アシストのブログ

  • 社員紹介
2021.02.24

運用管理のプロフェッショナル(蝦名 裕史)

社員紹介:運用管理のプロフェッショナル(蝦名 裕史)


夜中や週末にインストール作業を行い、いつでも呼び出しに応じられる体制をとっている運用管理システム担当者はまさしく情報システム部門の縁の下の力持ち的な存在です。そんな運用システム製品を入社以来ずっと担当し、2021年1月よりシステム基盤技術本部の執行役員に就任された蝦名さんにお話を聞きました!

入社のきっかけ:いろんなことにチャレンジできそうな会社


── 蝦名さんがアシストを知り、入社されたきっかけは何だったのですか?

就職活動で大量の会社案内の中からの出会いでしたので、偶然といえば偶然です。アシストの会社案内は、会社案内というより社員紹介がメインで、他の会社のものとは少し変わっていました。とにかく「面白そう」というのが第一印象です。まだパソコンも普及していない時代だったので、コンピュータに触れたこともない文系学生でしたが、そんな不安も社員から話を聞くうちに吹き飛んでいきました。とにかく、いろんなことにチャレンジできそうな会社っていう雰囲気がありましたね。

アシストでの歩み:入社以来、運用管理分野の製品を担当


── アシストでのキャリアを教えてください。

色々な部門に所属してきましたが、入社以来一貫して運用管理分野の製品技術に携わっています。共通しているのは部署名に必ず「システム」か「運用」という言葉が含まれていることです。

入社後すぐに、研修と称して専門学校の短期コースに送り込まれプログラミングの勉強もしましたが、戻ってからはずっとシステム運用周りのエンジニアです。なので、プログラムをゴリゴリ書いている方にはちょっとした憧れがあります(笑)。

メインフレームの運用管理製品の技術者を約10年、その後オープン系システムの技術者に移り、JP1をはじめとするシステム運用管理製品の立ち上げ等をいくつか行ってきました。販売、サポート、設計、検証、構築、研修の講師、マニュアル翻訳や制作など、なんでもやりました。外部での講演活動や執筆も一時やっていました。最近はマーケティングにも携わっています。開発とデータベース技術周り以外は何でもやりますと言っています。

── これまでやってきたお仕事の中で一番思い出深いプロジェクトは何でしたか?

社歴が長いので色々ありましたが、20年ほど前に、お客様の大規模な基幹システム更改プロジェクトに参画したプロジェクトが印象深いです。当時、一緒に仕事をしたお客様とは、立場は変わっていますが今でも一緒に仕事をしている仲です。

運用基盤の要件定義から設計、構築、移行までシステムごとにカットオーバーしていくのですが、数年がかりのプロジェクトのため、採用した製品のメジャーバージョンも途中で変わってしまうのです。仕様も大きく変更になるため、それまでのノウハウを利用することもできず、マニュアルや手順書も追い付かない。そんな中、お客様と二人三脚でなんとか無事にカットオーバーまで持っていくことができました。

具体的なお話は生々しいので割愛しますが、お客様と実地でああでもない、こうでもないと繰り返しながら、アイデアを出しながら進めていきました。お客様の先にいるお客様、更にその先のお客様の利便性を考えながら意見をぶつけ合い、仕様を考えていくのは大変な作業でしたけど、みんなで「作っている」という感じが強かったですね。多分今だったらもっと上手くできたかなあ、とも思います。

あともう一つは、今も活動中のユーザー会のコミュニティです。ユーザー企業様のマネージャーさん中心に集まっていただいてIT関連の様々なテーマを取り上げ、討議する会を定期的に行っています。始めた当初はどれ位続くか不安でしたが、幹事企業を中心にお客様の輪が広がって今年で8年目になります。お客様と本音で議論できる貴重な場ですし、色々なお話が聞けて参加企業の皆さんには感謝しかありません。お客様から「参加して良かった」と言われるのが一番嬉しい言葉ですね。

── 蝦名さんは今年1月に執行役員に昇進されました。これまでアシストで仕事をしてきて挫折した経験はありますか?

最初の挫折は入社してすぐに訪れました(笑)。当時は配属先の希望が出せたのですが、どうせなら厳しい部署がいいなという理由で、IBM汎用機のシステム管理製品のエンジニア部門を選んだのですが、数ヵ月後には後悔していました。先輩方の言葉がほとんど理解できず、メインフレームやJCLのお作法にも苦労の連続で、同期がどんどん進んでいくのを見ながら相当焦っていたと思います。ただ、2、3年経つと、コツコツと基本から積み上げていくしかないなと割り切れ、周りのスピードは気にしないようになりました。何かと比較するって、いい時も悪い時もあるので。周りの先輩方からは相当心配されていたようですが……。

今でも失敗とやり直しの連続ですし、失敗すると落ち込んだりすることもありますが、なるべく引きずらないようにしています。次のイメージを思い浮かべて違う事を考えますが、それでもやっぱり落ち込む時ももちろんあります(笑)。

大切にしていること:本質をきちんと見極める。そのための諦めの早さと、諦めの悪さ


── 仕事をする上で蝦名さんが大切にしていることは何ですか?

