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基幹システムのリプレース!「情報系」は後回しで大丈夫か?

基幹システムのリプレース!「情報系」は後回しで大丈夫か?

基幹システムの入れ替えや再構築では、販売管理や生産管理など上流となるERPにリソース配分の重点が置かれるため、下流に位置するレポーティングや分析のための情報系システムはついつい後手に回りがちです。
しかし、情報系システムへの比重があまりに少ないと、たとえばリプレース後に事業部門から高い満足度を得られずシステムが定着しなかったり、せっかく基幹システムにデータを集約できたのにそのデータを活用できなければ、データ資産の観点からも投資対効果を最大化できなくなってしまいます。
この記事では、基幹システムのリプレースにおいて「情報系システム」や「データ活用基盤」を企画・要件定義段階からしっかり設計に組み込んでおくべき理由とその重要性について、実際の成功事例から解説します。

よくお聞きするご相談

情報系システム(BIやデータ活用基盤)が後回しになったり、なかなか検討が進まないのは、どのような理由があるからでしょうか? たとえば、よくお受けするご相談にはこのようなケースがあります。

  • 基幹システムの企画や導入計画の策定、要件定義に膨大な時間がかかるため、データ活用まで含めて検討できる時間が限られてしまう
  • 基幹系と情報系システムのマネージャーが異なり、戦略や利用目的に相違が発生している
  • 基幹系の構築ベンダーが情報系に詳しくないため、機能要件だけでBIが選定されてしまう

データ活用を後回しにすると・・・どうなる!?

基幹システムのリプレースを任されているプロジェクトマネージャーは、例外なく過密スケジュールの渦中にいらっしゃり、データ活用の領域まで注力する時間的猶予がほとんどない・・・というケースを多くお見受けします。

しかし、最後の最後で慌てて情報系の要件を追加したり、充分な検討がされないまま基幹システムの構築が進んでしまうと、そもそもの戦略や現場のニーズと乖離したツールが導入されてしまい、システムの実利用者となるエンドユーザーが離反してしまう・・・という展開を迎えることにもなりかねません。

それではなぜ、基幹システムのリプレースでは情報系システムがこれほど重要になるのでしょうか?

基幹システムとセットで必要とされる「情報系システム」とは

情報系システムは、スケジューラーやグループウェア、メーラーなどのコミュニケーション用途から、分析やビジュアライゼーションなどの意思決定支援用途まで幅広い領域をカバーしていますが、この記事では後者の「データ活用」にフォーカスします。

基幹システムには膨大なデータが蓄積されていきますが、そのままでは扱いきれないため、目的に合わせて整理したり把握できる形にまとめて表現しないと読み解いて活用することができません。表やグラフで可視化できると傾向や推移を把握しやすくなり、新たな示唆や洞察を得られるようになる・・・というのは、ビジネスの現場で多くの方がご経験をお持ちだと思います。これが基幹システムであれば、そのデータは経営に直結する全社規模の事業データとなることからも、情報系システムの重要性ともたらすインパクトの大きさを理解できます。

たとえば、基幹システムのデータ活用として代表的な利用例には、売上速報や予実管理、製造ラインの稼働状況のモニタリングや勤務レポート、マーケティングキャンペーンのダッシュボードなどがあり、いずれも事業運営や経営の意思決定に欠かせない使い方がされていることがわかります。

「データ活用」の情報系システムはなぜ重要なのか?リプレースの成功を左右する理由とは

まずは、IT部門の視点から考えてみましょう。IT部門は、新しいシステムを無事にカットオーバーさせられたら、その後はシステムの運用フェーズに入ります。

IT部門にとって、システムの利用者となるエンドユーザーにいかに使ってもらうかは重要なミッションです。利活用を促進できれば、エンドユーザーに喜ばれ業務に役立つ仕組みを回し続けられますが、使われないシステムになったらどうでしょうか?エンドユーザーへのサービスは低下し、基幹システム導入で掲げた経営目標の達成は難しくなってしまうかもしれません。

エンドユーザーへのサービスは、エンドユーザーへのフィードバックとも言われたりしますが、ここを疎かにしてしまうと、システムは入れ替えられたとしても、エンドユーザーに有益な情報を提供したり、事業経営に資するような機能を果たせなくなります。

たとえば、わかりやすい例として、基幹システムのリプレースを結婚式のお料理に例えてみましょう。事前の打合せ段階では、前菜からメインディッシュまで綿密な計画を立てるけれども、デザートを考えようとしたら、時間切れだったり予算が不足して結局ありあわせで間に合わせてしまった・・・というようなケースです。せっかくのフルコースも、最後を飾るデザートで満足度が下がってしまうのと同じで、新基幹システムで蓄積したデータをユーザーにフィードバックすべき情報系システムがしっかり選定されなければ、カットオーバー後の利用が進まず、基幹システムリプレースのプロジェクト全体の成功にもつながりにくくなってしまうのです。

