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トヨタモビリティ東京グループのシステムを支えるODA
- 効率的な運用、高い性能、コスト削減に貢献

株式会社トヨテック

導入製品/サービス…
Oracle Database Appliance  PISO  

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株式会社トヨテック
 システム開発部 ITインフラ室 基盤管理グループ
  グループ長 課長 西山 宏樹 氏(写真右)
      担当課長 三村 雄一 氏(写真左)

東京地区のトヨタ自動車販売店のシステム業務を一手に担う株式会社トヨテック。同社が運用する業務システム群のデータベース基盤に採用されているのが、高い集約率で運用の効率化とコスト削減を両立するOracle Database Appliance (以下、ODA)です。暗号化やデータベース監査製品PISO の実装により、セキュリティも強化。高い処理性能と堅牢で安全なシステムをデータベース運用の側面から支えています。

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「ODAにOracle Database環境を集約したことで、データベースの集中管理やライセンスのコスト削減、さらにデータベースの性能向上も実現できました」

課題/背景

  • ミッション・クリティカルな業務を含む多くのシステムで、Oracle Databaseを利用
  • システムごとに導入したOracle Databaseのライセンス費用が増大
  • システムごとにデータベースを管理、管理者もそれぞれで効率的な運用ではなかった
  • 特にミッション・クリティカルなシステムでは、性能向上やセキュリティ強化が求められた

対策

  • ハードウェアとソフトウェアが一体で、Oracle Databaseに最適化されたODAを導入
  • 散在する複数のOracle Database環境を集約し、運用とコストを最適化
  • リプレース時には、アシストが提供するセキュリティ製品や運用支援サービスを採用

効果

  • Oracle Databaseのライセンス費用の最適化を実現
  • データベースの一元化によりサーバー管理、データベース管理の運用工数を大幅に削減。処理性能や可用性も向上
  • セキュリティ対策を強化したことにより、一層グループで安心して使えるデータベース基盤に成長
  • 経年でのリプレースではODAを後継モデルにしたことで、さらに高い処理性能とデータベースが集約しやすい環境を確保



システム概要



トヨタモビリティ東京グループのシステムを支えるOracle Database


トヨタ自動車の東京地区での販売店や物流業務を担当するトヨタモビリティ東京グループ、株式会社トヨテック(以下、トヨテック)は、グループの情報戦略パートナー企業として、グループ企業向けシステムの構築や運用などを行い、トヨタ自動車の販売力をシステム面から支援しています。

同社では、基幹システムを始め、多くのシステムでOracle Databaseを利用していますが、システム開発部 ITインフラ室 基盤管理グループ長の西山宏樹氏によると、かつては増え続けるデータベースサーバーの運用に課題を抱えていたと言います。

西山氏  トヨタ自動車から提供されるシステムもありますが、それだけでは不足する業務システムや機能もあり、ユーザーからのリクエストに応じ、システムが増えていったという経緯があります。システムごとにサーバーを立て、Oracle Databaseを構築していましたので、OSもバージョンも様々で運用も手間が掛かっていました。また、その都度サーバーとライセンスを調達するコスト面での課題意識がありました。

そこで、Oracle Databaseの環境を集約し、運用効率を高め、コストを削減できる方法がないかを検討した結果、着目したのが、アシストの提案する「Oracle Database Appliance(ODA)」でした。


システムごとに個別で運用していたOracle DatabaseをODAに集約


同社が最初にODAを導入したのは、2014年のことです。それまで利用していた業務システムサーバーの更新時期を迎えることがきっかけでした。既存の運用方式の踏襲も含め、様々な方式を比較検討した結果、最終的に採用した理由について、基盤管理を担当する三村雄一氏は、次のように述べます。

三村氏  各システムのOracle DatabaseをODAに統合すれば、サーバーの集約となり、ライセンスもODA用だけ維持すれば良くなるので、サーバーとライセンスのコストを大幅に削減できます。また、それまでシステムごとにOracle Databaseの管理者を置いていましたが、統合すれば、一カ所で集中管理できるようになるので、運用も効率的になります。さらに、大容量のメモリが搭載されているので、データベースの性能向上が期待できるのも採用の決め手の一つでした。

