アシストのブログ

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2013.02.22

知識と経験と技術力で更なるチャレンジをする技術者(平沼 真人)

[掲載媒体]INSIGHT NOW!
[日付]2013年2月22日


ソフトウェア・パッケージを販売するアシストには、いくつかのオリジナル・ブランド商品がある。「監査れポータル」がその1つだ。

知識と経験と技術力で更なるチャレンジをする技術者

株式会社アシスト
支社統括事業部 西日本支社 技術統括
平沼 真人(ひらぬま まさと)

2000年4月に新卒入社。フィールドSEとして、データベース製品、セキュリティ製品および内部統制業務支援製品を担当後、2012年1月よりシステム基盤技術部の課長。




この商品化の経緯は、「隙間を埋める」、ソフトウェア・パッケージ屋の役割にあるとおりだが、この内部統制対応商品の発案者がアシストの重松俊夫なら、「監査れポータル」の育ての親ともいえるのが、平沼真人である。

平沼は2000年に新卒でアシストに入社。1999年は就職氷河期で、大半の企業が新卒採用の枠を減らしており、特に関西での採用は多くなかった。同志社大学で経済を専攻していた平沼は、いわゆる新自由主義派で日本はもっと規制緩和をするべきだと考え、卒論で選んだテーマも日本はもっと規制を緩和して成長をめざせ、といった内容であった。

そんなリベラルな平沼だが、就職先として超大企業と東京では働くつもりはなかったと言う。

「それなりに、真面目な学生時代を送りました。経済研究会と英語研究会(ESS)のサークルに所属し、それ以外にイベントサークルを立ち上げたりしましたが、学校にはきちんと行き、授業もしっかり聞いて経営学、金融業、貿易業、情報産業など幅広く学びました。就職活動では商社、IT、金融など、超成果主義の企業を希望して50社は受けましたが、大企業や東京で働くつもりはありませんでした。アシストに決めたのは、社長がアメリカ人、社員はほぼ全員日本人で、会社の文化が外資系と日本型経営の両面を持っていると感じたことと、そして希望していた商社でもありITでもあったことでした」と当時を振りかえる。

アシストに入社した平沼が配属されたのは技術部。そこではデータベース製品に特化した業務を担当した。

「技術の業務は、知識だけを増やしても経験や実践が少なければ技術力と言えないと思います。また経験だけがあっても知識が伴わなければ、お客様が求める最新の要求に応えることができません。つまり『技術力 = 知識 × 経験』だと考えています。特に、入社してからの4年間は必死でした。とにかく、お客様に求められるような知識を日々蓄積しつつ、また担当する仕事の数を増やすことに没頭していました。当然ながら若い頃は、お客様の方が技術力が上です。ですから私の経験が少ない分、お客様とお話しする時は、お客様がご存知ではない最新の技術的な知識を提供できるようにして、それで技術力を補おうと考えました。そのために、土、日のどちらかは出勤して、その週にやりきれなかったことをやったり、次の週のための準備をしたりもしていました」

持ち前の真面目さと熱心さで担当していたOracleデータベース製品に関して技術力を蓄えていき、それと併せて任されるお客様向けの業務もどんどん増えていった。OJTとして平沼の教育を担当し、その後データベース部門で、また、その後も、ずっと上司として平沼を見守ってきた菅藤はこう語る。

▲上司の菅藤

「OJTとして関わった新人の頃は、私自身の立場も変わったこともあり、それほど多くの時間を割いて指導できなかったのですが、彼の場合は課題に対して自分で工夫できる幅が大きいので少し背中を押すだけで良かったので助かりました。チャレンジ精神が旺盛な若手は多いですが、先輩の背中を見てとか、過去の実績を踏まえてといったことに留まらず、一歩先の何ができそうかを考えて取り組んでくれるので、常に期待以上の成長と成果を出してくれました。2012年からは新しいステップとして課長職を担当してもらっていますが、技術者としてだけではなく、ビジネスマンとしての期待値を与えながら、本人に考えさせつつ後輩を育成してくれています。今回のチャレンジにも期待を裏切ることなく、部下の成長とともに、彼自身も次の段階へかけ上がってくれています」。データベース技術本部統括の長となって東京に異動したため今は直接の上司ではないが、これからも応援する立場で平沼を見守っていきたい、と菅藤は言う。

データベースの分野での知見、経験を増やしながら、技術者として対応できる範囲をもっと広げていきたいという思いを持ち始めた頃、監査れポータルの発案者である重松から平沼に声がかかる。入社して7年目だった。

監査れポータルのベータ版はほぼ完成したが、それを実装する技術者にはデータベースの知識が不可欠であり、その知識を持つ平沼に白羽の矢が立ったのだ。

「重松さんとは、それまで、所属部署は違いましたがお客様の案件でご一緒したこともあり、データベース部門で学べないこともご指導いただいていました。お声がけをいただいたときはこれまでの技術力を活かしながら、新しいことが経験できると思い嬉しかったです。すぐに菅藤さんに相談し、チャレンジしたいという思いを伝えたところ、すんなりと受け入れていただき、さらに背中を押していただけました。これにより、データベース部門から監査れポータルを企画したソリューション技術部への異動が決まりました」

