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2020.10.15

おススメのビジネス書紹介リレー Vol.3

おススメのビジネス書紹介リレー Vol.3


おススメのビジネス書紹介リレーの第三弾です!
「読書リレー」というタイトルでしたが、タイトルがださいと言われ、そっと名称を変えてみましたが、いかがでしょうか。

・第一弾:https://www.ashisuto.co.jp/pr_blog/article/1211672_5736.html
・第二弾:https://www.ashisuto.co.jp/pr_blog/article/1211859_5736.html

今回の一人目は、Vol.2の朱雀さんからバトンを回していただきました。
「お次は、入社時からお世話になり、今も変わらず社内で1番の信頼と尊敬をしているビジネスインフラ事業部兼サービス事業部の親分の小西さんにバトンを繋がせていただきます。」

ということで、小西 雅宏さん、よろしくお願いします!

『超入門 ― 実践コーポレート・ファイナンス』山本一彦 著(中央経済社)


『超入門 ― 実践コーポレート・ファイナンス』

from 執行役員 ビジネスインフラ技術本部長 兼 サービス事業部長 小西 雅宏さん

2011年に研修の課題図書として読みました。それ以来機会がある度に開いて復習したりしています。

数字に苦手意識はありませんが、数字というのは、かなり厄介な記号です。もともと意味が分かっている数字同士を組み合わせて、目的の数字にたどりつくことは、組み合わせ(いわゆる演算)のやり方が難しいかどうかの違いであって、数字自体の意味理解にアタマを使うことはないです。会社で働き始めて粗利を計算するとか、達成率を計算する作業では、学校で習った数学=演算の域を出ることはありません。

ところが、企業で扱うお金に関しては、以下例になりますが、

 総資産 51,938,274 (百万円)
 自己資本 18,942,162
 自己資本比率 35.3%
 利益余剰金 20,977,545
 有利子負債 20,452,188
 ROE  9.5%
 ROA  3.8%

このように一つ一つの数字にはラベルがついているので、何となく意味するところは分かりますが、大きいのか小さいのか、前の年と比べて減ってるからいいのか、増えてるからいいのか、同業他社と比べるとどうで、一般的上場企業でどうなのか?さっぱり分かりません。まあ財務や会計という専門分野があるので、そりゃ勉強しなきゃ分からんよ、というのはアタリマエなんですが。

分かる方は財務諸表を見ると特異点は「数字が浮き出て見える」と聞いたことがあります。

この本を読めば、浮き出て見えます、と言いたいところですが、正直それはないです。ですが、自社の健康状態や他社の活動状態をこの「記号視点」で見る入り口に立てます。目耳手足で事件を追う刑事から、プロファイラー視点で事件を見るような感覚の変化があります。

1章は医療機器の卸業という業界で、とある営業課長が独立起業するストーリー仕立てになっていて、事業計画を立案していく上で、いかに財務計画が大事かを解説してくれます。階段を一段ずつ上がっていく形で財務三表の中の数字に付いたラベルとその意味するところを理解できると思います。

2章、3章では中期事業計画、企業価値評価、財務データ分析、とかなり専門的になってくるので、正直筆者には申し訳ないですが、まずは入門編として1章を読めばいいのではと思います。
(それでも忘れちゃうんですよね。私は忘れた時の辞書みたいに使ってます)

お次は、西日本支社技術統括部 デジタル推進技術部の佐子雅之さんです。
目利き力では社内ピカイチなので、隠しネタをいっぱい持っていそうです。


『苦しかったときの話をしようか』森岡 毅 著(ダイヤモンド社)


『苦しかったときの話をしようか』

from 西日本支社技術統括部デジタル推進技術部 佐子 雅之 さん

マーケターとして有名な元USJ森岡さんの著書はマーケティングの勉強がてら何冊か読んだことがあるのですが、本書は他の著書と比べだいぶ趣の異なるタイトルだったので興味を惹かれて読んでみました。決して自分が苦しかったから読んだわけではありません笑。

内容としては、就活を迎え思い悩む著者の娘さんに宛てた、キャリアを考える際のフレームワークや心構え、考え方をまとめたものです。娘さん宛の手紙のようなテイストなので読みやすく、自身のキャリアはもちろん、仕事やビジネスについてふと立ち止まって考える際に、若手から、中堅、部課長から経営層まで、それぞれの立場で違う感じ方が出来る内容になっているのではないかと思います。何か考えがあって読み始めたわけではない私も、途中で色々と自分自身を見つめ直す機会を得ることができました。

