なスキルや育成についてどのような点が重要と考えられていますか。
複数の関係者が参加するプロジェクトにおいて、自分の担当範囲だけをカバーするといった考えでは、どこかで歪みが起きると思っていますので、コミュニケーションは常に意識しています。技術スキルについては、弊社では技術検証などを通じて自由に自己研鑽を行うことができ、それが自身の成長に繋がっていると感じています。
松坂:
ご自身のそういった取り組みは将来を見据えてのことでしょうか。
松坂:
ここまでチームビルディングやプロジェクト経験についてお聞きしましたが、JP1をきっかけにお互いに刺激し合いながら、今日までお付き合いさせて頂いていると改めて感じました。
JP1ユーザー会への期待
師井さんにはJP1ユーザー会のアドバイザーも担当いただいてますが、ここからはJP1ユーザー会についてもお伺いしたいと思います。
JP1ユーザー会への参加目的については、他社とのコミュニケーションを通して、新たな気付きを得たいということを以前お伺いしたことがありますが、こちらについては期待通りでしょうか?
田中:
現在の参加目的は人材育成や人脈形成に変遷しているのかなと推測していますが、これについてはいかがでしょうか。
日頃、エンドユーザー様とお会いする機会はありますが、案件以外の話をする機会があまりありませんので、ユーザー会のように様々なテーマで会話する場へ積極的に自社メンバーも連れて来るようにしています。

田中:
松村さんはいかがですか。
また、他社の同世代の方がどういう意識やモチベーションをもって仕事をしているのか気になっており、今年発足されるビギナーズ倶楽部(※)は非常に期待しているところです。
※2025年に発足したJP1担当1年~3年目までで構成されるユーザーコミュニティ
田中:
ビギナーズ俱楽部を弊社で企画した背景として、普段のJP1ユーザー会の情報交換会では、経験値に差があると会話がしづらいという意見がありました。ビギナーズ倶楽部では経験値の差を穴埋めしながらお客様同士フラットに会話や相談ができる状態になって頂きたいという思いがあります。
個人的にはそういった考えは社員の成長の機会の妨げになると考えています。ユーザー会に参加することの必要性をユーザー会に参加される方の上長の方にアピールする必要はあるでしょうね。 また、参加された方には、参加してみて何かしら得るものがあって、楽しいな、また来たいなと思ってもらえたらいいですね。私自身そう思うから毎回来ているんだと思います。
松坂:
JP1ユーザー会に共感頂けているのが嬉しいです。上長へのアピールは意識していきたいと思います。今後もアドバイスをお願いします。
田中:
松村さんはビギナーズ俱楽部に期待しているとお聞きしましたが、この点もう少しお聞きしても良いですか。

私の年代だとJP1の方が年上になってくるので、日々最新トレンドがある中で、昔からあり続けるJP1に向き合って日々業務をするという点についてどう考えているのか、どういうモチベーションかを聞いてみたいですね。
松坂:
最初は先輩に連れてこられる方が多いと思うのですが、自分が参加したいと思って頂ける方は得るものも多いと思います。松村さんのように目的意識をもって参加される方がいると、他の参加者への刺激にもなると思います。
今後もアシストはJP1ユーザー会やビギナーズ倶楽部を通して、お客様のスキルアップやお客様同士の交流の場を提供し続けたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
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JP1ユーザー会は、JP1製品を利用しているユーザー同士が情報交換や交流を行うためのコミュニティです。この会では、JP1の利用方法や運用の効率化についての情報提供が行われるほか、ユーザー同士が実際の運用現場での経験や課題を共有し、解決策を探る機会を提供します。
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