本社からではなく、西日本支社からのオリジナル・ブランドの商品の立ち上げとなると、ベータ版が完成していたとはいえ、様々な業務が一筋縄でいくことはなかった。平沼にとっても、そしてアシストの西日本支社にとっても前例のないことだらけだったからだ。

「2007年当時は、日本版SOX法の施行前で、日本国内においても前例がなく、お客様としてもどこまでの対応をすれば良いかがわからないという状況でした。そんな中で、フィールド業務だけではなく、商品への機能追加計画、開発、サポート、アシスト取扱製品を含む担当外の他製品との連携など、さまざまな業務をこなさなければならず、またアシストとして初めてのパッケージソフト開発でしたし、西日本支社で立ち上げて成功すれば東日本も含め全国にも展開するという使命もありましたので、プレッシャーはかなり大きなものでした」と平沼。また、これまではデータベースという製品単位でのお客様とのお付き合いだったのが、「内部統制業務の支援システム」という位置付けとなり、実装など1人何役も担当しなければならなくなったのだから、そのプレッシャーは相当だったはずだ。

しかしそのタスクは、結果的に平沼にとってやりがいのあるチャレンジになった。

「前例がなかっただけに、どんどん突き進めていって前例を創り出していけたのは、とてもやりがいがありました。これまでの担当業務は、ほとんどの内容が、ほぼ1人ないし2人で完結できるような業務でしたが、監査れポータルが関連する業務は単独ではできないことばかりです。社内のいろいろな方々に協力していただかなければ成し遂げることができず、そのためそれまであまり接することがなかった方々に協力していただきました。西日本だけではなく、東日本、中日本と、全国の方々と接し地域や組織をまたがって皆さんに協力していただきながら仕事ができたので、本当に楽しかったです」。そしてなによりも商品の立ち上げの成功によって、協力してくれた人たちの期待に応えるような結果を残せたという実績が、平沼に大きな達成感を与えた。

企業の内部統制は、システムの構築が完了すればそれで終わりというわけではなく、その後も継続的に取り組まなければならない業務でもある。

「監査れポータルをご利用いただいているお客様とは、構築が完了した後も内部統制業務に関する相談や、その後の状況についても教えていただけたりと、半年から1年という期間で関わらせていただくことが多くあるのもとてもやりがいを感じています。また、監査れポータルという単体の製品だけではなくその他の監査対象の業務システムを含む内部統制対応の業務システムという大きな単位でご支援させていただけているので、とてもやりがいがありますし、責任感をもって担当させていただいています」

成果を生み出すために必要なプロセスに対して妥協を許さない平沼の意識の高さには、アシスト社内の営業マンからも厚い信頼が寄せられる。

「社内の営業さんとは、何はともあれ、お客様にとって技術的に何が最適かということを念頭にコミュニケーションを取るようにしています。その上で、一緒に考え、連携し、相談し、かけひきはせずに正直にお話をして、営業さんとしっかり認識を合わせるようにしています。とにかく一緒に仕事をする人達とは、社内外を含めて、きちんとしたコミュニケーションを取ることは重要であると思っています。この、きちんとしたコミュニケーションを取ることは本当に重要であるというのは、これまでいろんな先輩の仕事を見てきて、学ばせていただきました。これが、アシストの仕事の流儀の1つだと思っていますので、後輩にも、しっかりと受け継いでいきたいです」

人一倍真面目で熱心に仕事に取り組んでいるからこそ、いつもゆったりと落ち着いてみえる平沼だが、趣味のように仕事を楽しんでいるからこそ、せかせかすることがないのかもしれない。実際、ストレスはむしろ適度であれば楽しむタイプだと自分を分析する。

「好きな言葉は“為せば成る 為さねば成らぬ何事も”、つまりやろうと思ったらなんとかなるよ、ということでしょうか。これまで仕事をしてきてそれを実感していますし、これからもそうやって仕事をしていきたいと思っています」

今後は自分自身が中心となって結果を出していくのではなく、後輩が結果をだしていけるように支援や協力をしていきたいと考えているといいながら、もう一度だけ、監査れポータル以上にワクワクするような新しいビジネスの立ちあげを自ら経験したいとも思っていると平沼はいう。

「企業においてセキュリティの重要性がますます高まっています。監査れポータルは内部統制における法対応を支援するという目的で作られた商品ですが、そこでの経験を活かして、監査のためだけではなくより幅広い視点から、運用管理やセキュリティに関するさまざまなレポートを提供する仕組みが作れないかと模索中です。イメージとしては、セキュリティを含むシステム基盤インフラの状況を瞬時に把握することができる『操縦席にある計器』のような仕組みをイメージしています。このような仕組みがあれば、システム障害や異常の予兆検知等の未然予防、また状況把握の自動化の実現によって人的リソースの戦略的な配置などが期待でき、お客様のITシステムの運用管理業務のさらなる改善につながると考えています。監査れポータルでの経験を活かして次なる商品開発にぜひ取り組んでみたいと思っています」

知識と経験を掛け合わせることで技術力が向上し、さらに知識と経験が増えていくことで技術の幅も広がり、合わせて活躍するフィールドも広がっていく。データベースの分野から始まり、内部統制業務支援分野に、また、さらに、システム基盤インフラの運用管理分野へとフィールドが広がった平沼は、これからも新たなチャレンジを狙っている。

(文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓)

  • 掲載内容は取材当時のものです。

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