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Progress Corticon

クロスチャネルでのシームレスな顧客体験を実現

Macintosh Retail GroupのBRMS事例

今日の小売業者にとって、クロスチャネル統合は、競争する上で不可欠なものとなりつつあります。Webとモバイル技術の急速な普及により、いつ、どこで、どのように購入するかに関して、顧客はこれまで以上に支配力を持っています。顧客がオンラインとオフラインのチャネルを簡単に行き来することができるような、スムーズな体験を提供できる小売業者は、勝ち組となることでしょう。

マッキントッシュ・リテール・グループ(MRG)はこの事実を早い時期に認識し、顧客に可能な限り最良の買い物体験を提供することに着目し、クロスチャネルビジネスと技術戦略を展開させています。MRGは、ベネルクスやUK地域に1,000以上の店舗や数々のオンラインショップを持ち、販売力とBrantano、Dolcis、Jones Bootmaker、Manfield、Invito、Scapino、PRO 0031、Steve MaddenやIntreza を含む製品ブランドを誇ります。

「消費者の態度が日々変化する産業において競争力を高めるため、MRGはクロスチャネル小売への移行を加速することにより、製品中心から顧客中心の組織になることができました。」と、マッキントッシュ・リテール・グループのグループICTディレクターであるクリス・デ・ムーア氏は説明します。「我々は、顧客がオンラインショップでも小売店でもすべての商品を購入することができ、ブランドを自由に経験することができるようにしたかったのです。すべてのチャネルで顧客中心のロイヤリティー・プログラムや製品の特別提供を行うようにすることで、顧客はブランドを経験がしやすくなります。そして、どこで、どのように購入がなされたかに関わらず、店員やカスタマ・サービスにリアルタイムに製品と顧客の情報を提供することにより、優れたカスタマサービスを確実に行うことができるのです。」

しかしながらMRGのITインフラは、さまざまなシステムで構成されていたため、この大掛かりなクロスチャネルの取り組みを支援する柔軟性を持ち合わせていませんでした。ERP、POS、物流の別々のシステムやWebのバックエンドの処理は、マッキントッシュが必要としているクロスチャネルの効率的な管理のために設計されていませんでした。

ビジネスのために最適な仕組み

MRGはアプリケーション統合や完全な再構築を含めた他の選択肢も検討しましたが、ICTシステムの全てを整備することには、多大な時間とコストがかかり、リスクが高すぎると結論を出しました。その代わりに、既存の Progress® OpenEdge® ベースのERPシステムを、Progress® Rollbase®、Progress OpenEdge 11.3、Progress OpenEdge Mobile、Progress OpenEdge BPM と Progress® Corticon® 製品で構成される Progress Pacific プラットフォームを使用し、開発期間の短縮のために刷新することを選択しました。

「Progressは、我々の構想と、我々がどこにビジネスをもって行きたいかを本当に理解してくれました。また、彼らがこの構想を現実にするために必要なツールと専門知識を全て持っていると、我々は確信していました。」と、デ・ムーア氏は語りました。
MRGは、ビジネス成長を支援し競争力を維持するため、15年以上Progress OpenEdge 統合開発プラットフォーム (IDE)、ABL (Progress社が開発したビジネスアプリケーション開発言語)とデータベースに頼ってきました。 「Progress OpenEdgeは、長年にわたり我々のビジネスとともに拡大し、新たな買収や競争圧力、組織改革などの市場やビジネスの変化の全てに、会社が順応できるようにしてきました。」と、マッキントッシュ・リテール・グループのプロジェクトマネージャである、トーレ・バン・グレムバーゲン氏は説明します。

10年以上に及ぶ開発時間をかけた何百万行ものコードを持つMRGのOpenEdge ベースのERPシステムは、会社の業務管理に不可欠です。Progress Pacific を使えば、OpenEdge への既存の投資を保持しつつ、クロスチャネル戦略を実現することができました。そして、このような大掛かりな計画には通常ついてくるリスクなく、現行のソフトウェア基盤を刷新し、柔軟性と敏捷性を向上させることができたのです。

「Progress Pacific は我々のビジネスに最適でした。ファッションと室内装飾の分野において市場で優位に立つため、先進性がありながらも、混乱を最小限に抑えるソリューションが我々には必要でした。Progress Pacific プラットフォームにより、OpenEdge ERPシステム内の非常に重要なロジックを全て再利用でき、現在のインフラで完璧に動作する新しいアプリケーションを素早く開発することができるようになりました。」と、デ・ムーア氏は言います。「Progress Pacificにより、プロセスのフロー、ルール、ポリシー管理、IP/ビジネスロジックを分けてコードのリファクタリングもできるようになり、システムを更に素早く進化させられるようになっています。」

Progress Pacific 採用の重要なポイントは、このソリューションの働きを確認できたことでした。POCの間、Progressは一週間のうちに既存のMRGバックエンド処理とスムーズに動作する重要な機能の開発を実現しました。「Progress Pacificを実際に使い、開発の容易さやパフォーマンスを自分の目で見ことができたことは、非常に強烈な体験でした。」と、バン・グレムバーゲン氏は言います。