特に第5章の苦しかった時の生々しいエピソードを読むと、組織の理不尽さの中で苦悩する姿や周囲との折り合い、リーダーとしての振る舞いなどの描写が非常に壮絶で、その中で奮闘する姿を見る度に、自分はまだまだ頑張れるのではないかと不思議な勇気をもらえたりしています。綺麗ごとだけではない社会の残酷な側面を包み隠さず提示した上で、自分の特性から強みを捉え、自分が好きで得意なこと(=自分の宝物)を伸ばしていくことの重要性も説かれていて、娘さんへのメッセージではあるのですが、自分宛のものとして勝手に受け取ってしまいました。

また著者がマーケターという職業柄か、確率という単語が30回以上出てきます。キャリアや戦略などを検討する際に、能動的に選べる範囲で確率を最大化することの重要性が説かれています。考えてみれば当たり前の話ではあるのですが、自分やチーム、会社などの単位で何かを実行・決断する際に、自分が影響を及ぼせる変数の中で成功確率を高めるためにやれることがあるなら、それをしっかりやるべきだという話です。直感で対応してしまうことも多いので、この考え方は常に何かの意思決定をする際に意識するように心掛けています。

マーケティングの知識習得という観点では、森岡さんの他の著書が良いかと思いますが、自身のキャリアをぼんやり考えたい時、あるいは自分の子供やチームメンバー育成などを考える立場の人にもぜひお勧めしたい一冊です。

次は私が勝手に師匠と慕うアシストにおける知識の宝庫、板木さんどうぞよろしくお願いします!


『最高のリーダーは2分で決める』前田鎌利 著(SBクリエイティブ)


『最高のリーダーは2分で決める』

from ビジネスソリューション本部 板木 栄樹 さん

「チームの生産性は、リーダーの意思決定の数に比例する。」

この言葉になんでもっと早く出会わなかったんだろう、と思いました。分かったつもりでも、このようにはっきりと言語化したことはありませんでした。

著者の前田鎌利さんは、書家として次世代への文化継承をテーマに全国に多くの生徒を抱える一方、プレゼンテーションに関する著書も多く、数多くの企業研修やコンサルテーションを実施されており、多方面にご活躍されています。私も一度お会いしたのですが、それはあるプレゼンテーション用ツールユーザーの集まりでした。せっかくお会いできたので何か著書を、と思い手に取ったのがこの本です。

この本はご自身がソフトバンク株式会社在籍時のご経験を元に、チームのスピードを上げるために、リーダーがどのような工夫ができるのかが実践的な切り口で書かれています。

「2分で決める」と言っても、やみくもに早く決断することを言っているわけではありません。そのためには判断材料が必要であり、それをどのように集めるか、集めさせるかといったヒントが具体的に書かれています。一例としては、メンバーに課題感を持たせ、提案させるといった場面において、提案の中に必要な項目をあらかじめ明確に提示するということが書かれています。当然ながら、そうすることでリーダーも差し戻しすることなく判断もしやすくなります。それはひっくり返せば、自らが上位層に提案するときのフレームワークになります。このような工夫や、定例会議の頻度、アジェンダ、進め方まで、かなり実践的な内容になっています。

現場リーダーの目線で書かれていますが、内容はプロジェクト運営の場面や上位層でも活用でき、新任リーダーからベテランまで多くの方も気付きが得られるものだと思います。また組織のスピードアップは今の時代に求められているものでありながらも、そこに着目した書籍は稀です。実践的であることに加え、そういった意味でも、数々のリーダーシップ関連の名著にも劣らない価値を持つ本だと思います。

スピードアップと言えばアジャイル、社内でアジャイルと言えばこの人、次は古田貴久さんにお願いします。


秋の夜長のおともに……


小西さん、佐子さん、板木さん、ありがとうございました!

これから秋に差しかかるので、読書の秋ということで夜長のおともにぜひいかがでしょうか?おすすめ書籍をぜひ皆さんが手に取れる形で社内に配置しようかな、と検討中なので、乞うご期待!

次回は、Vol.4でお会いしましょう♪

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