なぜWebFOCUSを採用されたのですか?
新たな情報システムを模索する過程でWebFOCUSに注目したのは、その稼働実績はもちろん、アシストのサポート体制が十分に整備されている点を高く評価したのです。
また、多彩な表現力や柔軟性の高さ、開発工程の約半分を内製化できること、そして参照ユーザーへの操作教育が不要で、データを柔軟に活用できることも選定したポイントです。
-KDDI様へのインタビューより抜粋
TOP>基幹システムのリプレース!「情報系」は後回しで大丈夫か?
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情報系システム(BIやデータ活用基盤)が後回しになったり、なかなか検討が進まないのは、どのような理由があるからでしょうか? たとえば、よくお受けするご相談にはこのようなケースがあります。
基幹システムのリプレースを任されているプロジェクトマネージャーは、例外なく過密スケジュールの渦中にいらっしゃり、データ活用の領域まで注力する時間的猶予がほとんどない・・・というケースを多くお見受けします。
しかし、最後の最後で慌てて情報系の要件を追加したり、充分な検討がされないまま基幹システムの構築が進んでしまうと、そもそもの戦略や現場のニーズと乖離したツールが導入されてしまい、システムの実利用者となるエンドユーザーが離反してしまう・・・という展開を迎えることにもなりかねません。
それではなぜ、基幹システムのリプレースでは情報系システムがこれほど重要になるのでしょうか?
情報系システムは、スケジューラーやグループウェア、メーラーなどのコミュニケーション用途から、分析やビジュアライゼーションなどの意思決定支援用途まで幅広い領域をカバーしていますが、この記事では後者の「データ活用」にフォーカスします。
基幹システムには膨大なデータが蓄積されていきますが、そのままでは扱いきれないため、目的に合わせて整理したり把握できる形にまとめて表現しないと読み解いて活用することができません。表やグラフで可視化できると傾向や推移を把握しやすくなり、新たな示唆や洞察を得られるようになる・・・というのは、ビジネスの現場で多くの方がご経験をお持ちだと思います。これが基幹システムであれば、そのデータは経営に直結する全社規模の事業データとなることからも、情報系システムの重要性ともたらすインパクトの大きさを理解できます。
たとえば、基幹システムのデータ活用として代表的な利用例には、売上速報や予実管理、製造ラインの稼働状況のモニタリングや勤務レポート、マーケティングキャンペーンのダッシュボードなどがあり、いずれも事業運営や経営の意思決定に欠かせない使い方がされていることがわかります。
まずは、IT部門の視点から考えてみましょう。IT部門は、新しいシステムを無事にカットオーバーさせられたら、その後はシステムの運用フェーズに入ります。
IT部門にとって、システムの利用者となるエンドユーザーにいかに使ってもらうかは重要なミッションです。利活用を促進できれば、エンドユーザーに喜ばれ業務に役立つ仕組みを回し続けられますが、使われないシステムになったらどうでしょうか?エンドユーザーへのサービスは低下し、基幹システム導入で掲げた経営目標の達成は難しくなってしまうかもしれません。
エンドユーザーへのサービスは、エンドユーザーへのフィードバックとも言われたりしますが、ここを疎かにしてしまうと、システムは入れ替えられたとしても、エンドユーザーに有益な情報を提供したり、事業経営に資するような機能を果たせなくなります。
たとえば、わかりやすい例として、基幹システムのリプレースを結婚式のお料理に例えてみましょう。事前の打合せ段階では、前菜からメインディッシュまで綿密な計画を立てるけれども、デザートを考えようとしたら、時間切れだったり予算が不足して結局ありあわせで間に合わせてしまった・・・というようなケースです。せっかくのフルコースも、最後を飾るデザートで満足度が下がってしまうのと同じで、新基幹システムで蓄積したデータをユーザーにフィードバックすべき情報系システムがしっかり選定されなければ、カットオーバー後の利用が進まず、基幹システムリプレースのプロジェクト全体の成功にもつながりにくくなってしまうのです。
また、メインディッシュまでを担うシェフ(基幹システム)と、デザートを担うパティシエ(情報系システム)がそれぞれ別にアサインされているケースもあります。シェフとパティシエがきちんとすり合わせできていれば問題ありませんが、もしパティシエが単独でデザートだけを切り出して決めてしまったらどうでしょうか?見た目は華やかでも全体から見たらチグハグになってしまい、本来伝えたかったコンセプトから外れてしまいかねません。
情報系システムは、リプレースの最終段階で検討されることが多いですが、初期のシステム企画の段階からきちんと検討に含められていなければ、カットオーバー後の成功を左右するほどの重要性を持つのはこのような理由があるからです。
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それでは、ここからは実際に基幹システムのリプレースとあわせて、情報系システムも全面的に刷新された成功事例をご紹介していきます。
全社やグループ全体のエンタープライズ規模で、統合された情報系システムとして「WebFOCUS」を導入されたKDDI様の事例となります。
KDDI様では会計システムをリプレースし、財務会計や管理会計、購買の3つの領域を中心に新たな統合基幹業務システム(ERP)を構築されました。
この刷新にあたっては、経営から、M&Aなどの経営環境の変化にグループ全社で柔軟に対応できるようにというミッションを受けており、「現行ルールの破壊と創造」「高付加価値業務へシフト」を基軸に、守りの業務から攻めの業務に移行することで経営へのさらなる貢献が目指されていました。
KDDI様の情報系システムは、これまでの企業合併の経緯から2系統に分かれており、管理会計や購買管理のデータを扱う情報系システムと、財務会計のデータを扱う情報系システムがそれぞれ構築されていました。
