自分たちで作れるものは内製化を目指したい!
DataSpiderで実現した柔軟で拡張性のあるデータ・ハブ環境
株式会社中部プラントサービス
- 導入製品/サービス…
- DataSpider Servista
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中部電力グループの一員としてプラント事業を担う株式会社中部プラントサービス。同社では、会計システムのクラウド化を機にシステム間連携の仕組みを見直し、新たなデータ連携基盤として、DataSpider Servista (以下、DataSpider)を採用しました。従来は、委託先企業に任せていた各業務システムのデータ連携をDtataSpiderで内製化したことにより、柔軟性と拡張性が生まれ、開発や運用工数の削減も実現しています。 |
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「以前は、1ヵ月掛けて作っていた1つの処理が、開発やテストを含め、わずか2日でリリースできたときには、改めてDataSpiderを利用した内製化のメリットを実感しました」
株式会社中部プラントサービス IT・広報部
主務 森 圭市 氏
課題/背景
- 会計システムの最新パッケージの採用とクラウド化を計画
- 関連システムとのデータ連携は、中継サーバを経由し、柔軟な変更が難しいシステム
- データ連携に必要な開発を外部に委託し、迅速な対応が困難
対策
- システム間の独立性が高く、データの疎結合が可能で汎用的なデータ連携ツールに着目
- アダプタの種類が豊富で操作性が高く、開発経験の無い社員でも内製化できるツールとしてDataSpiderの導入を検討
- JP1のサポートで社内の高い評価があったアシストから、DataSpiderの導入を決定
効果
- 会計システムと認証基盤や工事管理など、基幹システムのデータを内製化でシンプルに連携
- データの種類に依存せず、他のシステムでも活用できるデータ連携基盤を整備
- 1ヵ月は掛かっていた開発が、わずか2日で完了できたなど、開発生産性を大幅に向上
システム概要
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会計システムのクラウド化で顕在化したシステム間連携の課題
中部プラントサービスは、中部電力グループの一員として、火力・原子力・バイオマス発電所や石油・化学プラント、環境クリーンセンターなど大規模プラント設備の設計・建設・メンテナンスを主な事業としています。2022年10月に運転を開始した多気第二バイオパワーを通じたカーボンニュートラルの実現など、新たな技術にも取り組んでいます。
同社では、独自の技術力と競争力を磨いていくための”攻めのIT”を推進しており、業務の効率化を図りながら、現場支援につながるバックオフィスのデジタル化に取り組んでいます。従来は、スクラッチ開発だった業務システムのパッケージ活用やクラウドの利活用を進めているのもその一例です。
スクラッチ開発のシステムで長年運用してきた会計システムを最新パッケージに移行したのは、数年前のことです。その基盤更改先としてクラウドを検討したのは、自然なことでした。ところが、パッケージやクラウドなど多種多様なデータソースに対応したデータ連携を検討する必要がありました。中部プラントサービス IT・広報部 主務の森 圭市 氏は、当時の状況を次のように語ります。
森氏
従来のデータ連携は、社内システムでデータのハブ的な役割を担う中継サーバに一旦データを集め、システム間を密結合させる設計で、クラウド化する会計システムと連携するには不向きなものでした。また、開発を委託先企業に頼っており、迅速な対応は難しいのが常でした。そこで、汎用的なツールを用いてシステム同士の依存度を下げながら、改修作業も内製化できる環境に移行したいと考えました。
今後、業務パッケージやSaaSの導入を更に進めるに伴い、既存のやり方では、データ連携のプログラムが、これまで以上に複雑となることを特に懸念していました。また、コスト削減、運用負荷を下げる狙いから、自分たちで作れるものは、できるだけ内製化を目指したいという思いもありました。
豊富なデータ接続性と、内製化に向けた操作性とサポート
システム同士をつなぐ方法として、操作性の良いデータ連携ツールであれば要件を満たして内製化ができると考えました。選定時に重視した機能の1つには、多様なデータと接続できることがあります。
森氏
将来どのようなシステムと連携が必要になるのかは不透明で、データ連携ができないためにシステムが選択できないという事態は避けたい思いがありました。DataSpiderは、クラウド連携やデータベースの移行も含め、我々に必要な機能が網羅されており、アダプタの種類も豊富に用意されているなど、拡張性に優れていることを評価しました。
内製化の視点では、開発がノンプログラミングで行えること、処理が可視化できることが重要でした。
森氏
