- 取り組み紹介
マイスターハッカソンでつなげる技術の輪
アシストでは、「第4回 マイスターハッカソン」を開催しました。今回のテーマは「AIエージェントを利用した新たなビジネスやサービスの企画・開発」。 部門横断で集まった20名の技術者が、6つのチームに分かれ、仲間と協力しながら最新技術への理解を深めていきました。
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アシストでは社員のキャリア自律を支援する取り組みとして、職種ごとの「キャリア充実プログラム(以下、キャリ充)※」が始まっています。
キャリ充は、社員一人一人が中長期で目指したいキャリアを考え、それを基に必要な支援を検討・提供するプログラムです。しかし、社内にどのような仕事があり、どのような人がどんな風に働いているのかが分からなければ、次のキャリアを描きづらいという側面があります。それを補うために始まったのが、オープンキャンパスならぬ「オープンキャリアツアー(以下、キャリツー)」です。
今回は、キャリツー立ち上げの背景、キャリツーの様子、また参加者から寄せられているコメントや効果についてご紹介します。
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── 木村さんがキャリツーの発案者とお聞きしました。なぜキャリツーを立ち上げることになったのか、その背景を教えてください。
木村 貴史さん:
2022年に技術職向けのキャリ充が始まりましたが、実際にやってみて課題だと感じたのは、自分ができること(Can)は誰でも導き出せるのですが、5~10年後の「将来的にこうなりたい(Will)」が描きづらいのではないかという点でした。
アシストにはOracle Databaseをはじめ約70種類もの取扱製品があり、多くの技術者は製品技術部門に所属し、特定の製品や分野に精通したスペシャリスト(フィールドエンジニア/サポートエンジニア)としてお客様を支援しています。一方、製品や分野に依存せず、幅広い知見でお客様を支援する技術部門もあり、要件定義前の提案、製品の不足を補う開発、新技術の発掘と事業化など、スペシャリスト以外の多様なキャリアも開かれています。
ただ、知らない・未経験の領域は選択肢として認識されにくく、これが将来のキャリアを描きづらくする一因だと考えています。上司も経験がなければ適切な助言が難しく、期間限定のローテーション制度があっても、異動先の実態が見えない不安は残ります。
そこで、異動を伴わずに普段関わらない部門の業務を垣間見る「体験入学」型の取り組みとして「キャリツー」の立ち上げを提案しました。実務のミニ体験を通じて視野を広げ、将来像を具体化し、社員一人一人が自分らしいキャリアを思い描き、成長につなげてほしいという想いからです。
── 現在、技術職の方が所属する5部門(CX本部:新事業共創推進室・顧客支援部、ビジネスインフラ技術本部:クラウド技術統括部、DX技術本部:開発技術統括部・データイノベーションセンター)がキャリツーを開始しています。狙い通りの効果が出始めているのでしょうか?
木村 貴史さん:
「興味があったので体験コースに参加した」「キャリアの幅を広げるために、現業との兼務で4ヵ月間体験した」など、参加者の目的は様々です。一方、体験後のアンケート結果では「たった半日だったが、その部門の活動をイメージできた」「取り組む上での心構えや姿勢が印象に残った」といったコメントが多数寄せられ、業務をイメージできるだけでなく、そこで働く社員の姿勢や想いも伝わっているという点で、期待通りの効果が出ていると感じています。
また、「キャリツーで体験した他部門の活動内容や、そこで得られた視点・知見が自分や自部門の業務に生かせている」という声も挙がっています。キャリツーでの体験が自部門に生かされるということは、その部門の組織力を高めることにつながり、ひいては会社全体にも良い影響をもたらします。キャリツーは、個人と組織の双方にプラスの効果を生み出していると言えるのではないでしょうか。今後さらに多くの部門が、このような体験機会を提供できるようになることを期待しています。
ここからはキャリツーを実施している5技術部門(CX本部:新事業共創推進室・顧客支援部、ビジネスインフラ技術本部:クラウド技術統括部、DX技術本部:開発技術統括部・データイノベーションセンター)のキャリツー担当の方に、それぞれの部門のミッションとキャリツーの実施内容、参加者の声などをお伺いします。
部門のミッションに応じて業務内容や求められるスキルは異なりますが、アシストの技術職としてどのようなキャリア形成ができそうかを考えるヒントにしていただければ幸いです。
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── まずは新事業共創推進室(以下、NBC)のミッションを教えてください。
橋本 隆志さん:
アシストは設立以来、世界中から優れたソフトウェアを発掘し、活用支援を通じて多くのお客様企業を支援してきました。しかし、今や誰もがWebから情報を取得でき、グローバル企業では利用者が自ら発掘・契約して利用を開始するケースが増えています。アシストがお客様の役に立ち続けるためには、お客様の10歩先、20歩先を行き、良いソフトウェアをスピーディかつタイムリーにお届けしなければなりません。
あわせて、Oracle DatabaseやJP1のような多くのお客様に支持される次の「柱」となる製品の発掘・育成も不可欠です。お客様のニーズを先取りしアシストの未来もつくる。それが、NBCのミッションです。
── なぜNBCでキャリツーを開始したのでしょうか?