そのため、管理会計から財務会計上の明細情報にドリルスルーでアクセスしたり横断的に分析することができず、2つのツールを使い分ける必要があるなど、以下の課題を抱えられていました。
そこで、基幹系の会計システムのリプレースにあわせて、情報系システムも再構築するプロジェクトが立ち上がりました。情報系システムを1つに統合し、グループ全体に適用できる基盤を作ることで、より大規模で戦略的なデータ活用を目指したのです。
KDDIグループ全体への展開にあたり、まずは2,000名超での利用開始を見込んだ準備がスタートしました。利用者は、経営層から分析担当者、経理担当者、事業部門のビジネスユーザーまで多岐にわたることから、幅広いニーズに応えられ、全員が使いこなせるデータ活用基盤を情報系システムの中心に据えて、構想が立てられることになりました。
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KDDIグループでは以前から、経営層や営業関係者へのレポートをはじめ、法人向け料金明細レポート、障害/計画断レポートなど、経営に直結するデータや大量データ、常に最新のデータ取得が求められるようなリアルタイム性の高いレポートを「WebFOCUS」で作成されていました。
WebFOCUSは様々な情報をビジュアルに表示させるダッシュボードや、分析者向きの充実した自由検索機能に加え、定型情報を出力するレポーティング機能もあります。
KDDI様の従来の2つの情報系システムで実装されていたレポート機能を統合できる点も評価されて、WebFOCUSの採用が決定しました。
なぜWebFOCUSを採用されたのですか?
新たな情報システムを模索する過程でWebFOCUSに注目したのは、その稼働実績はもちろん、アシストのサポート体制が十分に整備されている点を高く評価したのです。
また、多彩な表現力や柔軟性の高さ、開発工程の約半分を内製化できること、そして参照ユーザーへの操作教育が不要で、データを柔軟に活用できることも選定したポイントです。
-KDDI様へのインタビューより抜粋
KDDI様では2019年から、基幹システムのリプレースとあわせて情報系システムをカットオーバーされました。カットオーバー当初は2,000名だった利用者が現在は3,000名まで拡大して、WebFOCUSで再構築した新しいデータ活用基盤を活用されています。
さらに、会計の基幹システムということから、電子帳簿への対応も情報系システムのなかで実現されました。専用の電子帳簿パッケージも検討されましたが、WebFOCUSの機能を駆使し、電子帳簿の要件を満たすことができたため、利用者にツールの負担を増やすことなく実装できました。
また、このデータ活用基盤には、基幹の会計システムからだけでなく、グループ会社の他のシステムも含めて全てのデータを集約しているため、グループ全体の情報を横串で可視化し、分析できる環境を提供しています。
ご利用の効果はどのように評価されていますか?
情報系システムを一本化したことで、従来の「守り」の業務効率化が実現しました。
操作性が向上しただけでなく、快適なパフォーマンスで感覚的にレポート作成できるなど、ユーザーに優しい仕組みになったと現場からは好評です。
従来のシステムでは実現できなかった明細情報へのドリルスルーもWebFOCUSで可能になり、情報系システムそのものの利用率が以前に比べて格段に向上しています。加えて、これまでは見ることができなかったグループ全体の連結データや業務データを横断的に俯瞰して見ることもできるようになりました。
今後は戦略的な業務データ活用を実践する「攻め」の業務へのシフトを加速していきます。過去を分析するためではなく、グループ全体の強みや弱みをしっかりと把握し、これからどの分野に投資すべきなのか、未来を予測するための基盤として活用できるといいですね。全社DXへの歩みを確実に進めていきながら、データで経営を支えていきたいです。
-KDDI様へのインタビューより抜粋
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基幹システムのリプレースで、情報系システムのサービスが低下するようなケースはありますか? |
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はい、基幹システムのリプレースで は、最初からデータ活用もセットで検討しないと、最終的にシステムを利用するエンドユーザーにフィットせずサービスが低下するといったケースもあります。 ・現状を整理することで事前に回避可能な課題 ・将来の予見は難しくても備えておくべき課題 をよくお伺いします。このように、課題にあった製品選定は基幹システムのリプレース成功の重要なカギになるとアシストでは捉えています。 |
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データの可視化さえできれば、データ活用は進むだろうと思っていました。 |
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基幹システムはリプレースを実現するという "短期的な成果を求められる" のに対し、情報系は "長期的な視野で重要度は高いが優先度は低い" 状況が生まれやすいのかもしれません。 |
基幹システムのリプレースに伴うデータ活用について、準備・検討段階から伴走し続けること=将来にわたってお客様が使い続けるためのご支援ができます。
アシストが考える「データ活用の成功」とは、
「情報要求の変化をITに実装し続け、ビジネス判断において、経営戦略とズレの無い情報を使い続けることができる状態にすること」
お客様の「データ活用の成功」に向けて、お客様のデータ活用基盤を全体像で捉え、最適な製品の組み合わせ提案、お客様に使いこなしていただくための充実した支援サービスを提供しています。
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