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EAI/ETL技術者のブログ>DataSpiderの開発環境は絶対にあった方が良い!- 開発環境のすゝめ

2020.09.01

DataSpiderの開発環境は絶対にあった方が良い!- 開発環境のすゝめ

DataSpiderをご検討中のお客様から、製品の構成に関するご相談をよくいただきます。
中でも圧倒的に多いのが「開発環境を用意するべきか」というご質問です。

結論から申しますと「開発環境は絶対にあったほうがいい!!」この一言に尽きるわけなのですが、
その理由について本記事では解説していきたいと思います。


<目次>

そもそも開発環境とは?(一般的なお話)
DataSpiderに開発環境が必要な理由
複数環境を構築する際の考慮点
まとめ

そもそも開発環境とは

一般的に、「開発環境」とは文字通りシステムの開発や、テストを行う専用の環境のことを言います。
それに対し、開発環境で開発した資産をデプロイして実際に活用するのが「本番環境」と呼ばれます。

開発環境は場合によって、ステージング(検証)、UAT(受け入れテスト)など、さらに細かく別れて
いる場合もありますが、本記事では大まかな括りで「開発環境」として表現させていただきます。

IT統制の面では、運用環境と開発環境が分離されているということは非常に重要な観点となります。

環境分離がされていない場合には、内部仕様も理解しているアプリケーション開発者が運用環境を触れてしまうことでデータの不正改ざんが起こる...なんていうケースも想定されるわけです。
※する、しないの問題ではなく、出来てしまう環境か否かが重要です。

上記のような背景から、大規模なシステムでは開発環境がないことはありえないのですが、
利用者が少ない、規模が小さいなどの理由でしばしば省かれがちになるのが開発環境なわけで...

DataSpiderを安定的に利用していただくために、なぜ開発環境が必要なのかその理由を続いて解説していきます。


DataSpiderに開発環境が必要な理由

開発環境が必要な理由は、大きく4つあります。

1.本番環境で意図しない処理実行を防ぐ
2.開発と本番でリソース競合を発生させない
3.効率的な資産管理が可能に
4.柔軟なバージョンアップ計画が可能に


1.本番環境で意図しない処理実行を防ぐ

DataSpiderをご存知の方は、「おや?」と思ったかもしれません。
なぜなら、DataSpiderには「種別」という概念があり、実行時に種別を切り替えて動的に接続先を切り分ける機能が存在するためです。

種別機能により複数環境を1台のDataSpider環境でまかなえるようになってはいますが、
それでもなお、開発環境を勧めるのは、

「オペレーションミスによる誤った処理実行」

が起きる可能性が否定できないためです。


開発画面上で実行時に特定種別が指定されている際に、
「デフォルト以外の種別で実行する際には確認ダイアログを表示」
という機能は存在します。
しかし、このチェックは誰でも外すことが出来てしまいます。

裏を返すと、
「オペレーションミスによる誤った処理実行が行えてしまう」
ということになります。


2.開発と本番でリソース競合を発生させない

DataSpiderには実行時に種別を切り替えて動的に接続先を切り分ける機能がありますが、種別に応じて処理の優先度を指定したり、マシンリソースを切り分ける機能は実装されていません。

そのため、例えば開発時のテスト処理で開発者が誤って大量データを処理するスクリプトを実行してしまうと、本番運用に影響を及ぼす自体に発展しかねません。



3.効率的な資産管理が可能に

1環境で運用している場合、長期間運用していくにつれて、

 ・どの資産が本番運用中なのか?
 ・どの資産が開発中なのか?
 ・どれが不要な資産なのか?

というのが管理しづらくなってしまいます。

1名だけで運用している場合は、処理の全容が把握出来ているため、そのようなことにはなりにくいかもしれませんが、複数人で運用する場合、本番運用中の環境で、資産を削除する等の操作を行うのは関係者への確認も大変ですし、慎重に対応しなければなりません。


4.柔軟なバージョンアップ計画が可能に

「後続のバージョンで、新しい機能が追加されたのでバージョンアップをしたい!」

DataSpiderは随時機能アップデートがされていくのでそういったことが多々あります。

その時、1環境しかない場合、同じOSに複数のDataSpider Serverを構築することは出来ないため、一度アンインストールし、新規バージョンをインストール後に、資産をアップロードする…など、中々にリスキーな作業が必要となります。


環境が複数に分かれていれば、開発環境を先行してバージョンアップし、各種テストを実行してから本番環境でも切り替えを行うなど、より柔軟な計画立案が可能となります。


複数環境を構築する場合の考慮点

ここまで、複数環境を構築することのメリットについて言及してきましたが、構築にあたり検討する必要があることにも目を向けたいと思います。

1.追加コストが発生する
 DataSpider環境を複数用意する必要があるため、追加のライセンス費用が発生します。
 その他、インフラコスト等も追加で発生しますので考慮が必要です。

2.運用オペレーションの標準化が必須
 複数環境を想定したデプロイ等の運用オペレーションの確立と標準化が必要です。

1に関しては、開発環境を用意することのメリットと、コスト感を比較して検討いただく必要があります。

2に関しては、弊社で提供している「標準化支援」にてご支援が可能となっています。
標準化支援では、アシストがこれまで数多くのお客様のDataSpider導入を支援してきた実績から、運用オペレーションにとどまらず、開発時の命名規約など、DataSpiderをご利用いただく上で、必要な規約を貴社のご要望も踏まえた上でご検討いただけるようなカリキュラムとなっております。



まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はDataSpiderをフル活用する上での、開発環境の必要性について記事にしてみました。

その他にもデータ連携についてご相談ごとなどがありましたら、どうぞお気軽にアシストまでお問い合わせください。


執筆者 佐藤弘樹

佐藤 弘樹(さとう ひろき)
東日本技術本部 情報基盤技術統括部

2013年株式会社アシストに入社。
入社以来、一貫してETL、EAI製品の担当。現在「DMExpress」「DataSpider」の
フィールドエンジニアとして日々お客様の支援などを実施。

DataSpider DMExpress(DMX)

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