全国のDataSpiderユーザー様、メーカー、アシストの交流の場として、今年も「DataSpiderユーザー会」がオンラインで開催されました。
今年はメーカーセッション、アシストセッションの二部構成で、DataSpider利用ユーザー様へ技術情報を提供することを目的とした内容とさせていただきました。
今年も多数のDataSpiderユーザー様にご参加いただいた、ユーザー会の開催報告を二回に分けてお伝えします!
本記事は第一弾となります。
▶【第一部】メーカーセッション
DataSpiderのメーカーであるセゾン情報システムズ社より、DataSpiderのロードマップと、現在の最新バージョン4.5での最新情報についてご紹介いただきました。
※DataSpider Servista Ver4での歩み(登壇資料より抜粋)
DataSpider Servista 4.5では、目立った機能追加ではありませんが、運用自動化に関わる部分が強化されています。
紹介されたDataSpider Servista 4.5の新機能
・CLI Consoleの機能強化による運用自動化
・ScriptRunner実行スクリプト停止要求
・ScriptRunnerのエラー取得
・SAPアダプタのサポートバージョンに SAP S/4HANA Cloudを追加
・DataSpider Studio for Webの機能拡充
・導入環境の最新バージョン対応
またDataSpider Servista 4.5Sp1の主な新機能としてSnowflakeアダプタを紹介いただきました。
次にセッション後半では、メーカーとアシストのQ&A形式のディスカッションを挟ませていただきました。
- 質問
セッション中にHULFT Squareのキーワードがありました。DataSpiderとのデータ連携との機能差は同じであるとのことでしたが、HULFT Squareの概要について教えてください。
- 回答
ファイル転送のHULFT、データ連携のDataSpider、マネージドサービスの3つが組み合わさったサービスとなります。基盤の運用構築などに手間をかけることなく、ファイル転送やデータ連携に着手できるようなサービスとなっています。
※画面に投影された資料を抜粋しています。
- 質問
HULFT SquareとDataSpiderとのデータ連携という観点では同じだと認識していますが、利用を検討する場合どういったすみ分けで考えればいいのでしょうか?
- 回答
まずHULFT SquareとDataSpiderの両方ともに、ETLとしての価値を持っています。
・DataSpiderは閉域網に導入することで、高セキュリティでのデータ連携を実現することができます。
・HULFT Squareは小さな規模でスタートし、利用拡大に合わせてスケールアウトを柔軟に行うことができます。
お客様のご利用の形態やセキュリティ要件に合わせて選択いただければ良いと考えています。
※画面に投影された資料を抜粋しています。
- 質問
HULFT SquareとDataSpiderの親和性という観点ではどういう使い方ができますか?
- 回答
未来的な構想になりますが、2製品の親和性を高めることを検討しています。
HULFT SquareではAPIマネジメント機能を持っています。オンプレミス環境にあるDataSpiderからRESTアダプタを使うことで連携することができます。
※画面に投影された資料を抜粋しています。
アシスト技術トピックセッション
アシストから役に立つ開発や運用に関わる情報の提供を目的に、約10分のセッションとしてまとめてみました。
・【1】聞いて得するDataSpiderバージョンアップのポイント
バージョンアップを行う際のポイントと資産の棚卸しに便利なコマンドの紹介
・【2】REST APIセッション
RESTアダプタ活用のヒントとなる情報を提供
・【3】DataSpiderの構成とライセンス
DataSpiderのライセンス構成についての基本情報とボリュームライセンスを紹介
・【4】DataSpider冗長化検討ポイント
冗長化構成検討時にDataSpiderの観点で検討が必要なポイントを紹介
・【5】HULFT & DataSpider コミュニティDMS Cubeのご案内
メーカーが運営しているDataSpiderユーザーのコミュニティを紹介
・【6】サポートの知見をつなぐFAQでぐるぐるまわる貢献サイクル
アシストサポートセンターのFAQの活用について
アシスト技術トピックセッションについては、第二弾ユーザー会開催報告のブログでご紹介させていただきましたので、ぜひご確認ください!
記事の埋め込み
製品単体での開催では3回目となるDataSpiderユーザー会はいかがでしたか。
役に立つ開発や運用に関わる情報提供を目的に実施させていただきました。
アシストとメーカーがQ&A形式で会話する姿は珍しく感じませんでしたでしょうか。我々はいつもこのような雰囲気でディスカッションし、より良い情報が提供できるよう対応しています。
ユーザー会後のアンケートへのご協力ありがとうございました。
嬉しいことに「新しい気づきや発見があった」とのご回答を半数以上の方にいただきました。
ほんの少しの情報でもお持ち帰りいただけたなら本当に嬉しいです!
お忙しい中、DataSpiderユーザー会2025へご参加くださいましてありがとうございました。次回も皆様のご参加をお待ちしております!!
執筆者情報:H
DX技術本部 DX技術統括部 DI技術部
2019年中途入社。BI製品のサポートから、2021年 DI製品のフィールド技術へ異動。
西日本地区のデータ連携製品のフィールドエンジニアとして、提案・技術支援を担当。