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Progress Corticon

競争力を維持するためにビジネスマネージャがルール変更をシステムに反映

D-reizenのCorticon事例

オランダ最大の独立系の旅行会社である D-reizenでは、旅行業の市場で競争力を保つため、例えばウェブサイトの支払ルールが変更になった場合に、システムに新たなレベルのスピードに対応できるくらいの柔軟性を必要としていました。そこで、ビジネスルールとコードを分離し、バックエンドアプリケーションやウェブサイトのコードを修正することなく、技術者ではないビジネスマネージャがルールを変更できる、ビジネスルール管理システムProgress Corticonを導入することにより解決することができました。その結果、新しい支払ルールを市場に投入までの時間を、従来の5日間から2、3時間に短縮することが可能になりました。

ビジネスの柔軟性を保つための大きな課題

旅行者は、特別な旅行プランの掘り出し物を発見することを大いに好みますが、特にそれは最も価値ある価格を見つけたと確信できる時です。ダブリンのおしゃれなブティックホテルに、一晩たった43ユーロで宿泊したいと思いませんか? まずD-reizenのサイトを見てみてください!
D-reizenは、オランダ最大の独立系の旅行会社です。180の小売店、オンライン資産とコールセンターを運営していますが、旅行手配業者からの独立を保つことにより、一般旅行者との信頼関係を築いています。D-reizenの顧客は複数の旅行手配業者の旅行プランを比較でき、最良の価格と条件を獲得する方法を見つけ出すことができます。例えば、複数の旅行手配業者がマヨルカ島への3日間のクルーズを提供するかもしれません。しかしながら、各旅行手配業者は同じ旅行に異なる価格を提示していることもあります。D-reizenを使うことで、顧客はどの選択肢が最適かを見極めることができます。

D-reizenは、最新の価値ある旅行プランを顧客に提供し続ける取り組みにおいて、課題に直面しました。特別な旅行プランを見つけて紹介することは、特に難しくありませんでした。しかし旅行手配業者と、支払いルールを規定しているオランダ旅行協会(ANVR)の両方が満足する方法で支払を確実に行うことに関しては、この会社は既存のシステム構造のせいで大変な努力をしていました。オランダでは、旅行手配業者は頭金を必要とし、その後旅行の6週間以内に全額を回収することが慣例でした。頭金には、各旅行の種類(クルーズ、自転車、スポーツ、キャンプなど)により、少しずつ異なる方針が適用される必要がありました。これらの方針は、オランダ旅行協会(ANVR)により規定されています。更にD-reizenは、旅行キャンペーンを実施するには、ITシステムの柔軟性に欠けていました。例えば、キャンペーン期間中にクレジットカード費用が計算されない場合には、D-reizenはいつも通りシステムに新しい旅行を追加するだけでなく、支払ルール変更にも遅れず対応する必要があります。問題は、各支払ルールの変更には、この会社の中核の自作システムのコード変更とウェブサイトの更新が必要となることでした。新しい支払ルールによりシステムの開発/テスト/承認/展開のサイクルが生じました。実際にあらゆるルール変更のための新リリースは、少なくとも月1回は発生しており、そのプロセスには約5日間かかりました。D-reizenが新しい旅行プランのプロモーションを柔軟に迅速に行う能力を損なったのは、リソースを多く消費するプロセスでした。

ルール管理プロセスも煩雑で、IT部門をビジネスマネージャとの複数の討議に巻き込むもどかしい状況でした。「IT部門がビジネス部門と同席するといつも、ソリューションの全て、意思決定表の全てが変更になりました」と、D-reizenのファンクショナルアーキテクトであるルーカス・ナイエンハイス氏は語ります。ナイエンハイス氏は、D-reizenに勤めて11年になりますが、IT部門との一連の非生産的なミーティング、コーディングサイクル、中核のビジネスアプリケーションとウェブサイトの再リリースを必要とせず、ビジネスマネージャが支払ルール変更できるようにする単純な方法を会社が必要としていることに気づきました。

強力で柔軟なビジネスルール管理システムの選択

D-reizenが必要とする敏捷性を提供するためには、強力で柔軟なビジネスルール管理システムが必要だと、ナイエンハイス氏とそのチームは考えました。綿密な市場評価の結果、彼らはProgress Corticonを選びました。「我々の評価において、Corticonが最も簡単に学んで使用することができ、市場投入までの時間が最も短くなることが明確でした」と、ナイエンハイス氏は語ります。

Progress Corticonにより、D-reizenは会社のアプリケーションやウェブサイトを動かす.NETコードやOracleデータベースから、支払ルール作成、変更プロセスを分離することができるようになりました。Corticonには、ソフトウェア開発環境とは別に構成される独立したスタジオがあります。ビジネス関係者は現在、プログラマを巻き込む必要なく、支払ルールの変更ができます。以前に必要としていたリリースサイクルなしで、新しいルールを直接本番環境に実装することができます。また、サイト全体に影響を与えることなく、ルールをテストすることもできます。CorticonはD-reizenチームに、新しいルールを展開前にテストする機能も提供しています。例えば、支払ルールを予想される支払額でテストし、支払ルールが正しく機能していることを開始前に確認することが可能です。更に、Corticonは、新しいルールが不一致やエラーを発生しないことを確認するため、新しいルールを何百もの旧ルールに対して自動的にテストすることもできます。

最新の旅行プランでD-reizenサイトの競争力を高く維持

支払ルールのCorticonベースの新しいアプローチは、D-reizenにいくつかの点で利益をもたらしています。「Progressビジネスルール管理システムは、全てを著しく高速化します。以前はコーディングと実装に5日間かかったルール変更が、現在は2,3時間で完了できます」と、ナイエンハイス氏は言います。ビジネス関係者が迅速にルール変更を実装できるようになり、最新の素晴らしい旅行プランでD-reizenサイトを新しく、競争力を高く維持することができるようになりました。もはや支払ルールにまつわる軋轢で、新しい旅行プランの掲載が遅れる心配はありません。また、ユーザにやさしい方法で新しい選択肢を使えるようにすることで、支払ルールによる顧客体験を改善することも可能です。

現行のCorticonインスタンスは、Linuxサーバ上のApache Tomcatで小規模に稼動しています。D-reizenの典型的なCorticonトランザクションの例は、クレジットカードを選択する場合と比較して、旅行の現金支払を再計算することを伴う場合があります。「Progressビジネスルール管理ソフトウェアを稼動させて4年になりますが、一度も問題が起こっていません。極めて安定しています。」とナイエンハイス氏。

D-reizenは、今後Corticonを様々な場面で活用する考えです。実際、ナイエンハイス氏は近い将来、システム上で1時間に2万ものトランザクションを実行することを期待しています。またCorticonは、予約を確認するオンライン「支払伝票」の単純化と、それを、より動的に行うことに使われる予定です。支払伝票は、特定の言語や各旅行特有の免責事項を含むことが必要な場合もあります(例えば、旅行者は、出発前に予防接種や査証の取得が必要であることなど)が、Corticonにより、この種の動的なルール変更が迅速に行えるようになります。ナイエンハイス氏は、Corticonが多くの使用事例にわたって拡張することができ、D-reizenが必要とするパフォーマンス、信頼性、柔軟性を提供し続けると確信しています。


(米国Progress社Web掲載の事例の日本語抄訳です。)

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