また、メインディッシュまでを担うシェフ(基幹システム)と、デザートを担うパティシエ(情報系システム)がそれぞれ別にアサインされているケースもあります。シェフとパティシエがきちんとすり合わせできていれば問題ありませんが、もしパティシエが単独でデザートだけを切り出して決めてしまったらどうでしょうか?見た目は華やかでも全体から見たらチグハグになってしまい、本来伝えたかったコンセプトから外れてしまいかねません。

情報系システムは、リプレースの最終段階で検討されることが多いですが、初期のシステム企画の段階からきちんと検討に含められていなければ、カットオーバー後の成功を左右するほどの重要性を持つのはこのような理由があるからです。

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KDDI様の事例を解説!
会計の基幹システムのリプレースで情報系システムを
全社統合したケーススタディ

それでは、ここからは実際に基幹システムのリプレースとあわせて、情報系システムも全面的に刷新された成功事例をご紹介していきます。
全社やグループ全体のエンタープライズ規模で、統合された情報系システムとして「WebFOCUS」を導入されたKDDI様の事例となります。

会計システムのリプレースで、グループ全体の連結データをレポート化!
電子帳簿にも対応できる情報系システム

KDDI様がリプレースした基幹システムとは

KDDI様では会計システムをリプレースし、財務会計や管理会計、購買の3つの領域を中心に新たな統合基幹業務システム(ERP)を構築されました。

この刷新にあたっては、経営から、M&Aなどの経営環境の変化にグループ全社で柔軟に対応できるようにというミッションを受けており、「現行ルールの破壊と創造」「高付加価値業務へシフト」を基軸に、守りの業務から攻めの業務に移行することで経営へのさらなる貢献が目指されていました。

これまでの情報系システムで解決したかった3つの課題

KDDI様の情報系システムは、これまでの企業合併の経緯から2系統に分かれており、管理会計や購買管理のデータを扱う情報系システムと、財務会計のデータを扱う情報系システムがそれぞれ構築されていました。

そのため、管理会計から財務会計上の明細情報にドリルスルーでアクセスしたり横断的に分析することができず、2つのツールを使い分ける必要があるなど、以下の課題を抱えられていました。

情報系システムの3つの課題

新しい情報系システムへの期待、目指したデータ活用とは

そこで、基幹系の会計システムのリプレースにあわせて、情報系システムも再構築するプロジェクトが立ち上がりました。情報系システムを1つに統合し、グループ全体に適用できる基盤を作ることで、より大規模で戦略的なデータ活用を目指したのです。

KDDIグループ全体への展開にあたり、まずは2,000名超での利用開始を見込んだ準備がスタートしました。利用者は、経営層から分析担当者、経理担当者、事業部門のビジネスユーザーまで多岐にわたることから、幅広いニーズに応えられ、全員が使いこなせるデータ活用基盤を情報系システムの中心に据えて、構想が立てられることになりました。

新しいデータ活用基盤の3つの要件

新しい情報系システムへの期待、目指したデータ活用とは

情報系パッケージソフトに「WebFOCUS」を採用

KDDIグループでは以前から、経営層や営業関係者へのレポートをはじめ、法人向け料金明細レポート、障害/計画断レポートなど、経営に直結するデータや大量データ、常に最新のデータ取得が求められるようなリアルタイム性の高いレポートを「WebFOCUS」で作成されていました。

WebFOCUSは様々な情報をビジュアルに表示させるダッシュボードや、分析者向きの充実した自由検索機能に加え、定型情報を出力するレポーティング機能もあります。

KDDI様の従来の2つの情報系システムで実装されていたレポート機能を統合できる点も評価されて、WebFOCUSの採用が決定しました。

なぜWebFOCUSを採用されたのですか?

新たな情報システムを模索する過程でWebFOCUSに注目したのは、その稼働実績はもちろん、アシストのサポート体制が十分に整備されている点を高く評価したのです。

また、多彩な表現力や柔軟性の高さ、開発工程の約半分を内製化できること、そして参照ユーザーへの操作教育が不要で、データを柔軟に活用できることも選定したポイントです。

-KDDI様へのインタビューより抜粋

新しいデータ活用基盤で「守りと攻めの業務環境」を実現、全社DXに向けてさらに活用を

KDDI様では2019年から、基幹システムのリプレースとあわせて情報系システムをカットオーバーされました。カットオーバー当初は2,000名だった利用者が現在は3,000名まで拡大して、WebFOCUSで再構築した新しいデータ活用基盤を活用されています。

さらに、会計の基幹システムということから、電子帳簿への対応も情報系システムのなかで実現されました。専用の電子帳簿パッケージも検討されましたが、WebFOCUSの機能を駆使し、電子帳簿の要件を満たすことができたため、利用者にツールの負担を増やすことなく実装できました。

また、このデータ活用基盤には、基幹の会計システムからだけでなく、グループ会社の他のシステムも含めて全てのデータを集約しているため、グループ全体の情報を横串で可視化し、分析できる環境を提供しています。

ご利用の効果はどのように評価されていますか?

