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LoadRunner

SAP仮想ユーザ スクリプト作成のご紹介


LoadRunnerはWeb環境だけでなく、クライアント・サーバ型のアプリケーション環境など、対応環境の広さが特長の1つです。ERPパッケージで多くのシェアを占めるSAP Business Suite (R/3など)の対応も他のツールと比較して優れています。

以下に、SAPアプリケーション環境でのLoadRunnerスクリプトの特徴と編集方法の一例をご紹介します。

分かりやすいスクリプト!

他のアプリケーション環境で負荷テストを行う場合と同様に、SAP環境においても仮想ユーザジェネレータ(スクリプト作成ツール)にて、SAP GUI画面を操作すると、自動的にスクリプトが生成されます。
SAP Scripting APIを使用して記録しているため、記録されたスクリプトは非常に見やすく、また別の担当者が見ても、どの画面操作でテストを実施したのかも容易に確認できます。

LoadRunnerスクリプト画面


スクリプトの編集が簡単!

SAP仮想ユーザ(SAP環境での負荷テスト用の)ではスクリプトの編集が他のアプリケーション環境でのスクリプト編集と比較して容易です。
記録後にオペレーションを追加したい場合、再度記録する必要はなく、スナップショットから追加が可能です。

例えば、照会条件を記録後に追加する場合、スナップショットから入力操作を追加することが可能です。

【手順】

手順1:新規ステップの挿入
(クリックで拡大します)

手順2:ステップタイプの選択
(クリックで拡大します)

手順3:セットする値を入力
(クリックで拡大します)

必要に応じて条件分岐

負荷テストのポイントは、いかに本番環境に近い負荷状況を生成できることです。
SAPの本番環境では、「受注伝票登録」や「一括出荷登録」などの更新系処理と「受注残データ照会」や「在庫照会」などの照会系処理に加え、バッチ処理プログラムも実行されています。

負荷テストも同じような負荷状況作るには、更新系と照会系を組み合わせます。照会系の場合、受注データがなくなると、「参照データがありません」というメッセージがステータスバーに出力され、記録時とは異なる動作になってしまいます。記録時と異なる動作をする場合、基本的にLoadRunner側ではエラーとなります。
そこでステータスバーのメッセージを元に、次の操作を分岐するスクリプトを編集して対応することがLoadRunnerでは可能です。

【手順】

1. 「sapgui_status_bar_get_text」関数を使用し、ステータスバーの文字列を取得

サンプルスクリプト

 sapgui_status_bar_get_text("paramText(任意の変数)",
  LAST);

2. スクリプトビューにて、条件分岐のスクリプトを追記

サンプルスクリプト

 if (strcmp(lr_eval_string("{paramText(変数名)}"),"出荷が選択されませんでした")==0)
 {
 ・・・・・・・
  }
 else{
 ・・・・・・・
 }

スクリプト編集画面


このように、SAP仮想ユーザのスクリプトは非常に見やすく、編集も簡単です。ここまで容易にSAPのシステムの負荷テストが実施できるのは、LoadRunnerだけともいえるでしょう。



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