業務パッケージのクラウドサービス提供。課題のブラウザ対応を3ヵ月で実現。リリースから半年で10社の新規獲得!
株式会社アール・アンド・エー・シー
- 導入製品/サービス…
- Ericom
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入金消込・債権管理システムの「Victory ONE」を販売する株式会社アール・アンド・エー・シーでは、販売開始から10年を経て分野トップの座を獲得し、さらに顧客層を広げていました。近年のクラウドサービスニーズの高まりを受け、Victory ONEのクラウドサービスを開始。課題だったブラウザ対応をEricom AccessNow(以下、AccessNow)
によって3ヵ月で実現し、サービス開始から半年で10社の新規顧客を獲得しました。 |
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導入のポイント
1.C/Sシステムのクラウドサービス提供で顧客環境の変更とサービスコストが課題に
2.AccessNowでC/Sシステム側に極力手を入れずにブラウザ対応&新クラウドサービス提供
3.新クラウドサービスは大好評。オンプレミス版に変わる提案の柱に
課題
- C/SシステムのVictory ONEをクラウドサービス提供開始したものの、RDP(リモート・デスクトップ・プロトコル)通信によるリモートアクセスでは顧客側のセキュリティ要件を満たせない、サービスコストが増大する、などの理由で本格展開できていなかった
対策
- AccessNowを検証し、最小限のシステム変更でVictory ONEのブラウザ対応が可能であることを確認。検証開始から3ヵ月でクラウドサービスのブラウザ対応版をリリース
効果
- オンプレミス版の数ヵ月から、最小1週間まで大幅に削減でき、働き方改革と生産性向上を実現。サービス開始から数か月で10社のブラウザ対応版を利用した新規顧客を獲得
システム概要
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手作業の入金消込を自動化するVictory ONE
2004年に、業務システムの導入コンサルティングを主な事業として設立された株式会社アール・アンド・エー・シー(以下、R&AC)。ある企業グループの決算早期化プロジェクトに携わった際、経理担当者が手作業で行っていた入金消込作業を効率化できないかと考え、解決策を探しました。しかし当時は、入金消込に特化し顧客の要望に叶うパッケージがあまり存在しませんでした。そこにチャンスを見出して開発したのが自動入金消込システムの「Victory ONE」です。
働き方改革やAIという文脈でRPAが脚光を浴びていますが、Victory ONEもRPAと同様の効果を得ることができます。売掛金明細と入金明細を読み込ませ、自動マッチングさせれば、80%~90%の明細が自動的に消し込まれます。これまで人手で10時間かけて行っていた作業が1時間~2時間に削減されるのです。
C/Sシステムのクラウドサービス化で生じた技術課題
入金自動消込に特化したVictory ONEは豊富な機能と使い勝手が支持され、販売開始から約10年で、首都圏の大手企業を中心に約200社の顧客を獲得しました。その多くはオンプレミスにシステムを構築し、個別の要望に合わせてカスタマイズも実施してきましたが、ここ数年で「クラウドサービス版はありませんか?」と聞かれることが増えるようになり、2016年にはAWS上でVictory ONEを構築し、V-ONEクラウドをリリースしました。しかし、サービス設計に携わった、システム開発部 システム管理課 マネージャー 西郡氏は技術的な課題を抱えていたと言います。
西郡 氏 |
西郡氏
顧客側のファイアウォールにV-ONEクラウドのデスクトップをリモートから操作するためのRDP通信用のポートを空けることがセキュリティ上難しいというのが最も大きな問題でした。
システムを利用するのは主に経理部ですが、ネットワーク機器の設定変更は情報システム部の説得が必要です。代替策としてSSL-VPNを使ってRDP通信を443番ポートに集約したり、RDPをSSLに変換するゲートウェイを使うことも可能ですが、サービス側にSSL-VPNやゲートウェイのサーバを用意するコストや設定の手間が掛かり、端末にもクライアントのインストールや設定が必要になるため、根本的な解決策が必要でした。
課題にフィットしたAccessNow、検証から3ヵ月で新サービスを開始