橋本 隆志さん:
現在、NBCは8名で、製品の発掘から、評価・検証、事業化検討、事業化が決まれば契約、社内外への情報発信までをワンストップで行っています。世界中のトレンド・製品から年間約1,000製品を調査し、取り扱いが決まるのは2~3件程度。先端技術の移り変わりは激しく、目利き力とスピードが命ですが、やることが多岐にわたり細かな仕事が多く、常に時間と人手が足りません。そのため、キャリツーでNBCの業務を知ってもらって活動に参加してもらいたい、というのが正直なところです(笑)。
また、NBCのミッションに共感してくれる社員をもっと増やしたいという強い想いもあります。海外を含む製品発掘の取り組み(例:日本未上陸の製品を紹介する「S.E.E.D.S」イベントの開催)を行っていますが、お客様のニーズ探索は営業部門、評価・検証は他技術部門など、多職種連携が欠かせません。社内の関心と共感を広げ、相談や協力の回路を増やすことで、活動のスピードと質を高めたいと考えています。
── NBCのキャリツーではどんなことを体験できますか?また、体験者のコメントがあれば教えてください。
橋本 隆志さん:
「半日ライト体験コース」(以下、半日体験)、「1期間がっつりコース」の2種類があり、今のところ半日体験への参加者が多数です。半日体験は時間が限られているので、事前にNBCの紹介動画を視聴してもらい、当日は参加者の質疑応答に注力しています。
半日体験の目玉は、「製品を発掘してみよう」コーナーです。NBCでは、日々発信される世界中の投資家向けニュース(主に英語)などから、お客様に役立ちそうな製品をピックアップしてデータベース化しています。半日体験では20分という短時間で、スタートアップ情報から「これは!」と思った製品をピックアップし、選定理由を発表してもらいます。AI自動翻訳も使いながら瞬時にお客様の役に立つか見極める「製品発掘体験」が、参加者に「これまでにない高揚感」をもたらしているようです。
その他にもアンケートでは、「柔軟な発想が必要だと感じた」「もっと視野を広げたい」「トレンドを追う習慣をつけたい」といった非常に前向きな反応が多数寄せられていますね。
── 最後にNBCキャリツーを未体験の方に橋本さんからぜひメッセージをお願いします。
橋本 隆志さん:
「NBCの場合は経験豊富なベテランじゃないと参加できないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。たった半日の参加でもこれまでと違う刺激や気付きが得られ、今後の自身のキャリア形成への大きなヒントを得られます。若手の方もぜひ積極的にご参加ください!