本質をきちんと見極めて仕事をしたいと思っています。「ここが困っている」とか、「ここが課題なんです」と言われると、そこに頭がいってしまいがちですが、さらに深堀りして考えるように努めています。解決してもすぐ別の課題が出てきたり、直っているのにいまいちお客様が満足していない……ということがあります。それは、結局は表面的な改善対策しかしていなかったということなんですよね。お客様の声にじっくりと耳を傾ける、そして、これが本当にいっぱいいっぱいに考えた結果なのかな?と考える。根本のあぶりだしが大切です。

あとは、諦めの早さと諦めの悪さの両方が必要だと思っています。なんか上手くいきそうにないなと思ったら、すっぱりと諦めてみる。その代わり別の方法を考えて試してみる。そうやって、ギリギリまで本質に辿り着けるよう取り組むようにしています。


コロナ禍での環境変化に対し、働き方を柔軟に


── 昨年はコロナ禍でアシストもお客様も働き方や仕事のやり方を変えざるを得ない状況となりましたが、蝦名さんはいかがでしたか。

時計の針が一気に進んだので、環境設備や事務手続きの変更などを余儀なくされた方々は大変な苦労をされたと思いますが、私個人の変化はあまりない気がします。もちろん、テレワークになったり、会議がリモート主体になったり、やり方が変わったことは多いのですが、慣れるしかないなと割り切っています。これは、小・中学校と親の仕事の関係で頻繁に転校していたことが影響していると思います。逆にいうと環境変化耐性が多分強い方なんです。

ただ、テレワーク中にお客様とテレワークに関する意見交換会を実施したのですが、やはりコミュニケーションの大切さを再認識しました。意見交換会の中で、テレワークが主体になると出社する意味が今後変わってくる、会社はリアルな会話を行うための場に変わっていくという意見が印象的でした。今は会社とテレワークで、より効率の良い仕事を選んで行うようにしています。

「我らプロフェッショナル 世界を元気にする100人」にも選出


── 蝦名さんといえば、日経BPの記者さんによる「我らプロフェッショナル 世界を元気にする100人」に選ばれて、2018年には本(注)にも掲載されていますね!どんなきっかけだったのですか?

注:『50歳SEの生き方』 松山貴之、牛島美笛 著 日経BP
(リンク先)https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/18/265170/
※4章「運用管理を切り拓いてきたフロンティア、もっともっと良くしていきたい」で蝦名が紹介された。

元々メディアでの執筆活動を積極的に行っていた時期で、日経SYSTEMSさんでも特集記事の執筆や講演などの機会をいただいていました。ちょうどその頃、日経SYSTEMSさんが新しい形のメディアを立ち上げるので、アドバイザリーメンバーとして参画のお話をいただいたのがきっかけです。

当時、システム運用管理に特化したメディアがあまりなかったので、とても興味深く参加させてもらいました。いろんな専門分野をもつプロフェッショナルの方々とご一緒することができて、とても刺激になりました。「世界を元気にする100人」は、日経BPの専門記者の皆さんが様々な分野からプロフェッショナル人材を紹介する連載記事だったのですが、運用管理に特化した専門技術というのも物珍しかったのかもしれません。

オフタイムの過ごし方:気晴らしに打ちっぱなしへ


── お休みの日はどんなことをしてリフレッシュされていますか。

なかなか外出もしにくくなっているので、撮りためているドラマや映画を観たりしていますが、気晴らしに軽い運動がてら打ちっぱなし(ゴルフ練習場)にも行ったりしています。娘には「あれで運動のつもり??」って言われていますが。コースにももちろん行きます。リフレッシュはできますがストレスも同時に溜まりますね(笑)

今後の展望:アシストらしく元気な会社であるために、新しい取り組みへの後押しを


── 最後に、執行役員としてこれからやってみたいことはありますか?

執行役員だから……とは気負わずにいきたいと思っています。アシストは、今でもいろんなチャレンジの場が提供されていると思いますし、話す場もたくさんあります。いろんな部門から新しい取り組みやアイデアが出てきているので、見ているだけでも楽しいですし、まだまだアイデアを温め中の人たちもたくさんいるのではないかと思います。これまでにも新しい事を始めたり、立ち上げたりしてきましたが、自分たちで考えて、お客様のために新しいものを作り出すのってすごく楽しいし、やりがいがあります。そんな取り組みを後押ししていきたいなと思っています。もちろん、まだまだ自分も新しいことを作る一人でありたいし、これからもアシストらしさがなくならないように、元気な会社であり続けたいと思っています。


── どうしたら運用管理の人たちが楽しく仕事をできるのかを考えて仕事に携わってきた蝦名さん、これからも変わりゆく運用業務の世界でチャレンジし続けてくださいね!

関連している記事

  • 社員紹介
2023.10.27

大好きな担当製品を全国のお客様へ(榎本 健人)

Internet of Knowledge製品の担当技術として全国を飛び回り、各地に社内外のファンを増やしていると噂の榎本さんにお話を伺いました!

  • 社員紹介
2023.04.27

断られても「めげない」の実践
~お客様に提供するアシスト価値をひもとく~

アシストの中日本支社営業部3課は、2022年5〜8月期に新規粗利目標達成率、全社1位に輝きました。様々な世代が在籍しながら、それぞれの価値感や視点をもとに活発な意見交換が行われやすい3課に、チーム運営の特徴や日々の営業活動の様子を聞いてみました。

  • 社員紹介
2023.04.26

どんなときも相手の目線に立つ(早坂 太貴)

WebFOCUSサポートで高い成果を出し、後輩育成も積極的に行っている早坂さんにお話を伺いました。

ページの先頭へ戻る