Victory ONEをWebアプリに作り変えるには膨大な時間とコストを要します。そこで、今のままのVictory ONEをブラウザから動かす方法を探したところ、アシストの取り扱うEricom AccessNow(以下、AccessNow)を見つけました。AccessNowはRDP通信をHTML5に変換するゲートウェイとして動作し、ブラウザからWindowsのデスクトップやアプリケーションを利用可能にする製品です。
西郡氏は早速評価版で検証を開始しました。
西郡氏
Victory ONEのクライアントが入っている環境にAccessNowをインストールし、別端末のブラウザからアクセスすると、ブラウザの中にリモートのデスクトップ画面が表示されていました。RDPと同様にブラウザの中のVictory ONEを操作でき、画面レスポンスは普段デモに使っている環境よりも速いと感じました。これはいけると判断し、AccessNowを採用しようと萩原に提案しました。
萩原 氏 |
取締役 兼 コンサルティング営業部 部長 萩原氏はデモを見たときの驚きをこう語ります。
萩原氏
見慣れたVictory ONEの画面が急にブラウザの中で動くようになっていたので、いったい何が起きたんだ?と驚きました。すぐにAccessNowの採用にゴーサインを出しました。
その後サービス化にあたって必要なカスタマイズやセキュリティ強化の設定が施され、2017年3月、「V-ONEクラウドES」(以下、ES)としてサービス提供を開始しました。評価版をダウンロードしてからわずか3ヵ月後のことでした。
新サービスは大反響、社員の働き方まで変革
広報や営業に携わる、コンサルティング営業部 森野氏はこう語ります。
森野 氏 |
森野氏
ESは8月末時点で既に10社の顧客を獲得しています。当初はESが加わったとしてもクラウド版はあくまで第二の選択肢であって、オンプレミス導入が主流であり続けるだろうと考えていたのですが、想像以上の反響に驚いています。今のユーザーにとってはクラウドが主流になっている現状を受け止め、今後はESを提案の柱とすることを検討しています。
今までの営業プロセスでは、オンプレミス型の価格帯や提案上、受注までのリードタイムがどうしても数か月はかかっていました。一方、ESはクラウド型のため、お引き合いから理論上は1週間でサービス提供を開始できます。AccessNowの導入効果について萩原氏はこう語ります。
萩原氏
つい先日、展示会でESをご紹介したお客様から、なんと1週間後にご注文を頂けたのです。今までの営業の仕方ではあり得なかったことです。今後はESによって創出された時間を使ってより多くの新規顧客獲得のための活動や、お客様が満足して末永く使っていただけるようにサポート品質強化や機能強化を行う活動に軸足をシフトしていけると思います。新たな選択肢の提供を目的に初めたESによって当社の働き方まで変わるとは嬉しい誤算です。
1つのプロジェクトのきっかけからVictory ONEが誕生して10年、分野トップの座に甘んじることなくクラウドサービスへと劇的な進化を遂げました。働き方改革を実現した同社のクラウドサービスがお客様の働き方を次々に変えていく、ワクワクするような次の10年が既に始まっています。
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本事例で採用された製品情報
本事例で採用された、クライアント仮想化製品「Ericom AccessNow」の関連資料を無料でダウンロードいただけます。
AccessNowの事例集をはじめ、Ericom製品の概要・機能・構成・事例などが網羅的に紹介された資料、3つの導入規模別にまとめた価格/システム構成資料、標的型攻撃対策「ダブルブラウザソリューション」の紹介資料など、多数ご用意しています。
貴社のご検討状況に合わせて、お気軽にお申し込みください。
本事例でご紹介したお客様情報
※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。
会社名 | 株式会社アール・アンド・エー・シー |
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概要 | 「100年以上継続成長するグローバルオンリーワン企業」を目指し、入金消込・債権管理業務に特化したシステムソリューション「Victory ONE」の販売とサポートを中核事業としています。「企業の業務改善及びIT戦略における、よきパートナーであること」をサービスの根幹とし、誠心誠意のサービスを提供しています。 |
本社 | 東京都千代田区東神田2-10-16 For Life Office東神田 |
設立 | 2004年11月 |
資本金 | 8,300万円 |
URL | https://www.r-ac.co.jp |
取材日 | 2017年9月 |
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