クラウドを活用してビジネスを転換

Progress Pacific は、MRGにアプリケーション開発のまったく新しいアプローチを提供しました。既存のOpenEdgeアプリケーションのロジックを使い、 Rollbaseを先進的なクラウドベースのフロントエンド開発に、 OpenEdge BPM と Corticon をビジネスプロセスとビジネスルール管理に使うことにより、MRGはERPシステムの全体を更改し、会社がスムーズに実店舗やオンラインショップ、事務管理部門やカスタマサービス、倉庫のある市場とリアルタイムで接続することができるようにしています。

「今日の小売業者は、優勢を守るためには、開発にすぐに着手しなくてはならないのです。このためには、プロセスとデータをスムーズに統合する技術が必要なのです。マッキントッシュ・リテール・グループは、業界トップの地位の維持を狙い、強力なオンラインとオフラインの店舗構成を支援するため、この技術を使っています。」と、デ・ムーア氏は言います。

Pacific により、MRGはERPシステムや他の既存アプリケーションをサービス化し、機能を追加しています。会社は情報へのリアルタイムのアクセスを可能にするため、従業員に、場合によっては顧客に、アプリケーションを公開することができるようになります。例えば、ERPシステムを外部ユーザに拡大適用するということは、店員や消費者がリアルタイムで在庫と入手の可能性を確認できるようになるということです。

Progress OpenEdge BPM により、MRGはビジネスプロセスの標準化、連携の促進、ワークフローの定義と管理、プロセスの自動化で、継続的にプロセスを向上することができるようになります。また、BPMにより、マッキントッシュはプロセスレベルで例外に対応することができるようになります。これにより、何かうまくいかないことがあると、BPMはエスカレーションプロセスを開始し、大きな問題になる前に、適切な人に警告を出します。既存のハードコーディングのアプローチをビジネスプロセス管理に置き換えることにより、ワークフローの作成、変更において、はるかに優れた柔軟性を持つことができます。また、製品所有者やビジネスマネージャが自身で変更ができるため、数週間かかっていた変更サイクルを数分に削減します。

競合よりも速くチャンスを掴み利益を得るための柔軟性と敏捷性

Progress Corticon ビジネスルール管理システム (BRMS)により、MRGは、ビジネス専門家がシステム動作の決定を定義、維持することができるため、BPMを一歩先に進めることができています。 Progress Corticon でアプリケーションのコードとビジネスルールを分離して管理することにより、MRGはハードコーディングよりも柔軟性を高められ、ITやビジネスマネージャが改良したり、チャンスに素早く対応したりすることができます。例えば、小売店、オンラインショップ、アマゾンのような第三者サイトを含む数々の販売チャネルを通して、サイズやスタイル、色の異なる何万アイテムもの製品を扱いながら、MRG が競争力を手に入れるために、個人や複数のチャネルへのプロモーションを立ち上げたり変更したりする柔軟性を持つようになります。

また現在、MRGではPacific Mobileを使い、モトローラのスキャナへのモバイルソリューションを開発しています。Rollbaseと統合し、リアルタイムの在庫の変動などの情報や活動をトラッキングするため、MRGの小売店で使われます。

しかしながらデ・ムーア氏は、Progress Pacific の利点は個々の技術をはるかに超えていると指摘します。「Progress Pacificの本当の価値は、我々がやりたいことを全てできるようにしてくれること、つまり制限が全くないということです。 」

お客様の限界を押し広げたプロフェッショナルサービス

Progressプロフェッショナルサービスも、MRGの基本設計やソリューションの実装、重要な専門知識、アドバイス、トレーニングの提供において、重要な役割を果たしました。「我々は、自分たちだけでは望ましい速度で、これほど大きな変更に対応できないと認識しました。」と、バン・グレムバーゲン氏は説明します。Progressプロフェッショナルサービスを利用することにより、他のサービス提供会社に比べて、市場で最も豊富な知識を持つ人材を活用できます。彼らは、最良の実施例を紹介し、Progress のコーポレート・プロダクト・マネジメントとエンジニアリング・チームとの緊密な協力を継続しました。Progressとの協力により、我々のビジネス全体に素早く改革を推進することができています。Progressプロフェッショナルサービスを利用することで、自分たちだけで実施するより4倍早くプロジェクトの第一段階を完了させることができました。Progressプロフェッショナルサービスにより、我々は本当の意味で限界を押し広げることができたのです。そしてそれは、非常に素晴らしいことです。」

この刷新プロジェクトの初期段階において、MRGはProgress Pacific が著しい競争優位をもたらすことを信じていました。「顧客中心の組織になることが、我々の成功を維持するために不可欠です。Progress Pacificにより、競合よりもはるかに速く、チャンスをつかみ利益を得るための柔軟性と敏捷性を持つことができています。」と、デ・ムーア氏は言います。「このプロジェクトは、どんなことでも実施できることが全てです。この産業、技術や期待は、あまりにとてつもない速さで変化するので、先駆けて着手することはできませんが、この先も我々に何かが起こることは分かっています。しかしながら、Progress Pacificにより、未来に何が起ころうとも、我々は成功するための技術が準備万端であることに自信を持っています。」


(米国Progress社Web掲載の事例の日本語抄訳です。)

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