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── 顧客支援部のミッションについて教えてください。
新良 芳郎さん:
アシストのお客様の悩みや課題に対し、ITを通して長期的な視点で貢献することが顧客支援部のミッションです。アシストの取扱製品で解決できる場合は、お客様の課題を丁寧にヒアリングし、製品のスペシャリストである製品技術部門につなぎます。一方、取扱製品だけで解決することが難しい場合は、分野や製品の枠を越えた視点で「どう長期的にお客様に貢献できるか」を考え抜くことが求められます。
── 顧客支援部のキャリツーではどんなことが体験できますか?また参加者の反応などあれば教えてください。
新良 芳郎さん:
私たち顧客支援部メンバーは、お客様を担当する営業とチームを組んで活動しています。その基盤が「アカウントプラン」です。これは、中長期視点でのお客様への支援計画で、私たちはこのプランに基づき「お客様にどう貢献できるか」を日々話し合っています。
顧客支援部のキャリツーでは「1日集中体験コース」(以下、1日体験)と「1期間がっつり体験コース」の2種類を用意しています。1日体験では、アカウントプランの作成を体験後、顧客支援部メンバーと担当営業との打ち合わせに同席してもらいます。
特に、製品技術部門からの参加者に大きなインパクトを与えているのは、打ち合わせで共有されるお客様情報の深さとそのアイデアの幅です。製品技術部門の場合は、現場のお客様との製品に関する話題が中心になりますが、顧客支援部の場合は、お客様企業の中でも自社の今後の構想などを担う上位層の方とお話しする機会が多くなります。そのため、お客様の組織や組織ごとのミッション、稼働しているシステム、今後の予定などは基礎中の基礎情報であり、一見製品とはまったく関係のないお客様先のイベント情報に至るまで、あらゆる情報を担当営業と共有し、どういった切り口で貢献できるかを真剣に議論しています。
1日体験の最後には、顧客支援部メンバーが、実務や印象に残っているお客様とのエピソードなどを紹介します。例えば、お客様の事を深く知ってるからこそできた活動や、営業や他技術部門出身者がどうスキルセットを身に着けていったのか、といった話は参加者の大きなヒントになっているようです。
── キャリツー参加者に何か傾向などはありますか?またどのような気付きを得ていると感じますか?
新良 芳郎さん:
傾向としては、特定分野で複数製品を経験した方や分野に関する知見が深い方、管理職経験が長い方の参加が多いです。次のキャリアを考えるきっかけに加え、顧客支援部や新規事業共創推進室の設置といった会社方針を意識し、自部門のやり方を見直したいという意図も目立ちます。
気付きとしては、「製品の枠を越えるスキル」と「自分に足りないもの」を意識される方が多いようです。例えば、お客様企業の個々の組織やシステムではなくお客様全体をどれだけ把握できているか、他社の事例をどの部分に適合できるか、ニーズの把握に向け上層部に直接ヒアリングする機会を作れるか……。これらを営業と協力して埋めていかなければ、アシストが製品以外に貢献する余地を見い出しにくいと思います。
── 最後にこれからキャリツーに参加する方に向けて新良さんからメッセージをお願いします。
新良 芳郎さん:
顧客支援部はNBC同様にベテラン技術者向けと思われがちですが、若手の技術職にもぜひ見てほしい現場です。営業と技術が密に連携する様子を体感することで視座が上がり、現在の所属部門の案件にも確実に良い影響を与えること間違いなしです!
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── 開発技術統括部のミッションについて教えてください。
矢野 勝彦さん:
中期経営計画の重点施策として、2024年に開発ビジネスへの挑戦が掲げられ「開発技術統括部」が発足しました。一言でいえば、開発を通じてお客様との関係性を強化していくことがミッションです。
そのためにも、データ活用基盤/連携基盤の設計、開発、運用、マネジメントを担うデータ基盤開発エンジニアを目指し、プログラマー⇒SE⇒プロジェクトマネジメント(PM)/ITアーキテクトというキャリアパスを定義して、実案件を通じてスキルを磨ける部内育成を進めています。
── 開発技術統括部のキャリツーの内容と現状の効果について教えてください。
矢野 勝彦さん:
目的は他部門と同じく「中長期のWillにつながるきっかけ作り」です。同時に、アシストに新たに生まれた「開発」というキャリアの魅力を実感してもらいたいと考えています。
開発工程には、要件定義、設計、開発、テストとありますが、キャリツーでは実案件で手を動かすことを重視し、「案件がっつり開発案件体験コース」(開発の全工程を体験)、「工程スポット体験コース」(工程のどれか1つを体験)を用意しています。