情報系システムを一本化したことで、従来の「守り」の業務効率化が実現しました。

操作性が向上しただけでなく、快適なパフォーマンスで感覚的にレポート作成できるなど、ユーザーに優しい仕組みになったと現場からは好評です。

従来のシステムでは実現できなかった明細情報へのドリルスルーもWebFOCUSで可能になり、情報系システムそのものの利用率が以前に比べて格段に向上しています。加えて、これまでは見ることができなかったグループ全体の連結データや業務データを横断的に俯瞰して見ることもできるようになりました。

今後は戦略的な業務データ活用を実践する「攻め」の業務へのシフトを加速していきます。過去を分析するためではなく、グループ全体の強みや弱みをしっかりと把握し、これからどの分野に投資すべきなのか、未来を予測するための基盤として活用できるといいですね。全社DXへの歩みを確実に進めていきながら、データで経営を支えていきたいです。

-KDDI様へのインタビューより抜粋

  • 本事例は取材当時の内容に基づくものです。また製品内容は予告なく変更される場合があります。

アシストが解説!
基幹システムのリプレースで、情報系システムが成功するポイントとは

質問

基幹システムのリプレースで、情報系システムのサービスが低下するようなケースはありますか?

プロジェクトの予算と時間が圧倒的に基幹システムに寄っていて、情報系システムを検討する時間も予算もありません・・・。

答え

はい、基幹システムのリプレースで は、最初からデータ活用もセットで検討しないと、最終的にシステムを利用するエンドユーザーにフィットせずサービスが低下するといったケースもあります。

例えば、自社のデータ活用における課題が曖昧な状態のまま、ビジュアライゼーションに特化した製品を選定されたケースでは、リプレース後に蓋を開けてみると一部のパワーユーザーだけしか利用していなかった・・・ということがありました。

また、ホールディングス化や子会社化などビジネスの形態が変わり得る状況下で、拡張性やセキュリティといったデータ活用製品の基本機能からは一歩離れた要素でかゆいところに手が届かない仕様が後から浮き彫りになってくるなど、


・現状を整理することで事前に回避可能な課題
・将来の予見は難しくても備えておくべき課題

をよくお伺いします。このように、課題にあった製品選定は基幹システムのリプレース成功の重要なカギになるとアシストでは捉えています。




質問

データの可視化さえできれば、データ活用は進むだろうと思っていました。

ところが、いろいろと調査を始めると、そもそも自社がどのようなデータ活用を実現させようとしているか社内でも認識が異なったり、議論自体がされていないことに気づきました。リプレースという重要な局面でなぜこのような状況が生まれるのでしょう?

答え

基幹システムはリプレースを実現するという "短期的な成果を求められる" のに対し、情報系は "長期的な視野で重要度は高いが優先度は低い" 状況が生まれやすいのかもしれません。

結果として、情報系に詳しいベンダーと充分に議論する場が必然的に少なくなってしまうのが、データ活用における本質的な課題に気づけない原因だと考えます。

例えば、一言に可視化といっても、ユーザーへの操作講習やトレーニング、浸透までの仕掛けが別途必要であることを見逃すと、後々ユーザーにフィットしないギャップを生み出す根本原因になってしまうケースもあります。

しかしながら、事前の選定段階でカットオーバー後を見据えるのは非常に難しいことで、だからこそ多くのお客様をご支援してきたアシストがお役に立てることもあると考えています。

アシストにできること

基幹システムのリプレースに伴うデータ活用について、準備・検討段階から伴走し続けること=将来にわたってお客様が使い続けるためのご支援ができます。

  • お客様が解決したい「システム課題」「ビジネス課題」について、ヒアリングを通じて整理し、具現化する
  • お客様の目的や要件、業務改善や改革の内容に合わせたソリューションや事例のご紹介
  • ご利用システムのEOSやEOLのスケジュールに合わせた"構築スケジュール"のご提案
  • リプレース対応完了後も、データ活用の定着に伴走し続ける

アシストが考える「データ活用の成功」とは、

「情報要求の変化をITに実装し続け、ビジネス判断において、経営戦略とズレの無い情報を使い続けることができる状態にすること」

お客様の「データ活用の成功」に向けて、お客様のデータ活用基盤を全体像で捉え、最適な製品の組み合わせ提案、お客様に使いこなしていただくための充実した支援サービスを提供しています。

\ 3社の事例をまとめてお読みいただけます!/
基幹システムのリプレースで情報系システムを再構築された成功事例

KDDI株式会社

KDDI株式会社

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

川崎近海汽船株式会社

川崎近海汽船株式会社

3社の事例をまとめてダウンロード
このページでご紹介したKDDI様のインタビュー記事を含めた3社様の事例をまとめてダウンロードしていただけます。

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