JP1が支える国内最大級のゴルフ総合ECサイト「GDO」
障害発生による機会損失を防ぐ堅牢なジョブ管理を実現
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
- 導入製品/サービス…
- JP1
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国内最大級のゴルフ総合サイト「GDO」を運営する株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインでは、ネットサービスの安定的な提供を下支えするジョブ管理基盤として長らくJP1 を利用しています。ジョブ作成のルール化と管理業務のアウトソースによって、運用管理業務に工数をかけずにクラウド環境上での安定稼働を実現しました。さらに、将来のマルチクラウド環境への移行にも耐え得る柔軟かつ堅牢なジョブ管理基盤を確立しています。 |
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導入のPOINT
1.ビジネスの根幹であるECサイトの安定稼働を担保する堅牢なジョブ管理基盤をJP1で実現
2.ジョブ運用のルール化とアウトソースの活用により、社内対応工数を1割程度に削減
3.マルチクラウドにも対応可能な可搬性の高いジョブ管理システムを構築
課題
- ネットサービスの安定稼働を担保できる堅牢なジョブ管理基盤が必要だった
- サービス開発に注力するため運用管理業務には人手をかけない方針だった
- 全社クラウド移行の方針に伴いジョブ管理もクラウド上で稼働させる必要があった
対策
- 安定性と使い勝手に定評がある統合システム運用管理ソフトウェア JP1を導入
- 機能及び、実績豊富なJP1で、ジョブ運用のルール化を徹底し、運用管理業務をアウトソース
- オンプレミス環境で運用していたJP1をそのままクラウドへ移行
効果
- 堅牢なジョブ管理基盤の実現で、障害による機会損失の発生がほぼゼロに
- 運用管理業務の大幅な省力化により、サービス開発に注力するリソース・時間を確保
- 複数のクラウドをまたぐ「マルチクラウド」にも対応可能なジョブ管理基盤を構築
システム概要
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2011年以来GDOのサービス/システムをトラブルなく支え続けている「JP1」
会員数382万人(2019年4月末現在)を誇る国内最大級のゴルフ総合サイト「GDO」を運営する株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)。Webサイトを通じたメディアビジネスやゴルフ場予約サービスのほか、近年では中古ゴルフ用具ショップなど、ネットだけでなくリアル店舗を通じたビジネスにも進出しています。
先進技術を積極的に取り入れ、絶えずサービスを進化させ続けてきたGDOは、国内における代表的な大型ECサイトの一つとして、ネット業界において常にベンチマークとされてきました。しかし、サービスの先進的なイメージとは裏腹に、システムのIT基盤には歴史のある“枯れた”技術も多く採用しています。統合システム運用管理 JP1もその一つです。
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同社は2011年以来、ほぼ全ての業務システムに関わるバッチジョブのスケジューリングや監視にJP1を利用してきました。JP1の採用・導入の経緯について、同社 システムマネジメント室 シニアプロダクトマネージャー 種村和豊氏は次のように述べます。 |
IT基盤運用の省力化を実現、ポイントはジョブ作成と運用の「ルール化」
口コミや予約サービスのデータ連携など、全てのシステム間連携のバッチ処理にJP1を利用している同社は、属人化を排除するためにジョブ作成から監視までを定型化していると言います。
種村氏
弊社では、「システム連携1つにつき1ジョブ作成」というジョブ作成における基本ルールがあります。サービスのアップデートのたびにジョブ数が増えていきますが、システム間の密結合を回避しジョブを可視化することで、システム間連携の統制だけでなく監査基準もクリアしています。また、イレギュラー処理やエラー監視などの管理についても、手動リカバリーを極力なくすため、作業を定型化して誰でも対応できるようにしています。
高いシェア率と操作性の良さで広く知られるJP1でのジョブ運用業務は外部に委託しやすく、また同社の作業内容も定型化していることから、委託費を大幅に抑えられていると言います。同社 システムマネジメント室 添川真氏は、ジョブの監視・運用体制について次のように話します。 |
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将来的な「マルチクラウド」環境のジョブ管理も可搬性の高いJP1で実現予定