参加した入社5年目の製品技術者からは「お客様との会話の引き出しが増えた」といったコメントが寄せられました。開発を経験することで製品周辺の理解が深まり、自信もついた様子です。開発は手を動かすので大変な面もありますが、作る楽しさも感じてくれており、間近でみる我々も嬉しくなりますね。
── 最後にキャリツー未経験の方へ矢野さんからメッセージをお願いします。
矢野 勝彦さん:
製品スキルとシステム開発スキルは似て非なるものです。お客様企業のIT部門の方のミッションは、ビジネスに貢献するシステム開発であり、製品はその手段です。開発を経験すると、お客様と同じ視点で製品・サービスを捉えられるようになり、自部門に戻った際の技術支援の質も確実に上がります。また、お客様のシステム開発に、開発の立場で貢献できるやりがいも大きいです。
開発業務は、アシストのパートナー企業や、お客様のIT部門の方にとっては当たり前のキャリアです。それがアシストにいながら体験できるようになったので、ぜひキャリツーを通じて自身の今後のキャリアに役立ててほしいですね。
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── データイノベーションセンター(以下、DIC)のミッションとキャリツーの狙いを教えてください。
須藤 武志さん:
2024年1月に新設されたDICのミッションは、お客様の次世代のデータ活用基盤を描いて提案・実装していくことです。アシストがお客様のデータ活用基盤構築をリードしていくためには、これまで以上に短いサイクルで、お客様に最適な製品を検証・提案・販売していくスピードが重要です。しかし、先進的なお客様は、日々独自に情報収集を行っているため、私たちも新分野に関する技術習得や知見のアップデートが欠かせません。
アシストの技術者は、技術力習得のために日々研鑽を積んでいますが、製品のアップデートや取扱製品の増加に伴い、担当領域の流行に追いつくので精一杯です。中には、局所的にプロジェクトとして新たな技術習得や検証を実施する人もいますが、新技術に「定常的に触れる機会」が不足しやすいのが実情です。
その課題感から、DICの活動を社内の方に知ってもらいたいという思いと同時に、技術者が新技術・新製品に早く・多く触れられる場づくりとしてキャリツーを企画しました。
── DICのキャリツー名は「テックパレード」という名前なんですね。具体的にはどのようなことを体験できますか?
須藤 武志さん:
目的は他部署と同じですが、「部署・年代を越えて技術者が集まり、パレードのように楽しく煌びやかな共創体を目指したい」との想いから「テックパレード」と命名しています(笑)。
コースは「カジュアル」と「Deep Dive(ディープダイブ)」の2種類で、これまでは「カジュアル」のみ開催してきました。カジュアルでは、例えば「Dataiku」のプッシュダウンを体感し語れるようになろう」「Fivetranでデータパイプラインを構築して実際に動かしてみよう」「Sigmaでダッシュボードを作ってみよう」といったように、DICの「検証ラボ」の一員として、実商材を使いデータ活用に関する検証に取り組んでもらっています。
── 参加者の傾向はありますか?また実際に参加された方の感想など教えてください。
須藤 武志さん:
今年からDICの上位組織となったDX技術本部に所属する若手を中心に、多くの技術部門から参加があります。実施後のアンケートでは、「自ら手を動かし、教え合い・質問し合う姿勢が良い」「チーム分担で1人ではできない質・量の検証ができた」「製品の取り扱い・棲み分けなどビジネス視点の視座が上がった」といった声が多いです。
また、「検証ラボ」は製品の検証だけでなく、お客様への提供価値の見極めまで担いますが、DICも新事業へのチャレンジ段階のためリソースの工夫が課題です。キャリツー参加者と一緒にやりたかった検証を実行できたことは、DICにとっても大きなメリットになっています。
── これからキャリツーへ参加される方へ須藤さんからメッセージをお願いします。
須藤 武志さん:
日々の業務に追われると視野は狭くなりがちで、その仕事が自身の志向やキャリアとマッチしないのではないかと悩む人もいます。しかし「今見えているものが全てではない」と気付いてほしいんですよね。
アシストには様々な仕事がありますし、自分のキャリアは自分で選べます。また、選んだ先には新たな目標も見つかります。テックパレードが、皆さんの世界を広げるきっかけ作りとなることを願っています。
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── クラウド技術統括部のミッションとキャリツーの目的を教えてください。
佐伯 竜輔さん:
クラウドでシステムを構築したい、アシストの取扱製品をオンプレミスからクラウドへ移行したいというお客様のご要望が高まる中、クラウド技術統括部ではAWSを中核にお客様支援を行っています。
中期経営計画の1つ「クラウド事業の進化」の具体策として「全技術部門によるAWS習得」が掲げられており、当部門の底上げはもちろん、全技術部門のAWS習得を支援することも重要なミッションです。
そのための施策として「クラウド技術統括部への留学制度」を設置しました。参加者がAWS技術を習得して各所属部門に帰国(笑)した後、担当製品群のクラウド移行に役立ててもらうことが目的です。
── 留学制度での具体的な実施内容について教えてください。
佐伯 竜輔さん:
コースは、部署異動なしにAWS案件に参加する「駅前留学」と、短期異動型の「ホームスティ」の2種類を用意していますが、現状は駅前留学の参加が多数です。
駅前留学では、プリセールス/ポストセールスとして当部門の業務を担当し、各所属部門に戻った後に担当製品のAWS移行案件をリードできるよう支援します。また、AWS関連の支援サービス開発にも取り組み、各所属部門に戻った後は担当製品を中核にソリューション開発に進化させ、ビジネスにつなげていってほしいと考えています。
また、駅前留学では実践を中心に学んでもらいたいため、「AWS Certified Solutions Architect - Associate」の保有を前提条件としています。資格がなければ、最初の数ヵ月は座学に費やすことになってしまいますから。アシストはAWSのパートナーであるため、オンデマンドの自己学習ツールなど社内での学習環境が充実しています。留学の有無を問わず積極的に活用してほしいですね。
── クラウド技術統括部のキャリツーに参加することでどんな効果が期待できるかなど、佐伯さんからぜひ未体験の方へのメッセージをお願いします。
佐伯 竜輔さん:
製品技術部門は製品起点の深掘りが中心ですが、AWSはプラットフォームなので、ストレージやネットワーク、アプリケーションを含むシステムの全体構成の視点を身に付けられます。知識の幅をシステム全体に広げられ、技術者としての自信につながる好機です。体験内容はそのまま担当製品のクラウド化案件に寄与するため、部門にとっても即戦力となります。
お客様のニーズや会社方針とも合致しますので、ぜひ各製品技術部門の方にキャリツーを活用いただき、アシスト全体への貢献につなげてほしいと願っています。
── 最後に、再び木村さんにお伺いします。キャリツーの効果は確実に出始めていますが、今後はどのように進化させるべきだとお考えですか?
木村 貴史さん:
当初の目的である「興味のある部門を気軽に体験し、将来像を描くきっかけ作り」という点では、一定の成果を感じています。加えて、各部のアンケートでは「視座が上がり、個人や自部門の業務改善につながった」といった副次的な効果も多数報告されており、この取り組みが個人・組織の双方に良い影響を与えていることは間違いないという確信に変わりました。
大切なのは、ほんの小さな変化でも良いので、この体験を通じて新たな気付きや意識改革、行動変容が生まれることです。この変化が早ければ早いほど、そして一人でも多くの人に広がれば、アシスト全体への波及効果も大きくなるはずです。
現在は、本人希望による参加を前提としていますが、例えば入社10年目といった節目や役割がステップアップするタイミングで、他部門のキャリツーを体験する仕組みを制度化するのも一案です。節目で新たな視点や知見をインプットできれば、個人のキャリア形成や組織力の底上げにつながります。そして結果として、社内の挑戦を促進できるようになり、人財流出の抑制効果だけでなく「アシストで働きたい」という新たな仲間の獲得にもつながることが期待されます。
今後は、こうした制度設計も含め、キャリツーの進化に取り組んでいきます。
── キャリツーで得られた体験は、個人だけでなく部門、そして会社全体に良い影響を与えています。任意参加に加え、機会提供を制度として組み込むことで、気付き・意識改革・行動変容を加速し、「アシストで働き続けたい」とみんなが思えるように、そして「アシストで働きたい」という新しい仲間を増やしていきたいですね。
アシストでは、「第4回 マイスターハッカソン」を開催しました。今回のテーマは「AIエージェントを利用した新たなビジネスやサービスの企画・開発」。 部門横断で集まった20名の技術者が、6つのチームに分かれ、仲間と協力しながら最新技術への理解を深めていきました。
働きながらのスキルアップは簡単ではありません。時間や費用、学習の継続などの面から挑戦のハードルが高いのではないでしょうか。アシストでは、そんな挑戦を後押しするために「資格取得支援制度」を設けています。
アシストは、2024年2月よりオンライン学習プラットフォーム「Udemy」を技術者向けに導入しました。今回は、導入の目的や利用者の声をご紹介します!