導入前には、開発ベンダーにも足を運び、実機での試用やアシストによる勉強会にも参加したりしました。DataSpiderは、データ連携の処理がGUIで行え、フローもビジュアルに表現されるため、保守メンテナンスの観点でも属人化を防ぐことができ、自分たちで開発、運用できると最終的に判断しました。
Dataspiderの展開には、操作教育だけでなく、システム開発基準を策定し、開発ルールの明確化が必要と考えていました。各処理は、ジョブ管理ツールのJP1から呼び出し、エラー処理も社内標準に準じる計画を立て、これを実現するためにも充実したサポートが不可欠と判断しました。
森氏
内製化前提のツール選定では、信頼のあるパートナーに支援をお願いしたいという思いがありました。長年利用しているJP1のサポートや支援が社内で高く評価されているアシストなら、今回の技術支援も期待でき、サポート窓口の一本化にもなると考え、DataSpiderの導入を決めた時点で、ベンダーとしては、実はアシストの一択でした。
柔軟で高い開発効率のデータ連携基盤が内製化を推進
DataSpiderは、会計システムと関連業務システムとの連携はもちろんですが、同タイミングで認証基盤のActive Directoryとのデータの連携も行っています。
森氏
以前は、データベースを中心にデータのやり取りが行われていましたが、現在は、DataSpiderがシステムのハブとなって、目的のデータを効率的にやり取りできるようになっています。この環境整備により、データベースの種類や環境によることなく、我々に必要なパッケージが柔軟に選択できるようになりました。
内製化したことのメリットは顕著で、開発、運用の両面でその効果が出ていると言います。
森氏
DataSpiderで処理を内製化したことによって、処理が可視化されて内容が明確になりました。業務ロジックが分かれば、プログラムを書くことなく、開発作業やテスト実行が、その場で行うことができるため、開発工期の短縮が図れています。あるシステムでは、以前は、1ヵ月掛けて作っていた1つの処理が、プログラム開発経験の無い社員でも開発やテストを含め、わずか2日でリリースできたときには、改めてDataSpiderを利用した内製化のメリットを実感しました。
また、ドキュメントの作成も、以前は、Excelで仕様書を作成して委託先に渡していましたが、現在は、その作成工数が不要となり、DataSpiderの設定を出力すれば、容易に他のメンバーに仕様を共有できます。煩雑であった連携処理をシンプルに行うことができるようになり、エラーが発生した場合でも、エラーの原因の特定やシステムの復旧も迅速に対応できるようになりました。他にも、数万件の処理が数秒で処理できるなど、性能面での効果を得ています。
森氏
アシストには、勉強会の開催やルール作りに役立つテンプレート提供など、DataSpiderの理解や現場に展開する際の手厚い支援をしていただいたことに感謝しています。また、導入当初は、サポートに頼ることも少なくありませんでしたが、インプットとアウトプットさえ表現できれば、遅くとも翌日には回答していただき、大変助かりました。アシストの支援がなければ、計画通りに前に進めることは無理だったと思っています。
拡張を続けるDataSpiderの活用
現在、DataSpiderは、タレント・マネジメントサービスや資産管理のための台帳管理サービスなど、SaaSサービスとのWebAPIの連携でも活用しており、今後も利用は更に広がることが予定されています。
オンプレミスのシステムでは、現在も中継サーバを経由したデータ連携が残っている状態ですが、将来的には無くして、新規システムを含め、全てのデータ連携をDataSpiderに移行したいと考えています。
森氏
スクラッチで開発した工事管理や資材購買といった基幹システムの刷新を現在計画しており、パッケージの活用を検討しています。そのデータ連携の要としても、DataSpiderを活用していきます。
Dataspiderをデータ連携処理の主軸として、システム相互の依存関係を低減させることで、各システムのデータ連携での障害影響を最小化した、システム間の “密結合”から“疎結合”への転換は、今後も続きます。
- ※本事例は取材時の内容に基づくものです。
- ※製品内容は、予告なく変更される場合があります。
- ※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
お客様情報
※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。
会社名 | 株式会社中部プラントサービス |
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本社 | 名古屋市熱田区五本松町11番22号 |
創立 | 1961年11月15日 |
資本金 | 2億4,000万円 |
従業員数 | 1,518名(2022年4月1日現在) |
URL | https://home.chubuplant.co.jp/company/ |
取材日 | 2022年11月 |
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