移行したことで、管理サーバーの削減、単一OS、データベースのバージョン統一に加え、Oracle Enterprise Managerが、統合した全てのインスタンスで利用できるようになり、データベースの管理工数を大幅に削減しました。また、同じく基盤管理を担当する金田武氏によると、データベースの性能に関しても、明らかな向上が見られたと言います。

金田氏  個別の環境からOracle Databaseに最適化されたODAに集約したことで、複数のデータベースが稼働しているにも関わらず、処理性能は明らかに向上しています。例えば、以前の環境では、始業時間になっても、夜間バッチが完了しないことが度々ありましたが、移行後は一切無くなりました。安定して高速化したことで、データベース管理担当者として助かっています。


運用効率、コスト、性能を評価し次世代もODAを採用。セキュリティ対策も強化


効果的に活用していたODAもサポート期限から、2021年には次期基盤へと移行します。同社で、クラウドへの移行も視野に入れつつ検討を進めた結果、次期基盤として採用されたのが、ODAの後継モデルでした。

三村氏  クラウド化する場合、アプリケーションサーバーを含め、システム全体を移行したいと考えていましたが、対象のシステム数も多く、Oracle Cloudを利用してもコスト的に見合わないというのが、当時の試算結果でした。オンプレミスを継続するのであれば、運用効率や性能面での満足度も高く、コストも最適化できるODAの選択に迷いはありませんでした。また、この機会にアシストの協力を仰ぎながら、セキュリティ対策やデータベース運用方式の強化を図ることにしました。

セキュリティ対策では、情報漏洩防止やサイバー攻撃に対応するため、暗号化を実装し、データベース監査製品「PISO」を導入。セキュリティ・アラートは、従来から実装している稼働監視のJP1の統合コンソールに通知される仕組みにしています。また、ハードウェアのアラートは、アシストにリモート通知が飛びますが、アシストのサポートセンターと迅速な問題解決を目的としたログの自動アップロードサービスも今回導入しました。


アシストの支援サービスで、より安全かつ堅牢なデータベース運用を実現


ODAには、データベースを段階的に追加できることで、採用の時点だけではないコストの適正化と運用効率向上の効果があったと、三村氏は言います。

三村氏  現在は、基幹および業務系、工場・配送、外部接続の三つのカテゴリーで9つのデータベースを統合しています。リプレース後は、従来以上にストレージのキャパシティと性能が向上し、データベースの集約が一層しやすくなりました。今後もアプリケーションの改修などのきっかけを見て、ODAへの集約をさらに進めていきたいと考えています。

同社の抱えるシステムは様々で、トヨタ自動車の基幹システムと連携し販売店業務に必要であったりと、どれも可用性が重要なシステムです。これまで数多くのシステムを統合してきましたが、障害の発生も無く、現在も安定稼働しています。

金田氏  例えば、工場関連システムのデータベースもあるので、万が一、ODAが止まったら工場も稼働ができません。だからこそ、可用性は万全を期す必要があります。障害があった場合、迅速な対応が必要ですので、アシストのサポート体制が強化され、データベースとODAの両面で支援していただけるのは大変助かります。自社の運用面でいくと、今後さらに活用していく上で、管理ツールがよりユーザーフレンドリーになると嬉しいです。アシストのサポート体制と併せて、メーカーへの拡張要求なども大いに期待したいと思います。

今後もトヨテックが運用するシステムのデータベース基盤として、安定稼働を続け、さらなる向上を進めていきます。


取材協力

株式会社トヨテック
 システム開発部 ITインフラ室 基盤管理グループ
  グループ長 課長 西山 宏樹 氏
      担当課長 金田 武 氏
      担当課長 三村 雄一 氏




  • 本事例は取材時の内容に基づくものです。
  • 製品内容は、予告なく変更される場合があります。
  • 記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

お客様情報

※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。

会社名 株式会社トヨテック
本社 東京都港区芝浦4-8-3
設立 1981年6月8日
URL https://www.toyotec-jp.com/
資本金 2,000万円(2023年6月現在)
従業員数 124名(2023年6月現在)
取材日 2023年9月

関連製品/サービス

Oracle Database Appliance

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