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クラウドにもオンプレにも効く! システム運用の “あるある” 課題を解決する3つの方法

2023.3.10

<執筆者> 奥田 将之 Okuda Masayuki

システム基盤技術本部
技術統括部 技術3部 課長

2002年にアシストに入社。
Oracleのサポート業務の後にフィールド技術となり、仮想化、ID管理、ログ管理、セキュリティなど様々な分野を担当。
現在はITサービスマネジメント分野と統合システム運用管理ソフト「JP1」を担当している。
プライベートな時間は、4人の子供達と楽しく過ごしている。

システム運用でよくある悩み


システムの運用・保守業務の範囲は広く、かつ、24時間365日動き続けることが求められるため、多くのコストがかかります。
そこで、クラウドサービスの活用でハードウェアの保守運用をなくし、コスト削減しようとする動きが活発になっています。

しかし、クラウドに移行したとしても、システム運用でよくある悩みは変わらないことが多いです。
例えば、以下のような悩みはどの企業でも “あるある” ではないでしょうか?

クラウドでもオンプレミスでも発生するシステム運用の悩み

・ドキュメントが整備されていない/更新されていない
・属人化が進み、一部の人に業務が集中している
・人が育たない
・自動化した仕組み自体が属人化している
・「運用でカバーする」部分が多く、運用の負荷が高い  など

これらの悩みは、昔からよく耳にしており、10年以上変わっていません。
ではなぜ、いつまでも同じ問題に悩まされているのでしょうか?


理由① 人に依存した非定型作業がある


インシデントの発生、サービス変更の要求などは、人が対応することが多いです。
ドキュメントを見ながら対応するとしても、人による判断/解釈が入る余地が多く、属人化してしまうことが多いです。


理由② 環境の変化がスピードアップしている


DXには圧倒的なスピードが求められるため、提供するサービスは、柔軟な変更、頻繁な改善が必要になります。
サービスの変更に伴い、システム運用・保守業務も変更する必要が出てくるでしょう。
柔軟さやスピードを求められる業務では、ベテランがアサインされることも多く、若手の育成を妨げることになります。
更に、スピードを重視するあまり、十分な検討時間がとれず、検討漏れや実装が間に合わない部分を「運用でカバーする」ことになり、運用の負荷が高くなることも考えられます。


理由③ 自動化の範囲が限定的である


定型業務は自動化していることが多いです。
しかし、範囲が限定的であったり、自動化の仕組み自体が属人化していたり、陳腐化していることもあるでしょう。



これら3つの理由から、問題を解決するには、できるだけあいまい性をなくし、自動化できるところは自動化し、誰もが同じレベルで作業できるようにする必要があることが分かります。


システム運用の “あるある” 課題を解決する3つの方法


先ほど挙げた課題を解決するにはどうすれば良いでしょうか?
ここでは、アシストがおすすめする3つの方法をご紹介します。


方法① 運用をコード化する


コード化とは、手順や設定などをプログラミングし、コンピュータで実行できる形にすることです。

オンプレもクラウドも、定型業務も非定型業務も、承認フローやチェックリストの運用で必要な項目も、全てコードで管理します。
「定常運用」「随時運用」「サービス管理」「システム変更」「セキュリティ運用」「IT資産管理」など、各シーンで使える運用シナリオを標準で装備すると良いでしょう。

コード化することで、 あいまい性の排除/変更箇所の視認性向上/各システム運用の統一 が可能です。
その結果、属人化が減り、バージョン管理や変更管理が容易になり、環境の変化にも柔軟に対応できるようになります。

「文書」による運用と「コード」による運用の違い

文書 コード
あいまい性 ・人の解釈が入る余地があり、あいまい性が残る ・コードによって明瞭化されており、あいまい性が排除される
視認性 ・変更箇所の見落とし/デグレードの恐れがある ・変更箇所の視認性が高まり、見落としがなくなる
運用の統一 ・複数システムを同時に対応することが困難である
・内容が重複していても、サーバごとに異なる手順書に記載する必要がある
・複数システムを同時に最新バージョンにできる
・内容が重複していれば、同じコードを利用できる

方法② 運用メンバーのスキルを共有する


提供しているサービスに必要なスキルを把握し、運用メンバーの誰がそのスキルをもっているのか、どれぐらいの経験値があるのかを共有します。
スキルや経験を共有しておけば、インシデント発生時に 適切なアサイン が可能になります。
さらに、組織として不足しているスキルを把握して、育成計画を立てることもできるでしょう。


方法③ 運用状況を可視化する


システムやサービスによっては、「ISOなどの規格に準拠しているか」の確認が必要なものもあります。
準拠状況を把握するには、各種エビデンスやログなどを確認する必要があります。

しかし、それらの情報が散在している環境では、確認にかかる工数が大きくなってしまいます。
そこで、 規格準拠状況を把握するためのエビデンスなどを統合管理し、可視化しておく と良いでしょう。
監査対応も効率的に実施できる上、改善も容易になります。



このような3つの方法で、属人化の排除や人材育成、運用負荷の削減に繋げることができます。


ユースケース


では、実際に「運用をコード化して属人化を改善する」ケースを考えてみましょう。
一例として、今後リリース予定の新サービス「JP1 Cloud Service/Operations Integration (以下、Ops I)※」 を活用する方法を見ていきます。

 ※JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)とは
  運用全体の最適化を実現するSaaS型統合運用プラットフォーム。運用の標準化、運用要員の共有化、運用の統制をとることが可能。


ケース


「仮想マシンを追加する」という作業依頼を受けた場合


これまでの作業工程(例)


1.作業依頼をもらう
2.作業を受け付ける
3.設定内容を確認する
4.どのようなパラメータを入力するか検討する
5.GUIやコマンドで操作する
6.実行結果を収集する
7.証跡を保管する


Ops I を使った工程(例)


1.サービス画面上で作業を受け付ける
2.サービス画面上でパラメータを入力/確認する ※入力するパラメータはコード化されており、柔軟に変更が可能
3.自動実行され、証跡も自動保管される



コード化されていることで、都度「人が考える」ことがなく、誰でも間違いなく作業をすることができます。

更に、Ops I を活用することで、
・作業がワークフローに自動登録されるため、作業漏れを防げる
・コードを意識することなく簡単な操作で作業ができる
・作業結果のチェックリストの記入なども含め、全てツール上で一連の作業として実施できる
・証跡が自動保管され、証跡の散在化を防げる
などのメリットもあります。

ここで挙げたケースはあくまで一例ですが、コード化やツールの活用で運用が簡単になります。
その結果、属人化を防ぐだけでなく、工数の削減や品質の向上が可能となるでしょう。
他にも、運用メンバーのスキルを共有したり、運用状況を可視化すれば、更に作業効率が上げることができるはずです。



さいごに


本コラムでは、クラウド環境の登場により複雑になる運用を、「運用のコード化」「運用メンバーのスキル共有」「運用状況の可視化」によって改善する方法をお伝えしました。
最後にご紹介した「JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)」はまだリリースされていませんが、リリースされた時には、折を見てご紹介できればと思います。
今回ご紹介した方法や新サービスを使って、運用業務の「めんどくさい」をなくし、スマートな運用を目指していきましょう。



参考


JP1 Cloud Serviceとは

JP1 Cloud Serviceとは

「JP1」のジョブ管理機能および統合管理機能をクラウドで提供する「JP1 Cloud Service」に関する情報です。
特長や概要図、ライセンスの考え方などを掲載中!

[ 注意 ]
本資料には「JP1 Cloud Service/Operations Integration」の情報は含まれていません。

IT部門向け情報提供サイト「 縁(ENISHI)」

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