2016年に社内システムを全面的にパブリッククラウド環境に移行した同社は、JP1もオンプレミスでの構成を維持したまま、「リフト&シフト」でAmazon Web Services(以下、AWS)に移行させました。
種村氏
移行当時、クラウドベンダーが提供するジョブ管理サービスやPaaSサービスの利用も検討してみたのですが、JP1と同等の機能や使い勝手を備えたものはありませんでした。そのためJP1の継続利用を決定しましたが、AWSへの移行時にトラブルはなく、現在約500~600あるジョブも日々安定的に稼働しています。
また現在、大半のシステムはAWS上で稼働していますが、同社のERPパッケージはMicrosoft Azureで稼働しており、一部のデータ分析処理はGoogle Cloud Platformを利用しています。そのため、複数のクラウドサービスをまたいだシステム間連携ジョブも存在しますが、これら全てを問題なくJP1で管理できていると言います。
添川氏
JP1のジョブ管理マネージャーはAWS上で動いていますが、そこからMicrosoft Azure上のジョブもきちんと管理できています。今後は、適材適所で異なるクラウドサービスを利用する「マルチクラウド」を実現していく予定ですが、その際もベンダーロックインされない可搬性の高いジョブ管理基盤としてJP1を使い続ける予定です。
アシストのJP1サポートサービスの魅力は「付加価値」にあり
なお同社は2018年より、アシストが提供するJP1サポートサービスを利用しています。アシストを採用した理由について、種村氏は「サポートの付加価値」を挙げます。
種村氏
社内にJP1の技術ノウハウは蓄積されていますし、JP1自体も安定稼働しているため、弊社から問い合わせる機会は実際にはほとんどありません。そのため、サポートサービスには問い合わせ対応だけでなく、それ以外の「付加価値」を求めていました。その点アシストのサポートサービスには、きめ細かな情報提供やユーザ会などの魅力がありました。
事実、新バージョンや新機能に関する最新情報や、OSのサポート情報などの提供、またアシストが運営する「JP1ユーザ会」を通じた他社ユーザとの交流など、他社にはない様々なサービスを存分に活用できていると言います。
添川氏
JP1ユーザ会では他社の方々と意見交換ができ、とても勉強になっています。社内のメンバーからも「ぜひ自分も参加してみたい」という声が挙がっており、今後も情報収集のため継続して参加したいと思っています。また最新バージョン「JP1 V12」では、かなり機能が進化していると聞いているので、バージョンアップも行いたいですね。その際には、アシストの手厚いサポートに期待したいと思います。
- ※ JP1/AJS3はJP1/Automatic Job Management System 3の略称です。
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本事例で採用された製品情報
これ1つで概要がわかる紹介資料のほか、他社ジョブ管理製品からJP1への移行事例集、JP1が選ばれる4つの理由、ライセンス体系や見積りのコツが分かる資料など、 JP1について詳しく理解ができる資料を多数ご用意しています。貴社の検討状況に合わせてお気軽にお申し込みください。
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本事例でご紹介したお客様情報
※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。
会社名 | 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン |
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概要 | 国内最大級のゴルフ総合サイト「GDO」の運営を通じてゴルフ場予約、ゴルフショップ、ゴルフニュース、スコアアップ、コミュニティなど、ゴルフに関わるサービスを総合的に展開しています。「ゴルフで世界をつなぐ」というミッションの下、お客様のゴルフライフをより楽しく豊かにすることを目指しています。 |
本社 | 東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア8階 |
設立 | 2000年5月1日 |
資本金 | 1,458百万円(2017年12月末現在) |
従業員(連結) | 1,046名(2018年12月末現在) ※臨時従業員数含む |
URL | https://company.golfdigest.co.jp/ |
取材日 | 2019年6月 |
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